キャロウェイのAPEX10周年目のAPEX PERFORMANCEシリーズ。
Ai300、Ai200、Ti FUSIONの3機種が追加になりました。
各タイプの弾道や形状の違い、特徴、スペック、発売日、発売価格など詳細をまとめました。
APEX 2024年の追加モデルは3モデル
※左から、Ai300、Ai200、Ti FUSION
キャロウェイのAPEXシリーズは、2014年に初代が発売されていて、とても人気がありリニューアルが重ねられています。
2023年に現行での最新モデルは、2023年9月発売の以下の3モデルで、主に中・上級者のゴルファーを中心に人気があります。

今回、新たに追加されたのは、Ai300、Ai200、Ti FUSIONの3モデルです。
キャロウェイから言及はされていないようですが、2023年の3モデルとデザインが同じため、リニューアルではなく追加モデルと言って良いでしょう。
先に一つ述べておくと、Ti FUSIONアイアンは1本59,400円する高級クラブです。予算に余裕がある方向けとなりますので、多くのゴルファーの方はAi300とAi200が選択肢になると思います。
- APEX Ai300アイアン
2021年のAPEX DCBアイアンの後継モデル。最もロフトが立っていて、ブレードも厚く、オフセットも大きめで、寛容性と飛距離性能に優れている。 - APEX Ai200アイアン
2021年のAPEXアイアンの後継モデル。Ai300より少しだけシャープで、ロフトも寝ている。グースは抑えてあって、Ai300と比べて寛容性より操作性を強めたアイアン。 - APEX Ti FUSIONアイアン
Ai200とAPEX PROの中間のモデル。Tiフェースを採用したSELECTストア限定の高級アイアン。3モデルの中でもっともロフトが寝ていて、操作性に優れている。ブラック仕上げにより、反射が抑えられ、視覚的にも引き締まってすっきり見える。
APEX Ai200・Ai300・Ti FUSIONアイアンの形状の違いを比較
ネック形状の違い
※左から、Ai300、Ai200、Ti FUSION
オフセットの大きさで言うと、Ai300、Ai200、Ti FUSIONの順に小さくなっています。
ネック形状は、Ai300のみはっきりとしたグースになっていて、オートマチックなつかまりの良い強弾道を期待する方に適しています。
Ai200はグースが少しだけあり、Ti FUSIONはほぼストレートネックに見えます。この2モデルは弾道を操作したい方が扱いやすいアイアンです。
ソール形状の違い
※左から、Ai300、Ai200、Ti FUSION
3モデル全て中空構造ですが、Ai300のみバックフェースがややキャビティになっていて、横から見た映像でも厚めになっています。
Ai200、Ti FUSIONとなるにつれ、ソールやバックフェース上部もシャープになっています。
バックフェースの厚さは寛容性と直結し、逆に言えば操作性が弱まっていきます。寛容性を重視される方はAi300が最も適しています。
フェース形状の違い
※左から、Ai300、Ai200、Ti FUSION
フェース形状はオーソドックスで、大きな違いはありません。
Ai300、Ai200はトゥ側だけでなくネック側もやや高さがあり、キャロウェイらしい形状をしています。
APEX Ai200・Ai300・Ti FUSIONアイアンの特徴の違いを比較
弾道の違い
モデル | Ai300 | Ai200 | Ti FUSION |
---|---|---|---|
飛距離 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
高さ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
操作性 | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
つかまり | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
打感 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
APEXシリーズは中・上級者向けのシリーズで、鍛造一枚物が上級者、中空構造が中級者にざっくり分けられます。
2024年の3モデルは中空構造で、Ai200を真ん中のモデルとして中級者を基本ターゲットとしつつ、寛容性・つかまりといったやさしさを増したい方はAi300を選択すると良いでしょう。
打感の良さ・操作性を求める方にはTi FUSIONがオススメですが、冒頭で述べた通り1本59,400円する高級品のため、予算に余裕がある方を除くとAi200が選択肢となります。
スペックの違い
モデル | Ai300 | Ai200 | Ti FUSION |
---|---|---|---|
