タイトリストのGT2ドライバーとGT3ドライバーについて、YouTubeの企画動画でフェース厚、反発係数を測定した結果が興味深かったので、詳しく取り上げます。
GT2・GT3ドライバーの反発係数・フェース厚の測定結果を公開している動画
こちらがゴルフのYouTubeチャンネルとして人気の「チャンネルティーオリーヴ」さんにて投稿されている動画です。
神戸にあるゴルフ工房さんということで、ゴルフクラブの偽物情報を注意喚起の意味で積極的に発信したりと、専門家ならではの企画が多いのが特徴的です。
反発係数の測定結果に関しては、過去にも注目モデルで公開されていて、今回のタイトリストのGTシリーズでは、人気のGT2・GT3の2モデルについて取り扱われています。
それではフェース厚、反発係数の順に測定結果を見て行きましょう。
GT2・GT3ドライバーのフェース厚
モデル | GT2 | GT3 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
部位 | 左 | 中 | 右 | 左 | 中 | 右 |
上 | 2.20 | 2.68 | 2.23 | 2.18 | 2.60 | 2.17 |
中 | 3.53 | 3.60 | ||||
2.17 | 2.16 | 2.14 | 2.13 | |||
下 | 2.21 | 2.22 |
アイアンは、フェースの真ん中を薄くし、周辺を厚くしているものが多いですが、ドライバーでは事情が異なっています。
キャロウェイのFLASHフェース、AI▽マートフェースに代表されるように、そもそもアシンメトリーなものや、ウェーブ上のものなど多種多様で、周辺と中央でざっくり表現するのが難しいものも少なくありませんが、概ね中央が分厚いと言えるものが多い印象です。
タイトリストのGT2、GT3に関しては、きれいに中央が分厚くなっていますが、周辺の薄さはそれほどではありません。
厚さの最大・最初の差をみると、GT2の方が小さく(差は0.36)、GT3の方が大きい(差は0.47)ことが分かります。
このことからも、GT2の方が芯がぼやけながらも広く、GT3の方が芯が強く狭くなっていることがわかります。
ゴルフクラブならではの表現で言えば、GT2ドライバーは芯を外しても飛距離ロスが出にくい、GT3ドライバーは打点ブレにシビアで、ミスの有無がはっきりと出やすく、芯を喰えば飛ぶ、と言うことになります。

GT2・GT3ドライバーの反発係数
モデル | GT2 | GT3 | ルール上限 |
---|---|---|---|
CT値 | 244 | 249 | 257 |
反発係数 | 0.8244 | 0.8266 | 0.83 |
こちらは反発係数を測定した結果です。
チャンネルティーオリーブさんの説明によれば、「反発係数が0.001違うと飛距離は1ヤード違う」とのことです。
GT2とGT3では0.0022の差がありますので、GT3ドライバーの方が理論上は2ヤード飛ぶということになります。
これは芯を喰えばの話となりますので、当然、打点ブレが多い方の場合は、GT2の方が寛容性が高いため、平均飛距離が出る可能性が高くなります。
ちなみに、ルール上限値は、CT値が257、反発係数が0.083となっていますので、まだ余裕があり、どこかの国産メーカーのように際〃まで攻めたものではありません。

まとめ
GT2ドライバーとGT3ドライバーの特徴・違いについては、タイトリストではモデル体型(2と3の違い)が確立されていますので、改めて言わずとも・・・といったところはあります。
ただ、この測定結果を見ると、芯の広さ、飛距離性能といったとくちょうが数値で実証されたということになります。
この結果を踏まえると、安心してGT2・GT3の違い・特徴に対して、より確信を得ながら使いこなせるのではないかと思います。