GARMINから発売のゴルフ用レーザー距離計、Approach Z30について詳しく解説します。
Approach Z30の概要
GARMINのゴルフ機器は、スマートウォッチ(GPSゴルフナビ)が有名ですが、レーザー距離計も手掛けています。
ただ、単なるレーザー距離計ではなく、過去にはGPSを搭載しているApproach Z82を発売していて、本記事で取り上げているApproach Z30は、他のGARMINデバイスやアプリとのペアリングが特徴となっています。
<主な特徴・機能>
- 測定距離:1,300ヤード
- 測定スピード:1秒以内
- ディスプレイ表示:赤色OLED
- 高低差機能
- 高低差機能 ON・OFF切替
- 高低差機能 ON・OFF状態表示
- ピンサーチ測定
- 振動通知
- GARMIN機器・専用アプリとのペアリング
- マグネット機能
- 望遠倍率:6倍
- 電池式(CR2)
- 完全防水(IPX7)
Approach Z30がおすすめなゴルファー
先に結論をまとめてしまいますと、Approach Z30がおすすめなゴルファーは、以下のニーズを持たれた方となります。
<Approach Z30>
- GARMINのスマートウォッチやゴルフアプリとの連動機能を使いたい方
- 購入予算は約6万円まで可能
上記のニーズが概ね当てはまる方は、Approach Z30の製品評価、口コミ、市場での最安値などをまとめてありますので、この先もお読み頂いて購入の際の参考にしてみてください。
Approach Z30の良い点
良い点① GARIMNのデバイス・ゴルフアプリと連動!
Approach Z30の最大の特徴は、GARMINのスマートウォッチやゴルフアプリとペアリングすることができ、双方が便利になる点です。
ペアリングにより実現される機能の中で、抑えておきたい3つ(フラッグファインダー、レーザーレンジアーク、Finf My Garmin)について取り上げます。
フラッグファインダー
参考:簡単ガイド
ピンフラッグをレーザーで捉えると、ピンからフロントエッジとバッグエッジの距離も表示されます。
通常、レーザー距離計ではレーザーを照射した地点までの距離しか分かりませんが、GPSナビが保有する情報と合わさることで、これまでに無い情報がリアルタイムで提供されます。
上図の例で言うと、フロントエッジまでが6ヤード、バックエッジまでが17ヤードで、ピン奥に余裕があることが分かります。

Garminデバイスに記録されているピンポジションは、レーザー距離計での測定結果に自動で修正される!
レーザーレンジアーク
参考:簡単ガイド
レーザー距離計での測定結果は、GPSナビ側に送信され、GPSナビのコースレイアウト上で同心円で表示されます。
通常は赤いラインで表示されますが、ピンまでの距離の場合は黄色いラインで表示されます。
出典:garmin.co.jp
勿論、スマートウォッチだけでなく、スマートフォンのGarmin ゴルフアプリやハンディGPSナビなど互換性のある機器にも対応していて、上図のように表示されます。
Find My Garmin
出典:garmin.co.jp
レーザー距離計の方はGPSが搭載されていませんが、スマートフォンとペアリングしている場合、レーザー距離計のある位置を把握することができます。
通常は、レーザー距離計もスマートフォンも同じ位置にあると思いますが、これが役立つのはレーザー距離計をどこかに置き忘れてしまったといった場合です。
そのような時にFind My Garminの機能を使うことで、最後にスマートフォンとレーザー距離計がBluetooth通信を行った時の位置が分かりますので、探し出す上で大きな手掛かりになるでしょう。
良い点② 赤色OLED表示を採用
出典:garmin.co.jp
Approach Z30は、赤色のOLEDが採用されています。
一般的なレーザー距離計は黒1色での表示のため、背景が林で暗かったり、日照条件が悪く薄暗かったりすると、測定結果と背景が同化してしまうことがあります。
その点、赤色で表示されると黒色の背景でもはっきりと読み取ることができます。
さらに、輝度の調整機能も搭載されていますので、日照条件等によらず見やすさを保つことができます。
良い点③ マグネットを搭載!
