タイトリストから発売のTSR3ドライバーとTSi3ドライバーについて、違いを解説します。
目次
TSR3ドライバーとTSi3ドライバー
TSシリーズ3代目のTSR、そして、2代目のTSiは、PGAツアーでどちらの「3」のモデルが最もプロに採用されています。
どちらのモデルもディープで小ぶりな低スピン・操作性のあるタイプで、ヘッドスピードの速い上級者に好まれるドライバーです。
後継のTSR3の方は、空力が取り入れられていて、余分な装飾が取り除かれ、全体的にツルッとした無駄のないデザインになっています。
このデザインの変化は、市場では概ね好評で、TSiシリーズもカッコよくなったと評価が高かったですが、TSRシリーズはさらに好感されています。
TSR3ドライバーはよりシャープになっている
こちらはクラウンの映像を並べたものです。
TSR3ドライバーの方がヒール寄りがほっそりしていて、全体的に上級者が好む洋ナシ形状になっています。
ヘッドの最深部についても、TSi3ドライバーの方はセンターに近いですが、TSR3ドライバーの方はフェース面のアライメント位置よりも大きくトゥ側にずれています。
ヘッドスピードが速い方、左へのつかまり過ぎを嫌う方にとっては、TSR3ドライバーの方がひっかかりの不安を感じずに構えやすい形状になっています。
フェース素材はATI425チタンから変更!TSR3はやや弾き感がある
TSi3ドライバーは、PGAツアー、そして、アマチュア中・上級者にもとても評価が高いドライバーで、完成度が高いと言われています。
支持される理由の一つに打感の良さがあります。
ATI425チタンというタイトリストだけがゴルフ業界で使用することを許された素材を用いていて、TSi3は吸い付くような極上の打感を指摘する声がとても多く聞かれます。
一方、後継のTSR3ドライバーでは、ATI425チタンではなく、別の素材が採用されています。
気になる打感については、相変わらず心地良い柔らかさはありますが、TSi3と比べると弾き感があります。
TSi3はフィーリング以外にも長所がありますが、使っている理由が打感だった方にとっては、TSR3に切り替えると、デグレードを感じられるかもしれません。
打感を重視される方は、素材も変わっていることから、実際に試打されることをおすすめします。
どちらもディープヘッド!低スピンで飛ばせる
どちらも高さがしっかりあって、ディープヘッドになっています。
「3」のモデルの特徴として、低スピン性能が挙げられまして、ヘッド設計としても浅重心になる形状になっています。
ソール後方のウェイト調整機能についても、TSR3とTSi3で同様のギミックが採用されていまして、2段階でのドロー・フェードの調整が可能となっています。
TSRドライバーのSURE FIT完全ガイド!ロフト・ライの調整機能、CGトラック、ウェイトを徹底解説!TSR1・TSR2・TSR3・TSR4
ロフト角・ライ角の調整機能は、どちらにも搭載されている
ロフト角・ライ角の調整機能については、従来同様、TSR・TSiの全てのモデルに搭載されています。
タイトリストの場合、スリーブとヘッドの間に調整リングがあり、ロフト角とライ角を個別に調整することができるため、調整の自由度が高いという特徴があります。
▼調整機能の仕組み・調整方法については、下記記事にまとめてあります。
タイトリスト ドライバーのロフト角・ライ角の調整機能(Sure Fit)を徹底解説!TSR・TSi・TS・917・915・913・910・VG3など互換性は!?
ヘッドスペックは同じだが、シャフト選択に違いがある
モデル | TSR3 | TSi3 |
---|---|---|
ロフト角 | 8、9、10° | 8、9、10° |
ライ角 | 58.5° | 58.5° |
ヘッド体積 | 460cc | 460cc |
クラブ長さ | 45.5インチ | 45.5インチ |
TSR3ドライバーとTSi3ドライバーで、ロフト角、ライ角、クラブ長さ、ヘッド体積といった主要なスペックは、全く同じ値となっています。
▼TSR3ドライバーのシャフト
- TSP111 50 S
- TSP310 60 S
- ツアーAD DI 5S/6S(プレミアム)
- ツアーAD IZ 5S/6S(プレミアム)
▼TSi3ドライバーのシャフト
- TSP110 50 SR/S/TourS
- TSP322 55 SR/S/TourS
- ツアーAD DI 5S/6S(プレミアム)
オリジナルシャフトについては、TSi3ではSR・S・ツアーSがありましたが、TSR3ではSスペックのみとなっています。
プレミアムシャフトについては、どちらもツアーADを選択することができます。
ただ、TSi3ではツアーADのDI 5/6のみでしたが、TSR3ドライバーではこれにIZ 5/6が加わり、より選択の幅が増しています。