ミズノから発売のミズノプロ 241・243・245アイアンについて、最新情報を取り上げます。
ミズノプロ 241・243・245アイアンの概要
左からミズノプロ 241アイアン、243アイアン、245アイアンです。同シリーズは2022ンに221、223、225が発売されていますので、2年振りのリニューアルということになります。
＜ミズノプロ241アイアン＞
打球部裏を厚くすることで、さらにソリッドな打感を追求。コンパクトな設計の軟鉄鍛造マッスルバックアイアン。
＜ミズノプロ 243アイアン＞
クロモリの飛びと軟鉄の打感を1セットに共存。4～7番まではクロモリ鍛造、8番～GWまでは軟鉄鍛造で、ハーフキャビティバック形状を採用。
＜ミズノプロ 245アイアン＞
ホットメタルブレード クロモリの飛び、軟鉄の打感の良さを1セットに共存。4～7番までは中空内部にタングステンウェイトを搭載。やさしさと飛距離性能を持たせてある。
ミズノプロ 241・243・245アイアンの形状の違いを比較
バックフェース
241アイアンはきれいなマッスルバックで、シャープな仕上がりとなっています。
243アイアンは前作同様、キャビティー構造がしっかりめです。この後で設計値を紹介しますが、245アイアンよりもソール幅は僅かに厚くなっています。
245アイアンは中空構造ですが、今時の中空アイアンらしく、トップラインが厚くなく、ぱっと見はマッスルバックです。ただ、中にはタングステンが搭載されていますので、球の上がりやすさ・寛容性が備わっています。
ネック形状
単体でみれば、どれもほぼストレートネックで、すっきりと構えやすい形状をしています。比べて見れば、241の棒のようなストレートさが際立ちます。
ブレード厚も抑えられていて、243アイアンのキャビティや245アイアンの中空を感じさせず、シャープに振り抜けそうなイメージを与えてくれます。
フェース形状
241アイアンは、マッスルバックでコンパクトな仕上がりが特徴となっていて、3機種の中で最もブレード長が抑えられています。
ソールも薄めの為、重心深度が浅く、重心距離も短く、操作性に優れた設計となっています。
ミズノプロ 221・223・225アイアンのスペックの違いを比較
ロフト角の比較
| 番手 | 241 | 243 | 245 |
|---|---|---|---|
| 3 | 21 | － | － |
| 4 | 24 | 22 | 21.5 |
| 5 | 27 | 25 | 24 |
| 6 | 30 | 28 | 27 |
| 7 | 34 | 32 | 30 |
| 8 | 38 | 36 | 34 |
| 9 | 42 | 40 | 38 |
| PW | 46 | 44 | 43 |
| GW | － | 48 | 48 |
こちらは全3機種のロフト角を比較した表です。
分かりやすい7番アイアンで見ると、34°（241）、32°（243）、30°（245）となっていて、前作と同じです。番手全体でみても、前作とほぼ同じロフト設定です。
241アイアンは34°ありますので、球をしっかり上げて狙いたい方向けで、ツアープロ・アスリートがターゲットとなります。
243アイアンになると全ての番手で2°立っています。素材の違い、マッスルからキャビティ等い形状の違いも相まって、球の上がりやすさと少しだけミスを許容する性格が備わっています。
245アイアンになると、更に0.5～2°立っています。7番で30°となりますので、飛距離をクラブに頼りたい方向けのスペックとなっています。
ヘッドスペックの比較（7番）
| モデル | 241 | 243 | 245 |
|---|---|---|---|
| ロフト角 | 34 | 32 | 30 |
| ライ角 | 61.5 | 61.5 | 61.5 |
| ヘッド長 | 74.6 | 76.5 | 78.8 |
| ソール幅 | 15.8 | 19.5 | 19.4 |
| FP | 4.4 | 3.5 | 3.5 |
| 重心深度 | 2.4 | 4.1 | 4.6 |
| 重心距離 | 33.5 | 36 | 37.5 |
| SS高さ | 21 | 20.5 | 21 |
このヘッドスペックを並べてみると、3モデルでロフト角とブレード長はほぼほぼフローしていることが分かります。
241アイアンは、923ツアーアイアンと比べてもブレード長、オフセット、重心距離が小さく設定されていますので、かなりアスリート仕様のモデルです。
一方で243アイアンは、ソール幅、FP、重心深度、重心距離といったスペックが、かなり245に寄せてあり、ソール幅に至っては大小関係が逆転しています。
243アイアンはロフトこそ32°（7番）と寝かせてありますが、キャビティ形状が効いていて、やさしさが備わっていることが設計値からも分かります。
ミズノプロ 241・243・245アイアンの試打・評価
プロが241・243・245を比較・評価
伊藤元気プロが、ミズノプロ241・243・245アイアンを試打して解説されています。
＜ミズノプロ 245アイアン＞
- 見た目はマッスルバック。