出典:amazon.co.jp
Approach Z30の本体にはマグネットが内蔵されています。
この仕組みはブッシュネルで以前から採用されていますので、馴染みのある方も少なくないかと思います。
マグネットが本体に内蔵されていることで、カートフレームやクラブヘッドなどにくっ付けることができますので、ラウンド中の持ち運び、ショットの最中に芝の上に置いた際の拾い上げなど、地味ながらも便利に活用することができます。
Approach Z30の気になった点
気になった点① 対象ユーザーは限定される
良い点①でも述べましたが、Approach Z30の最大の特徴は、GARMINのスマートウォッチやゴルフアプリとのペアリングです。
レーザー距離計としての機能や性能が劣っている訳ではありませんが、6万円近い高価格であることを考えると、単体での利用で敢えてApproach Z30を選ぶ理由は感じられません。
対象ユーザーはペアリング可能なGARMIN機器やGARMINゴルフアプリを使う方のみに限定されると言って良いでしょう。
Approach Z30の使用者による口コミ
*1:楽天、Amazon、Yahooの口コミを特徴別にまとめました。
GARMIN機器・アプリとの連動
- Approach S70との連携が秀逸で、一度ピンを捕捉すればそれ以降はS70だけでピンまでの距離が常に確認でき、距離計の使用頻度が大幅に減りました。
- 一番良かったのはピンに合わせるとピン奥 ピン前の距離がわかること。その上で時計のピンポジが自動的に調整されるところ。
- Garmin approach S70を使っているのでとても楽しみでした。宣伝通りの性能でピンの前後のエッジ距離も見えるので戦略性が高い。
- 紛失防止の「探す」機能付き。これは画期的で全部盛り距離計といえるでしょう。
測定性能
- ファインダー越しの視界は超クリアで見やすく、ピンの捕捉も早くてストレスがありません。
- ブッシュネルXEを今まで使ってたが計測時間はブッシュネルの方が速い。
- フラッグの捕捉も早く、一度捉えるとウォッチの方で距離表示されるので使いやすかったです。
表示性能
- ファインダー越しの視界は超クリアで見やすく、ピンの捕捉も早くてストレスがありません。
デザイン・サイズ
- 防水でマグネット仕様でサイズもちょうどいい。
- 最小サイズではないので携帯性は良くないので、ポケットに入れても気にならないサイズなら最高なんですが。
Approach Z30の構成内容(本体・付属品)
- Approach Z30本体
- カラビナクリップ付きキャリーケース
- ハンドストラップ
- ワイプクロス
- CR2 電池
- 製品保証書
Approach Z30のスペック
モデル | Approach Z30 |
---|---|
計測範囲 | 7~1,300ヤード |
ピンサーチ計測範囲 | 400ヤード |
測定スピード | 1秒以内 |
ディスプレイ表示色 | 赤(OLED) |
輝度調整 | 〇 |
透過率 | - |
倍率 | 6倍 |
ピンサーチ | 〇 |
高低差機能 | 〇 |
高低差ON・OFF切替 | 〇 |
高低差ON・OFF状態表示 | 〇(使用中にランプ点灯) |
振動通知 | 〇 |
3点間距離 | - |
手ブレ補正 | - |
マグネット | 〇 |
サイズ | 112×80×39mm |
重量 | 約210g |
電源 | 電池式(CR2) |
充電時間 | - |
バッテリー稼働 | 約1年間(使用頻度により異なる) |
電源自動OFF | 〇(10秒) |
防水性能 | IPX7 |
Approach Z30の取扱説明書・マニュアル
Approach Z30の取扱説明書やマニュアルは、WEBにて公開されています。
Approach Z30の発売日・発売価格
Approach Z30の発売は2024年6月27日です。
発売価格は65,800円です。市場価格としては、楽天・Amazonにて6万円弱で出品されています。当記事執筆時点の最安値は、Amazonの58.160円です。