ロフト角 | 29.5° | 30° | 30.5° |
ライ角 | 62.25° | 62° | 62° |
長さ | 37.25″ | 37″ | 37″ |
上表は7番アイアンのスペックを比較したものです。
3モデルとも7番で30°近いロフトのため、中級者向けのアイアンとして扱いやすい設定になっています。
クラブ長さとライ角は、Ai300だけ少し異なっていて、0.25インチ長尺でアップライトになっていますので、つかまりと飛距離性能を強めた設定になっています。
ちなみに番手の種類は、どれも4番~AWまでとなっています。上の番手は、Ai300は20°、22°、Ai200は21°と23°がありますので、上級者の方がやさしいロングアイアンとして採用するのもオススメです。
APEX Ai300アイアンの特徴・評価
特徴・試打評価
Ai300アイアンは、2021年のAPEX DCBアイアンの後継で、3モデルの中でオートマチック性と寛容性に最も優れたアイアンです。
形状や構造面としては、中空でグースが大きく利いていて、ややキャビティ形状をしています。トップブレードもやや厚めになっていますので、見た目の安心感もあります。
さらにやさしいモデルとして、パラダイム Ai SMOKEシリーズのアイアンがありますが、それではやや物足りない方、アスリートライクなモデルを使ってみたいがまだまだクラブに助けて欲しいと言う方、中級者モデルを少しだけ味見して見たいと言う方に適しています。
対象ゴルファー
- アベレージゴルファ~セミアスリート
- 飛距離性能・寛容性をクラブに少し頼りたいセミアスリート
- 中空+制振材による打感が気にならない方
スペック
番手 | ロフト角 | ライ角 | 長さ |
---|---|---|---|
I#4 | 20 | 60.38 | 39.125 |
I#5 | 22 | 61 | 38.5 |
I#6 | 25 | 61.63 | 37.875 |
I#7 | 29 | 62.25 | 37.25 |
I#8 | 32 | 62.88 | 36.625 |
I#9 | 37 | 63.5 | 36 |
PW | 42 | 63.75 | 35.75 |
AW | 47 | 64 | 35.5 |
APEX Ai200アイアンの特徴・評価
特徴・試打評価
Ai200アイアンは、2021年のAPEXアイアンの後継です。2023年に発売されたAPEXのリニューアルモデルでは、PRO・CB・MBの3モデルでしたので、ようやくスタンダードなモデルが追加されました。
Ai300と比べると、ヘッドはややシャープでグースはかなり大人しめになっています。その分、操作性があり、飛距離性能とのバランスが良く、中級者が扱いやすいアイアンです。
対象ゴルファー
- セミアスリート
- 飛距離性能がありつつ、弾道の操作感が欲しい方
スペック
番手 | ロフト角 | ライ角 | 長さ |
---|---|---|---|
I#4 | 21 | 60.5 | 38.5 |
I#5 | 23 | 61 | 38 |
I#6 | 26 | 61.5 | 37.5 |
I#7 | 30 | 62 | 37 |
I#8 | 34 | 62.5 | 36.5 |
I#9 | 38 | 63 | 36 |
PW | 43 | 63.25 | 35.75 |
AW | 48 | 63.5 | 35.5 |
APEX Ti FUSIONアイアンの特徴・評価
特徴・試打評価
Ti FUSIONアイアンは、Ai200とAPEX PROの間に位置するモデルです。
Ai200・Ai300と同じく中空構造を採用していますが、ステンレスボディにチタンフェースを合わせてあって、素材に違いがあります。
ロフト設定は4~9番までAi200より0.5°寝ていて、ヘッド形状やよりシャープになっていて、ネックはほぼストレートです。
操作性に優れていますので、弾道を操りたい方に適しています。
なお、冒頭でも触れた通り、1本59,400円する高級クラブのため、例えば6~Pまで5本揃えると約30万円です。予算に余裕がある方向けとなりますので、同程度で探されるとAi200か2021年のAPEX PROアイアンとなります。
対象ゴルファー
- セミアスリート
- 予算に余裕があり、所有感を大事にされる方
- 飛距離性能と操作性の両方が欲しい方
スペック
番手 | ロフト角 | ライ角 | 長さ |
---|---|---|---|
I#4 | 21 | 60.5 | 38.5 |
I#5 | 23.5 | 61 | 38 |
I#6 | 26.5 | 61.5 | 37.5 |
I#7 | 30.5 | 62 | 37 |
I#8 | 34.5 | 62.5 | 36.5 |
I#9 | 38.5 | 63 | 36 |
PW | 43 | 63.5 | 35.75 |
AW | 48 | 63.5 | 35.5 |