PRGRの2024年モデル「RS X」シリーズ。
ドライバーは全3タイプのラインナップとなっています。
各タイプの弾道や形状の違い、スペック、発売日、発売価格など詳細をまとめました。
RS Xシリーズのドライバーは3タイプ
▼左からRS F、RS、RS MAX
PRGRのRSシリーズの7代目となる2024年モデルは「RS X」です。
ドライバーは3タイプあるのは変わりませんが、タイプ分けはこれまでと異なっています。
前作6代目はフェード(RS F)・ニュートラル(RS)・ドロー(RS D)でしたが、7代目ではドローがなくなり高MOIとなっています。
タイプ | 特徴 |
---|---|
RS F | フェードバイアス・強弾道・低スピン・操作性。 ウェイトは前方・後方に1つずつ。 |
RS | ニュートラル・中弾道・低スピン・適度な操作性。 ウェイトは前方と後方に1つずつ。 |
RS MAX | 高MOI。 ウェイトは後方に1つ。 |
ドローモデルが高MOIになっているのはテーラーメイドの「Qi10」と同様です。
PINGはG430 MAX 10Kドライバー、ミズノはST-MAX 230ドライバーを既存シリーズに追加し、2024年は高慣性モーメント(MOI)モデルが集中しています。
それだけヘッドのブレにくさをゴルファーが求めていることの現れとも言えます。
RS Xシリーズ ドライバー3タイプの違いを比較
弾道の違い
RS FとRSはバイアスの違いがあるものの、どちらも操作性にすぐれています。
RS Fの方はオープンフェースのため、左への不安を消したい方に適しています。RSはほぼニュートラルなので、弾道バイアスを求めず、左右に打ち分けたい方向けです。
注意が必要なのがRS MAXです。従来まではドローモデルという位置づけでしたが、上記のマトリクスを見て明らかなように弾道バイアスはありません。
ヘッド形状の違い
▼左からRS F、RS、RS MAX
こちらはクラウンの映像を並べたものです。
RSシリーズはアスリート向けのブランドのため、どれもシャープなヘッド形状をしていますが、左のRS Fは奥行きが浅く、ヒール側もすっきりしていて、ヘッドを操りたい上級者に好まれる形状です。
RS、RS MAXとなるにつて、奥行きが伸び、ヒール側の体積も増していて、つかまりを感じられる安心感が増しています。
▼左からRS F、RS、RS MAX
こちらは横から見た映像を並べたものです。
RS Fは後方が持ち上がってたハイバック形状になっています。低重心にして球を高く上げる意図は見えず、反対に思い切り叩いても吹けない形状になっています。
このシェイプからもRS Fはヘッドスピードが速いハードヒッター向けということが伝わってきます。
対してRS MAXドライバーはソールが地面に沿うような形状になっています。重心位置を低くする意図があり、シャロー・低重心により球の上がりやすさと寛容性を強められています。
ウェイトの違い
▼左からRS F、RS、RS MAX
どのタイプのドライバーにもオプションで別重量に交換可能なウェイトが搭載されています。
なお、ウェイトの位置・個数はタイプによって異なっています。
モデル | RS F | RS | RS MAX |
---|---|---|---|
前方ウェイト | 3g | 3g | - |
後方ウェイト | 8g | 8g | 8g |
RS FとRSでは重量が異なるものが2つ搭載されていますので、オプションで買わずとも入れ替えることで重心を切り替えることができます。
どちらもデフォルトでは後方が重たい設定になっていますので、入れ替えることでよりハードになります。
スペックの違い
タイプ | RS F | RS | RS MAX |
---|---|---|---|
ロフト角 | 10° | 9.0/10.5° | 9.0/10.5° |
ライ角 | 56° | 57° | 58° |
フェース角 | -6° | -2.5° | -0.5° |
ヘッド体積 | 460cc | 460cc | 460cc |
長さ | 45.5″ | 45.5″ | 45.5″ |
RS Xシリーズ ドライバー3タイプの特徴・スペック
RS Fドライバー
特徴・試打・評価
- フェードバイアスで叩ける
- フラットライでつかまり過ぎない
- 浅重心で操作性がある
- オープンフェースでフェースローテーションするゴルファー向け
ディープなオープンフェースで、3タイプの中で最も洋ナシ型。
左に行きづらい形状と重心設計(重心角は25.5°)で、ヘッドスピードが速く、不安なく思い切り叩きたいゴルファー向け。
ヘッドは動きやすいため、弾道の操作性にも優れている。逆に言えば、寛容性は低いため、クラブにオートマチックさを求めず、自分で操りたい上級者向け。
ウェイトは前後に重量違い(3g、8g)が搭載されていて、オプションで別重量もあり、前後の重心調整も可能。
スペック
- ロフト角:10°(±0.75°)
- ライ角:56°
- フェース角:-6°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.5インチ
- ウェイト:前方3g、後方8g
- シャフト:TOUR AD FOR PRGR
RSドライバー
特徴・試打・評価
- 低重心で適度に高さが出る
- 低スピンで強弾道
- バイアスはニュートラルで、ドロー・フェードも打ちやすい
- ほどよくフェースローテーションするゴルファー向け
ハイバック形状ながら、RS Fと比べるとやや控えめなディープ。フェースのオープンも少し抑えられている。
RS Fよりは高さが出て、弾道バイアスはニュートラル。低スピンながらRS Fよりは上がりやすく、バイアスが無い分、左右の打ち分けもしやすい。
ウェイトは前後に重量違い(3g、8g)が搭載されていて、オプションで別重量もあり、前後の重心調整も可能。
スペック
- ロフト角:9、10.5°(±0.75°)
- ライ角:57°
- フェース角:-2.5°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.5インチ
- ウェイト:前方3g、後方8g
- シャフト:TENSEI FOR PRGR、Diamana FOR PRGR
RS MAXドライバー
特徴・試打・評価
- シリーズ史上最大のMOI
- ヘッドがブレにくく直進性が高い
- フェースローテーションが少ないゴルファー向け
シャローでフェースの開きも最も穏やか。
後方が長く、ウェイトも後方のみのため、フェースの開閉を大きくするタイプよりも、閉じたままシャットに振れるゴルファーに適している。
慣性モーメントを最も持たせてあり、直進性を重視したドライバー。
スペック
-
- ロフト角:9、10.5°(±0.75°)
- ライ角:58°
- フェース角:-0.5°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.5インチ
- ウェイト:後方8g
- シャフト:TENSEI FOR PRGR、Diamana FOR PRGR
RS Xシリーズ ドライバー3タイプの発売日・発売価格
RS Xシリーズのドライバー3タイプの発売日は2024年7月12日です。
発売価格は数量限定のRS Fドライバーが95,700円で、RSドライバーとRS NAXドライバーが93,500円です。