スリクソンのZドライバーに搭載されているロフト角・ライ角の調整機能、QTSスリーブについて調整方法・設定・互換性について解説します。
目次
スリクソンのZドライバーは、2012年から発売されている
スリクソンのZシリーズのドライバーは、2年毎にニューモデルがリリースされています。
初代は2012年に発売されていて、当時は3種類のヘッドサイズがリリースされていました。Z525は460cc、Z725は425cc、そして、最も小振りなZ925は380ccです。
ちなみに、歴代スリクソンの全モデルは別の記事でまとめてありますので、そちらをご覧ください。
▼スリクソン歴代全モデルの年表・スペック
≫ スリクソンの歴代Zドライバーを一挙紹介!初代Z925は超小振りな380cc
スリクソンのロフト角・ライ角を調節できる「QTSスリーブ」とは?
「QTSスリーブ」とは、いわゆる、カチャカチャ式と呼ばれている可変スリーブです。
メーカー各社、独自のネーミングを行っていまして、スリクソンではZドライバーのチューニング機構を「QTS」と呼んでいます。ちなみに、Quick Tune Systemの略です。
ヘッドとシャフトを接続するパーツをスリーブと呼び、ロフト角・ライ角を調節できる機能を持ったものを可変スリーブ(スリクソンではQTSスリーブ)と呼びます。
ロフト角・ライ角はスリーブの向きを変えることで変えることができます。
QTSスリーブが搭載されていないモデルもある
QTSは多くのZドライバーに搭載されていますが、一部のモデルには搭載されていません。
▼QTSスリーブが搭載されていないスリクソンZドライバー
- スリクソン Z765 リミテッドモデル ドライバー
- スリクソン Z585 ドライバー
QTSスリーブの専用レンチを使った調整方法
シャフトの脱着はソール側のポートから専用レンチを刺し込んで回転させることで行います。
この時に鳴る音から、可変スリーブによるロフト角・ライ角の調整機能が「カチャカチャ式」と呼ばれるようになりました。
スリクソン Zドライバーのロフト角・ライ角のセッティング内容
QTSスリーブは、30°刻みで12か所にセッティングポジションがあります。
▼スリーブでの表記と設定内容
スリーブ表記 | ロフト角 | ライ角 | フェース角 | 設定内容 |
---|---|---|---|---|
Lie-N | 0 | 0 | 0 | ニュートラル |
0-OP1 | -0.5 | 0 | -1 | 右2 |
– | -1 | 0.5 | -1.5 | 右4 |
+1-OP2 | -1 | 1 | -2 | 右5 |
– | -1 | 1.5 | -1.5 | 右3 |
+2-OP1 | -0.5 | 2 | -1 | 右1 |
Lie-F.A. | 0 | 2 | 0 | 左1 |
+2-CL1 | 0.5 | 2 | 1 | 左3 |
– | 1 | 1.5 | 1.5 | 左5 |
+1-CL2 | 1 | 1 | 2 | 左6 |
– | 1 | 0.5 | 1.5 | 左4 |
0-CL1 | 0.5 | 0 | 1 | 左2 |
スリーブ上の並び順と弾道との関係については、上表の設定内容で「右1」、「右2」など、「右」が入っているものはフェードポジションで、反対に「左」が入っているものはドローポジションとなります。
フェードポジションについては、「右」の文字に添えられた数字が大きい程、打ち出しは低く、弾頭は右になります。
ドローポジションについては、「右」の文字に添えられた数字が大きい程、打ち出しは高く、弾頭は左になります。
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