ミズノから発売の2022年モデル、ST-X 220・ST-Z 220ドライバーについて、最新情報を取り上げます。
ST-X 220・ST-Z 220ドライバー
ミズノのSTシリーズの2022年モデルは、ST-X 220ドライバーとST-Z 220ドライバーの2機種です。
ST-Xドライバーは、ウェイトがヒール側にあり、つかまりを高めたモデル、ST-Zドライバーは、ウェイトが後方にあり、直進性を高めたモデルです。
ちなみにSTシリーズの2022年モデルは、ドライバー以外もありまして、フェアウェイウッドが2機種、ユーティリティが1機種ありますので、ウッド系を同系モデルで揃えることができます。
- ST-X 220 チタンフェアウェイ:飛距離重視
- ST-X 220 フェアウェイ:ドローバイアス
- ST-X 220 ユーティリティ
ST-X 220・ST-Z 220ドライバーの共通の特徴
カーボン面積を大幅アップ
ST220シリーズのドライバーは、カーボンの総面積を増やしています。前作と比べると約40%もの拡大になっていて、大幅な軽量化が達成されています。
生み出された余剰重量は、バックウェイトに回されていて、スイートエリアの拡大に寄与しています。
STシリーズならではの高初速×低スピンを保ちつつ、安定性がアップしています。
たわみやすいフェース素材を採用
フェース素材には、フォージドβチタン合金(2041Ti)が採用されています。
この素材は、一般的なチタン合金(6Al-4V)と比較すると、強度が約17%高く、撓みやすさは約8%高い特徴を持っています。
形状面では、フェースの中心部を厚く、フェース周辺部を薄くすることで、フェースのたわみが増幅され、ボール初速のアップにつながります。
撓みを生むウェーブテクノロジーソール
ソール前方には、ミズノのウッドの特徴にもなっている階段状のスリット構造、「ウェーブテクノロジーソール」が搭載されています。
この構造により、インパクトの際の撓みがフェースの周辺あら生じることで、撓み量がより大きくなり、ボール初速がアップします。
ST-X 220・ST-Z 220ドライバーの違い
ウェイト配置の違い
最も大きな違いは、ウェイト配置にあります。
左のST-X 220ドライバーは、ヘッド後方ながらもヒール側に寄せられています。ドローバイアスとして働きますので、球のつかまりを良くしてくれます。
右のST-Z 220ドライバーは、ヘッド後方の最も深い位置にあります。MOIを高めた配置で、インパクト時のヘッドの安定性を高めてくれますので、直進性に優れた弾道となります。
ヘッド形状の違い
左がST-X 220、右がST-Z 220です。
左のST-X 220の方は、ヒール寄りが膨れた形状になっていて、ドローバイアスになっています。
スペックの違い
ST-X 220ドライバーとST-Z 220ドライバーは、ヘッドスペックに幾つか違いがあります。
モデル | ST-X 220 | ST-Z 220 |
---|---|---|
ロフト角 | 10.5 | 9.5 |
ライ角 | 59 | 57.5 |
シャフトスペック | S・SR・R | S |
つかまり重視のST-X 220ドライバーは、ロフト角が10.5°で、球が上がりやすくなっています。また、標準シャフトはS・SR・Rのスペックが用意されています。
一方、直進性重視のST-Z 220ドライバーは、ロフト角が9.5°のみとなっています。ヘッド形状はやや洋ナシ型で、自分で球を上げられる方に適したドライバーです。
ST-X 220・ST-Z 220ドライバーの試打・評価
ST-X 220・ST-Z 220ドライバーをプロが打ち比べ試打・評価
中村修プロにて、ミズノのSTシリーズのドライバー2機種を打ち比べされています。
ST-Zドライバーの方は、アッパー軌道で打とうとされていて、ロフトも1°アップに調整されていますので、球の上がり辛さがあるのかもしれません。
<ST-Xドライバー>
- つかまるタイプなので、安心してフェードボールが打てる。
- 球がしっかりつかまってくれて、弾道が逃げない。
<ST-Zドライバー>
- フェース向きはストレート。
- 飛距離と直進性が両立しているのが分かる。
- 打感は柔らかくて、ボールを押してくれる感じがある。
2機種の試打を見てみると、少なくとも中村修プロのスイングとヘッドスピードでは、低スピン性能がしっかりはっきされています。
気になる点としては、9.5°のST-Z、10.5°のST-Xのいずれでも、弾道がやや低いように見えます。動画の中で、アッパーめに打ってみたり、ロフトを1°アップに調整していますので、この辺りは口にしていませんが、感じ取られているように見受けられました。
STシリーズは、ミズノのドライバーでアスリート向けのハードなモデルになりますので、ある程度のヘッドスピードがある方が性能を発揮できるドライバーだと思います。
ST-X 220ドライバーの特徴
特徴
ST-X 220ドライバーは、ウェイトがややヒール寄りに搭載されているのが特徴です。
STシリーズ自体は、低スピンが特徴のモデルですが、もう一つの味付けとしてドローバイアスによるつかまりの良さを持っています。
ロフト角は10.5°の1スペックですが、可変スリーブが搭載されていますので、±2°の範囲での調整が可能となっています。
スペック
- ロフト角:10.5°
- ライ角:59°
- ヘッド体積:460cc
- クラブ長さ:45.5インチ
- 標準シャフト:TOUR AD GM D
- フレックス:S、SR、R
- クラブ重量:299g、298g、297g
ST-Z 220 ドライバーの特徴
特徴
ST-Z 220ドライバーは、ウェイトがソール後方のセンターに搭載されています。
最も深い位置に搭載されていますので、慣性モーメントを最大化する効果があります。ヘッドの安定性が高まりますので、直進性に優れた弾道が出やすくなっています。
ロフト角は9.5°の1スペック、そして、標準シャフトもフレックスSの1スペックで、対象ゴルファーがかなり限定されたスペックとなっています。
自分で球を上げられる方、しっかりつかまえられる方が性能を発揮できるタイプのドライバーです。
なお、こちらも可変スリーブが搭載されていますので、±2°の範囲での調整が可能となっています。
スペック
- ロフト角:9.5°
- ライ角:57.5°
- ヘッド体積:460cc
- クラブ長さ:45.5インチ
- 標準シャフト:TOUR AD GM D
- フレックス:S
- クラブ重量:299g
ST-X 220・ST-Z 220ドライバーの発売日・発売価格
ST-X 220ドライバー、ST-Z 220ドライバーの発売日は、2022年3月11日です。
発売価格は、標準シャフトのTOUR AD GM Dが装着されたモデルで、72,600円です。