PRGRのRS SPEEDドライバーについて、製品の特徴、試打した感想・評価を取り上げます。

RS SPEEDドライバーの特徴

RSシリーズに軽量ドローモデルのRS SPEEDドライバーが追加されました。

RS SPEEDドライバーは、2021年・2023年に発売されているLSドライバーの後継モデルということで、ヘッドスピードが遅めの方向けです。

ちなみに、ゴルフ業界全般では「LS＝低スピン」でアスリート向けモデルを指しますが、PRGRでは「LS＝Launch（高打ち出し）＋Spin（低スピン）」でして、意味合いが違います。ヘッドスピードが遅めという点からすると、一般のLSタイプとは真逆とも言えます。

スペックが多いため対応ヘッドスピードも幅広いですが、従来のLSは「ヘッドスピード40m/sのあなたへ。高打出し・低スピン。」というキャッチコピーが付けられていましたので、自ずとこの辺りがコアユーザーと言えます。

RS SPEEDドライバーの特徴ですが、弾道はハイドローです。

RS（Real Sports）はPRGRのアスリート向けブランドのため、軽量・高弾道・ドローと言う特徴は違和感があるかもしれません。

ただ、最近はドロー、MAXといったやさしめのタイプもRSシリーズから発売されていて、そもそもRS SPEEDはLSの後継ということですし、アスリートブランドであることは気しなくて良いでしょう。

▼左がRS SPEED、右がRS（スタンダード）

RS SPEEDとRS（スタンダード）のクラウンの映像を並べてみると、RS SPEEDの方がオフセットがあることが分かります。オフセットドライバーはインパクトタイミングが遅くなるため、つかまりが良く、強い球が出る方向に作用してくれます。

クラブ重量は、Sスペックで282g、SRスペックで276gとなっていて、XXIO、キャロウェイのMAX FAST、テーラーメイドのMAX LITE、PINGのHLと同程度です。

このことからも、ヘッドスピードが遅めの方、シニアの方、レディースアスリートが対象ということが分かります。

軽量モデルとなると、いろいろなものを削ぎ落しているため、ギミック的なものがなかなか搭載されづらい面があります。

実際、前作に当たる2021年、2023年のLSドライバーでは、ウェイト調整機能、ロフト角調整機能はありませんでした。

しかし、RS SPEEDドライバーは、軽量にも拘らず、ウェイト調整機能、そして、ロフト角調整機能が搭載されています。

ウェイトについては、別売りとなりますが、2、3、4、5（購入時）、6、8、10、12gがあります。

ロフト角については、スリーブに４つの調整ポジションがあり、ロフト角とライ角の組み合わせを切り替えることができます。

RS SPEEDドライバーの試打・評価

二木ゴルフにて、RS SPEEDドライバーを含めた国産ドライバーを比較試打されています。

シャフト	硬さ	バランス	クラブ重量	シャフト重量	トルク	調子
SPEEDER NX FOR PRGR	S	D2.5	282g	49g	6.9	先中
〃	SR	D1.5	276g	42g	7.5	先中
〃	R	D1.0	273g	39g	8.4	先中
〃	R2	C9.0	272g	38g	8.7	先中

RS SPEEDドライバーの発売日は、2025年5月16日です。

発売価格は純正シャフトのSPEEDER NX FOR PRGRの装着モデルで107,800円です。