≫ テーラーメイド SIM ドライバーの最新情報をまとめました
テーラーメイドのSIMドライバーと、前年のモデルのM5ドライバー。ターゲットゴルファーが重なるこの2つのドライバーの違いについて取り上げます。
SIMドライバーとM5ドライバー
テーラーメイドの2020年モデルは、これまでのMシリーズではなく、SIMシリーズとなりました。これまでのMシリーズと同様に、SIMシリーズでも2種類のドライバーがあり、アスリート向けのSIMドライバー、アベレージ向けのSIM MAXドライバーが発売となっています。
SIMとMは異なるシリーズですが、ターゲットゴルファーが同じという意味で、SIMドライバーはM5ドライバーの後継的なモデルとなります。
▼SIM・SIM MAXドライバーの特徴については下記記事をご覧ください。
≫ テーラーメイド SIM ドライバーの最新情報をまとめました【スペック・特徴を徹底解説】
▼SIMドライバーとSIM MAXドライバーの違いについては、下記記事をご覧ください。
≫ SIMドライバーとSIM MAXドライバーの違い
SIMドライバーとM5ドライバーの共通点
この二つのドライバーの違いを見ていくに先立って、まず、共通点を確認しましょう。
スピードインジェクション・ツイストフェース・スピードポケットを搭載
従来からあるスピードポケット、M3・M4で登場したツイストフェース、M5・M6で登場したスピードインジェクション。これらはM5と同様にSIMドライバーにも搭載されています。
スピードポケットは、フェース下目に外してしまった時でもボールスピードの低下が抑えてくれます。SIMでは貫通型が採用されていますので、その効果がより大きくなっています。
スピードインジェクションは、ルール上限の反発性能が実現され、ボールスピードがアップします。
ツイストフェースは、左右に打点がブレても弾道をセンターに戻す働きがあります。
ロフト角・ライ角の調整機能を搭載
ロフト角・ライ角の調整機能は、SIMドライバー、M5ドライバーの両方に搭載されています。公式サイトで互換性に関する説明は見つかりませんでしたが、12ポジションの2°スリーブとなっていますので、互換性は保たれているように見えます。
SIMドライバーとM5ドライバーを試打して比較
- SIMドライバーの方がクラウンの色が薄いため、平べったく見える。シャローで球が上がりやすい印象を受ける。
- SIMドライバーの純正シャフトはしっかりしているので、M5と同じ感覚だと硬いと感じる。
- スピン量はSIMドライバーの方が少なく、思い切り叩いても左にまかない。
- SIMドライバーの標準シャフトがかなり良い。
SIMドライバーとM5ドライバーの違い
SIMドライバーは空力を取り入れた非対称なソールデザイン
テーラーメイドの少し前のモデルで、エアロバーナーという空力を取り入れたモデルがありましたが、その後の数年間は、ツイストフェースやスピードインジェクションなど、フェース開発にフォーカスされていました。
しかし、新しいSIMシリーズでは久しぶりに空力を取り入れ、ソールのロゴ部分が傾いた独特なエアロ設計となっています。
この形状により、ヘッドスピードが最も求められるスイング後半のハーフウェイダウンからインパクトの際に、乱気流・空気抵抗が抑えられ、ヘッドスピードが速くなります。
SIMの「Shape In Motion」は、「動きを極めた形」といった意味があり、まさにヘッドの動きにおいて理想的な形状が追求されています。
▼空力の形状について、テーラーメイドにより動画で解説されています。
SIMドライバーは前後方向のウェイト調整機能が無く、ドロー・フェードのみ
テーラーメイドのアスリート向けドライバーの特徴として、スライダー式のウェイトがソールに搭載されています。M5ドライバーを含むMシリーズでは、ウェイトが2つ搭載され、縦横2方向に重心調整が可能でした。
今回のSIMドライバーでは、横方向のドロー・フェードの切り替えのみとなっています。前後のスピン量や打ち出し高さの調節はウェイトでは行えません。
SIMで前後方向のウェイト操作が外された理由として、ロフト角・ライ角の調整で対処可能といった考え方が反映されているようです。
SIMドライバーは1サイズ、M5ドライバーは2サイズ
Mシリーズのアスリート向けモデルは、2種類のヘッドサイズが用意されていました。M5で言えば、460ccのM5ドライバーと435ccのM5ツアードライバーです。
SIMドライバーは460ccのみの1サイズとなっていますので、こぶりなヘッドは2020年モデルで廃止となっています。
SIMドライバーとM5ドライバーのスペック比較
SIMドライバーとM5ドライバーは、ロフト角のラインナップ、クラブ長さ、ヘッド体積は同じで、すが、ライ角はSIMが56°、M5が58°となっています。
可変スリーブにより、ライ角は+4°までアップライトにできますので、SIMドライバーを58°相当に設定することは可能です。ただし、キャロウェイやタイトリストのようにロフト角・ライ角が2次元独立式ではありませんので、ロフト角やフェース角も連動して変わる点は把握しておきたいところです。
▼それぞれのモデルのスペックの詳細、試打評価については、別記事にまとめてありますので、リンクを載せておきます。
≫ SIM ドライバーの詳細スペック・試打
≫ M5ドライバーの詳細スペック・試打
SIMドライバーとM5ドライバーの試打・比較
M5ドライバーはもともと評価が高いドライバーですが、今回のSIMドライバーはさらに評価が高いです。特に優れている点として、スピン量とやさしさの2つが挙げられます。
▼SIMドライバーとM5ドライバーを打ち比べた感想・評価について、別記事にまとめてありますので、リンクを載せておきます。
まとめ
SIMドライバーもM5ドライバーも、スピン量が抑えられて、強い弾道で飛ばせる良いクラブです。
実際、M5は2019年のドライバーの中で、中・上級者にとても評価が高いモデルです。
試打動画では、SIMドライバーのスピン量の少なさが際立っていましたので、スピン量を落としたいと考えているゴルファーは、飛距離アップの余地がありそうです。
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