ゼクシオ12(トゥエルブ)アイアンとゼクシオX(エックス)2022アイアンの違いについて取り上げます。
ゼクシオ12アイアンとゼクシオXアイアンの対象ゴルファー
左がゼクシオ12アイアン、右がゼクシオX(エックス)アイアンの2代目2022年モデルです。
ゼクシオはクラブ重量が軽く、楽に振れるのが特徴のクラブですが、軽くて物足りない、しっかり振り切りたいという方向けに発売されたのが、ゼクシオX(エックス)シリーズです。
以前は、Miyazakiシャフトを装着したMiyazakiモデルというものがありましたが、2020年からゼクシオX(エックス)という独り立ちした専用シリーズとなっています。
ゼクシオ12アイアンの適合ゴルファー
レギュラーモデルであるゼクシオ12アイアンの適合ゴルファーは、ヘッドスピードが落ちてきた方、アベレージゴルファー向けのクラブがやや重く感じられるようになった方が挙げられます。
クラブ重量が軽いため、楽に振れます。クラブ特性として、つかまりが良く、球が上がりやすいため、スライスや弾道の低さに悩んでいる方にもオススメです。
ゼクシオXアイアンの適合ゴルファー
ゼクシオXシリーズは、クラブ重量がレギュラーモデルよりも約10~15g重く、アベレージゴルファー向けの標準的な重量となっています。カーボンシャフトの方は、標準でMiyazakiシャフトが採用されています。
40・50代のゴルファー、ゼクシオレギュラーモデルでは物足りない方、一般的な重量があって、しっかり振り切りたい方に適しています。
適合ヘッドスピード
- ゼクシオ12アイアン:32〜41m/s
- ゼクシオXアイアン:40〜48m/s
ゼクシオ12アイアンは、ドライバーのヘッドスピードで37m/s前後、ゼクシオXアイアンは43m/s前後の方がど真ん中のゴルファーになると思います。
ゼクシオ12アイアンとゼクシオXアイアンのテクノロジーの共通点・違い
共通のテクノロジー
- リバウンド・フレーム
- L字グルーブ・スピードグルーブ
- ウェイトプラス・テクノロジー
ゼクシオ12アイアンとゼクシオX 2022アイアンは、どちらもゼクシオシリーズの同時発売モデルのため、基本的なテクノロジーは同じものが搭載されています。
<リバウンド・フレーム>
スリクソンのウッドで初めて採用されたテクノロジーで、ヘッドの剛性の違い(柔・剛)を組み合わせることで、大きな撓みを生み出します。同じダンロップのブランドということで、ゼクシオにも採用が拡大され、今回は遂にアイアンにも搭載されました。
<L字グルーブ・スピードグルーブ>
ボディ下部の前方側に施された溝構造です。ゼクシオ12アイアンではL字グルーブ、ゼクシオXアイアンではスピードグルーブとなっていて、位置や形状に若干の違いがありますが、剛性を下げて撓みを大きくするという働きは同じです。
<ウェイトプラステクノロジー>
ゼクシオ11で搭載されていたカウンターバランスで、ゼクシオ12、ゼクシオXでも採用されています。
異なるテクノロジー
<Vソール>
ゼクシオXアイアンの方は、ソール形状が横から見るとV字型になっています。前後にバンスが設けられた形状で、スリクソンでは以前から採用されています。
ゼクシオXの方がややハードなモデルということで、ややダウンブローに打ち込みたい方が、扱いやすい形状になっていて、振り抜けの良さが備わっています。
球が高く上がるのは、ゼクシオ12アイアン
▼ロフト角の違い
モデル | ゼクシオ12 | ゼクシオX |
---|---|---|
5番 | 22° | 23° |
7番 | 28° | 29° |
9番 | 37° | 38° |
ロフト角を比べてみると、同じ番手ではゼクシオ12アイアンの方がフェースが1°たっています。
スペックだけみるとゼクシオXアイアンの方が球が上りやすそうですが、重心設計は、ゼクシオ12アイアンの方がどっしりとしたワードソールで深低重心設計となっています。
そのため、ゼクシオ12アイアンの方がインパクトの際にヘッドが上を向きやすく、球が上がりやすくなっています。
ゼクシオ12アイアンはロフトなりの球の高さなのに対して、ゼクシオ12アイアンはロフト以上に球が上りやすくなっています。
飛距離が出るのは、ゼクシオXアイアン
ゼクシオXアイアンは、ゼクシオ12アイアンほどふわっとした球の上がり方ではなく、やや抑えた弾道が出ます。
前方向に強く飛びますので、ゼクシオXアイアンの方が飛距離が出やすいです。
上げて落として狙うというアイアンの醍醐味を味わいたいという方は、ゼクシオ12アイアンの方が球は上がるものの、クラブ重量の軽さがフィットしない方も多いと思います。
その場合は、同じダンロップのスリクソンのアイアンも含めて検討されると良いと思います。
スリクソンはアスリート向けブランドではありますが、2020年のZXシリーズでは、後からZX4アイアンという中空のやさしいモデルが追加されています。

球のつかまりが良いのは、ゼクシオ12アイアン
ネック形状は、左のゼクシオ12アイアンの方がかなりしっかりとしたグース形状になっています。
FP値もゼクシオ12アイアンの方が小さいため、フェース面が遅れて出てくる分、よりしっかりとボールをつかまえることができます。
つかまりが良いことで、右へのミスが出にくくなりますので、スライスに悩んでいる方に適しています。
また、つかまりが良いことで、しっかりとした強い球が出やすくなりますので、飛距離も出やすくなります。
ゼクシオ12アイアンとゼクシオXアイアンの打ち比べ・試打データ
ゼクシオ12アイアンとゼクシオXアイアンを、みんなのゴルフダイジェストさんにて打ち比べされている動画です。
計測試打されていますので、データをまとめてみると両者の特徴がはっきりと出て来ます。
▼ゼクシオ12アイアンの試打データ
試打 | 飛距離 | 高さ | スピン量 |
---|---|---|---|
堀口1 | 180y | 31y | 5094rpm |
堀口2 | 184y | 27.5y | 4429rpm |
中村1 | 177y | 29.8y | 4563rpm |
中村2 | 172y | 30.6y | 5054rpm |
平均 | 178.3y | 29.7y | 4785rpm |
▼ゼクシオXアイアンの試打データ
試打 | 飛距離 | 高さ | スピン量 |
---|---|---|---|
堀口1 | 178y | 26.5y | 4654rpm |
堀口2 | 172y | 24.6y | 5606rpm |
中村1 | 172y | 28.9y | 5627rpm |
中村2 | 184y | 30.2y | 4929rpm |
平均 | 177.8y | 27.6y | 5204rpm |
ゼクシオ12アイアン・ゼクシオXアイアンの試打・評価

