世界のトッププロ達が使うゴルフクラブは、常に注目されています。
特に上位にランクインしているプロの使用ギアは、気になるものです。
そこで、本記事では2020年の世界ランキング上位10名が使うドライバーを調べてみました。
目次
テーラーメイド SIMドライバー
最も多かったのが、テーラーメイドのSIMドライバーです。
上位ランカーにテーラーメイドの契約プロが多いことも影響してると思いますが、実際に、SIMドライバーの評価は日本国内でもとても高いです。
前作のM5ドライバーもかなり評価の高いドライバーで、SIMドライバーは前後のロー・ハイの調整機能が外されていますので、機能的にはデグレードとなります。
ですが、それでもテーラーメイドの契約プロたちはこぞってSIMに移行していることを考えると、性能面でアップグレードしていることを証明してくれています。
実際、SIMドライバーは低スピン性能、弾道と飛距離の安定性が高いと評価されています。
▼SIMドライバーの試打・評価はこちらをご覧ください。
▼SIMドライバーとM5ドライバーの違い・比較はこちらをご覧ください。
ウェイト調整機能については、左右のドロー・フェードのみで、前後のロー・ハイがなくなりましたが、可変スリーブは引き続き搭載されていますので、ロフト角・ライ角の調整は、これまでのMシリーズと同様に行うことができます。
▼SIMドライバーのロフト角調整機能の詳細はこちらをご覧ください。
タイトリスト TS3ドライバー
タイトリストの新シリーズのTS3ドライバーです。TSシリーズはTS1~4まで4種類あり、数字が大きい程、上級者向けとなります。
位置付けとしては、917D3の後継となり、低スピンで低・中弾道でアスリートが使いやすいモデルです。
TSシリーズは、これまでの917、915といったモデルと変わって、スピードに拘って開発されています。
これまでタイトリストと言えば、プロの要望に耳を傾けていた印象がありますが、TSシリーズは市場のニーズに応えたモデルと言って良いでしょう。
飛距離性能に優れていて、特にTS1は275gという軽量モデルで、シニアを含めた幅広いゴルファー層がTSシリーズを検討することができます。
▼TS3ドライバーの試打・評価です。
▼TS1、TS2、TS3、TS4の違いは、こちらをご覧ください。
タイトリストのTSシリーズのドライバーは、モデルにより調整機能の搭載状況に違いがあります。TS3ドライバーは、ウェイト、ロフト角の両方の調整機能があります。
▼TSシリーズ ドライバーの調整機能は、こちらで詳しく解説していますので、リンクを載せておきます。
テーラーメイド M5ドライバー
2019年のテーラーメイド Mシリーズのアスリート向けモデルです。日本国内での筆者周辺の評価としては、G410のPLUSとM5ドライバーの2本が優れていました。EPICFLASHも当たった時の飛びは高評価でしたが、安定性・使いやすさでG410、M5を推す声が多かったようです。
現在、SIMドライバーを使っているプロは、少し前までM5ドライバーを選んでいたケースが殆どですから、アマチュアとしてはマークダウンしたM5ドライバーはとてもコスパが良い買い物です。
個人的には、SIMドライバーでは、何故、前後(ロー・ハイ)のウェイト調整機能が外されたんだろう?と思うぐらい、M5の前後・左右のウェイト調整は使えます。
プロやアマチュアの間でも、ロー・ヒールのウェイト設定は、ほんのりつかまって、強い球が出るということで、多かったようです。
▼M5ドライバーのウェイト調整例については、こちらで詳しく解説しています。
▼ロフト角の調整機能については、こちらをご覧ください。
M5ドライバーは上級者だけでなく、中級者でも十分使えます。アベレージ向けドライバーが物足りなくなった方にもおすすめです。
▼M5ドライバーのくちこみ・評価は、こちらをご覧ください。
▼アスリート向けM5ドライバーとアベレージ向けM6ドライバーの違いはこちらをご覧ください。
テーラーメイド SIM MAXドライバー
SIMシリーズドライバーのアベレージ向けモデルと言われているSIM MAXドライバーです。上位10名には入っていませんが、松山英樹プロが使っていることでも注目されています。
ダスティン・ジョンソンや松山英樹が使っているのにアベレージ向けというのは、やや違和感がありますが、SIMドライバーよりはつかまりが良く、球も少し上がりやすくなっています。
▼SIM MAXドライバーとSIMドライバーの違いは、こちらをご覧ください。
一つ前のモデルに位置づけれられるM6ドライバーは、かなり球があがりやすく、つかまりが良いドライバーでしたので、SIM MAXとなって、ややハードになった印象はあります。
▼SIM MAXドライバーとM6ドライバーの違いは、こちらをご覧ください。
SIMドライバーは、ドロー・フェードのウェイト調整機能が搭載されていますが、SIM MAXドライバーはオートマチック性の高いモデルでウェイト調整機能が搭載されていません。
なお、ロフト角の調整機能は搭載されていますので、ロフト・ライ・フェース角を予め定められた12の設定から選択して変更することができます。
▼SIM MAXドライバーのロフト角調整機能は、こちらをご覧ください。
タイトリスト TS4ドライバー
TS4ドライバーは、TSシリーズで最も上級者向けのドライバーです。
ヘッドサイズが唯一430ccと小ぶりな点からも、ターゲットゴルファーが絞られることが分かります。
ソールに搭載されているウェイトは、前方に1つのみとなっていますので、重心を浅く使用という意図が強く表れているドライバーです。
浅重心で低スピンで吹け上がらない球が出ますので、思い切り叩きたいゴルファー向けのモデルです。
▼TS4ドライバーのスペック・特徴は、こちらをご覧ください。
PING G400 LSTドライバー
G400 LSTドライバーは、G400シリーズの低スピンタイプのモデルです。後継のG410シリーズでもG410 LSTドライバーが発売されていますが、敢えてG400を使っているところがポイントです。
旧モデルの方が5cc小さく、ウェイト調整機能が無い分、重心設計が最適に行われているといった点を好んでいるのかもしれません。
実際、G400 LSTドライバーは、早くも銘器と言う声も多く、PING契約プロ以外が使っていることで注目を浴びていて、このドライバーの良さがしがらみのないとことで証明されていると言えます。
▼G400 LSTドライバーの詳しい解説はこちらです。
ちなみに、G400はGシリーズの9代目、G410は10代目のモデルとなります。ゼクシオと同じぐらい世代を重ねていて、長く支持されているモデルです。
▼歴代Gシリーズドライバーはこちらにまとめてあります。
日本のプロでは、鈴木愛、渋野日向子がG410を早々使っていまして、鈴木愛プロはG410 LSTドライバーを使っています。
▼G410 LSTドライバーとG400 LSTドライバーの違いは、こちらをご覧ください。
▼G410、G400の調整機能については、こちらをご覧ください。
まとめ
世界ランキング トップ10のプロが使っているドライバーは、メーカーで集計するとテーラーメイドが3本、タイトリストが2本、PINGが1本という結果になりました。
プロが使用しているモデルについては、契約プロの多さに影響を受けます。実際、MAVRIK やEPICFLASHが登場しないのは、2020年の上位ランカーにキャロウェイ契約プロが入っていないことが関係していると言えます。
必ずしも上位ランカーのプロが使うモデルが良いという訳ではありませんが、そのプロ達が旧モデルからすんなり移行しているかどうかを見ていると、ニューモデルの評価が伝わってくるように思います。
トッププロ達のクラブの使用状況・乗換状況など、ご自身のクラブ選びの参考にしてもらえればと思います。