テーラーメイドから同時に発売されているP770アイアン 2024とP7CBアイアン。
P7CBアイアンはこれまでにないモデルで、P770は2017年から数えて4代目モデルです。
この2機種について特徴・違いをまとめました。
P7CBアイアンとP770アイアン 2024
テーラーメイドから2024年8月にアイアン2機種が同時発売されています。
どちらもアスリート向けラインのPシリーズのアイアンで、これまでにない全く新しいモデルのP7CBアイアンとP770アイアンの2024年モデルです。
なお、USサイトでアイアンの比較表を確認してみると、P7MCアイアンが外されていましたので、実質的にはP7MCアイアンの後継モデルではないかと思われます。
P770アイアンに関しては、2017年、2020年、2023年に発売されていますので、2024年モデルは4代目となります。

4代目まで続くのはP790とP770の2モデルのみ!どちらも人気がある証拠!

P7CBアイアンとP770アイアン 2024の違いを比較
構造・テクノロジーの違い
モデル | P7CB | P770 |
---|---|---|
構造 | キャビティ | 中空 |
素材・製法 | 軟鉄・鍛造 | 軟鉄・鋳造 |
内蔵 | タングステン セラミック |
タングステン |
制振材 | - | 〇 |
スピードポケット | - | 〇 |
P7CBアイアンとP770アイアンは、形状・素材・製法に大きな違いがあります。
P7CBアイアンは軟鉄・鍛造のキャビティバックです。キャビティバックと言ってもトップブレードとソールは厚くありませんので、いわゆるハーフキャビティ、ツアーキャビティと呼ばれるアスリート向けです。
P770アイアンはボディが軟鉄・鋳造、フェースがクロモリ・鍛造の中空構造で、分類としてはP790と同種です。また、P7MBやP7CBとの違いとして、P770・P790にはスピードポケットが搭載されていて、飛距離性能や寛容性を持たせてあります。

同じPシリーズでも、P770・P790は中空、P7CB・P7MB・P7TWは軟鉄鍛造で特徴が異なる!
スペックの違い
モデル | P7CB | P770 |
---|---|---|
#3 | 20 | 19 |
#4 | 23 | 22 |
#5 | 26 | 25.5 |
#6 | 29 | 29 |
#7 | 33 | 33 |
#8 | 37 | 37 |
#9 | 41 | 41 |
PW | 46 | 45 |
ロフト角は6~9番で同じ設定ですが、3~5番とPWでP770アイアンの方が0.5~1°フェースが立っています。
クラブ長さは、P790アイアンやP7MBアイアンを含めて、各番手で同じ設定になっていますので、ロングアイアンだけ入れ替えるなど、コンボでも組みやすくなっています。
弾道・特徴の違い
モデル | P790 | P770 | P7CB | P7MB | P7TW |
---|---|---|---|---|---|
寛容性 | 中~高 | 中 | 低~中 | 低 | 低 |
弾道 | 中~高 | 中 | 中 | 中 | 中 |
操作性 | 中 | 中~高 | 高 | 高 | 高 |
飛距離性能 | 高 | 中~高 | 中 | 中 | 中 |
こちらはテーラーメイドのUSサイトで公開されているPシリーズアイアンの特徴の比較表です。
ざっくりとやさしさの順で並べると、
P790 > P770 > P7CB > P7MB > P7TW
となります。
これは飛距離性能・寛容性にも当てはまり、操作性は逆になります。
P7CBアイアンとP770アイアン 2024の試打・評価
ゴルフクラブの評論家であるコヤマカズヒロ氏にて、P7CBアイアンとP770アイアン 2024について、試打した感想を述べられています。
両モデルの製法や構造について、公式サイトで掲載されていない話が盛り込まれていますので、特徴について理解が深まる内容となっています。
P7CBアイアンの評価・スペック
特徴・評価
5回の鍛造を繰り返した軟鉄アイアンで、キャビティ形状を採用することで、P7MBよりも寛容性が備わっています。
ロフト設定もP7MBと比べて6番以降で1°ストロングのため(9番のみ1.5°)、飛距離も出やすくなっています。
P790・P770などの中空ではフィーリングが物足りず、P7MBではハード過ぎる方にオススメで、基本的に上級者向けのアイアンです。

ソール内部には高比重のタングステンと経比重のセラミックを内蔵することで、より最適な重心設定が実現されている!

スペック
番手 | ロフト角 | ライ角 | 長さ |
---|---|---|---|
#3 | 20 | 60.5 | 39 |
#4 | 23 | 61 | 38.5 |
#5 | 26 | 61.5 | 38 |
#6 | 29 | 62 | 37.5 |
#7 | 33 | 62.5 | 37 |
#8 | 37 | 63 | 36.5 |
#9 | 41 | 63.5 | 36 |
PW | 46 | 64 | 35.75 |
P770アイアン 2024の評価・スペック
特徴・評価
軟鉄ボティとクロモリL字フェースの組み合わせによる中空構造のアイアンです。
中空内部にはスピードフォーム・エアが搭載されていて、余分な振動を吸収して中空らしからぬ心地良い打感を生み出してくれます。
タングステンの搭載は前作では7番まででしたが、今作では8番まで搭載されています。
ブレード長はモデル名の770より短い76.4mmで、P7MCの76.2mmに近づけていて、同等サイズのコンパクトさが実現されています。
対象ゴルファーは、中級者向けで飛距離性能のある中空アイアンを使いたい方で、飛距離性能・寛容性よりも操作性を重視する方となります。
スペック
番手 | ロフト角 | ライ角 | 長さ |
---|---|---|---|
#3 | 19 | 60.5 | 39 |
#4 | 22 | 61 | 38.5 |
#5 | 25.5 | 61.5 | 38 |
#6 | 29 | 62 | 37.5 |
#7 | 33 | 62.5 | 37 |
#8 | 37 | 63 | 36.5 |
#9 | 41 | 63.5 | 36 |
PW | 45 | 64 | 35.75 |
P7CBアイアンとP770アイアン 2024の発売日・発売価格
P7CBアイアンとP770アイアン 2024の発売日は、2024年9月6日です。発売価格は以下の通りとなっています。
<P7CBアイアン>
- 5本セット(6~PW):148,500円
- 単品(3・4・5):29,700円
<P770アイアン 2024>
- 5本セット(6~PW):159,500円
- 単品(3・4・5):31,900円