- 前作より1.6倍のタングステンが入っていて、球が上がる。
- 中空なのにキャビティやマッスルバックを打っているような打感。
＜ミズノプロ 243アイアン＞
- ソール幅が結構ある。245の方が細い。
- ソール側から番手別にスロットを設けて重心調整していて、上の番手はしっかり球が上がって、下の番手はスピンが掛かる。
＜ミズノプロ 241アイアン＞
- ソールがとても薄い。3機種の中でヘッドが一番小さく。
- 打感がピカ一で良い。柔らかいだけではなくて、しっかりしている。
ミズノプロ 241アイアン
特徴
ミズノプロ241アイアンは、3機種の中で唯一軟鉄鍛造の混じりっ気のないアイアンです。
打感の良さは3機種の中で最も優れていて、ヘッドサイズもコンパクトで、フィーリング・操作性など、アスリートに好まれる要素が詰め込まれています。
前作と比べてフェース厚に変更が加えられています。
打点部となる中央部を中心に、厚さを持たせてありますので、ソリッドな打感が実現されています。
7番のロフト角は34°で、高さを出して狙いに行くゴルファー向けとなっています。その分、自分でしっかり距離を出せる力量、そしてピーキーさを武器にし得るショットの正確性が求められます。
スペック
| 番手 | ロフト角 | ライ角 | バウンス角 | FP | 長さ |
|---|---|---|---|---|---|
| 3 | 21 | 59.5 | 3 | 4 | 38.75 |
| 4 | 24 | 60 | 3 | 4.1 | 38.25 |
| 5 | 27 | 60.5 | 3 | 4.2 | 37.75 |
| 6 | 30 | 61 | 4 | 4.3 | 37.25 |
| 7 | 34 | 61.5 | 5 | 4.4 | 36.75 |
| 8 | 38 | 62 | 6 | 4.5 | 36.25 |
| 9 | 42 | 62.5 | 7 | 4.6 | 35.75 |
| PW | 46 | 63 | 8 | 4.7 | 35.25 |
ミズノプロ 243アイアン
特徴
ミズノプロ243アイアンは、鍛造キャビティーが採用されていて、アスリート向けモデルながら241アイアンと比べてやさしさが備わっています。
他の2機種との大きな違いとして、ソール面にスロットが設けられている点が挙げられます。
4番・5番は高弾道で飛ばしやすくするために幅を広げ、6番・7番は操作性を高めるために幅を狭めてあり、各番手に求められるニーズに合わせて調整されています。
スペック
| 番手 | ロフト角 | ライ角 | バウンス角 | FP | 長さ |
|---|---|---|---|---|---|
| 4 | 22 | 60 | 2 | 3.1 | 38.25 |
| 5 | 25 | 60.5 | 3 | 3.2 | 37.75 |
| 6 | 28 | 61 | 4 | 3.3 | 37.25 |
| 7 | 32 | 61.5 | 5 | 3.5 | 36.75 |
| 8 | 36 | 62 | 6 | 3.7 | 36.25 |
| 9 | 40 | 62.5 | 7 | 3.9 | 35.75 |
| PW | 44 | 63 | 8 | 4.1 | 35.25 |
| GW | 48 | 63 | 9 | 4.2 | 35 |
ミズノプロ 245アイアン
特徴
ミズノプロ 245アイアンは、外観はマッスルバックの様に見えますが、中空構造が採用されています。
中には前作比で1.6倍のタングステンが搭載されていて、より深低重心となっています。
7番のロフト角は30°でアスリート向けアイアンとしては飛距離に寄せた特徴付けをしてありますので、飛距離をクラブに頼りたいシニアアスリート、操作性も味わいつつやさしさも欲しい中級者などに適しています。
スペック
| 番手 | ロフト角 | ライ角 | バウンス角 | FP | 長さ |
|---|---|---|---|---|---|
| 4 | 21.5 | 60 | 2 | 3.1 | 38.25 |
| 5 | 24 | 60.5 | 3 | 3.2 | 37.75 |
| 6 | 27 | 61 | 4 | 3.3 | 37.25 |
| 7 | 30 | 61.5 | 5 | 3.5 | 36.75 |
| 8 | 34 | 62 | 6 | 3.7 | 36.25 |
| 9 | 38 | 62.5 | 7 | 3.9 | 35.75 |
| PW | 43 | 63 | 8 | 4.1 | 35.25 |
| GW | 48 | 63 | 9 | 4.2 | 35 |
ミズノプロ 241・243・245アイアンの発売日・発売価格
ミズノプロ 241・243・245アイアンの発売日は、2023年9月15日です。
発売価格は、モデルにより以下となっています。
- ミズノプロ 241アイアン
6本組（5〜PW）：145,200円～ - ミズノプロ 243アイアン
6本組（5〜PW）：151,800円～ - ミズノプロ 245アイアン
6本組（5〜PW）：151,800円～
