★2023-01-02追記:PARADYMドライバーが適合リストに掲載されました。
キャロウェイの2023年の新作「PARADYM(パラダイム)」のドライバーについて最新情報をまとめました。
ドライバーは、パラダイム、パラダイム X、パラダイム ◆◆◆、パラダイム MAX FASTの4機種で、それぞれに異なる特徴を持っていて、対象ゴルファーも分かれています。
▼テーラーメイドのステルス2の最新情報は下記記事をご覧ください。
≫ ステルス2 ドライバーの最新情報まとめ!ステルス2 PLUS・ステルス2・ステルス2 HD
PARADYM(パラダイム)のドライバーは4種類
2023年のキャロウェイの新作は、前年のローグSTから変わり、全く新しいシリーズの「パラダイム」です。
商品サイクル的にはEPIC系の年と予想されていましたが、EPICでもローグでもないモデルとなっています。
ラインナップは、前年のローグSTと似ていて、上記の4機種となっています。
- パラダイムドライバー
スタンダードタイプのドライバーで、幅広いスキルレベルのゴルファーに対応したモデル。ウェイト調整機能によりドロー・フェードの調整が可能。 - パラダイム Xドライバー
高MOI、高弾道、適度なドローバイアスが特徴のドライバー。やさしさ、つかまり、高い打ち出しを求めるゴルファー向け。 - パラダイム ◆◆◆ドライバー
球筋を操りたい上級者向けのドライバー。やや小ぶりな450ccで、低スピン・低打ち出し・高い操作性が特徴の高さに優れている。 - パラダイム MAX FASTドライバー
アジア市場専用の軽量ドライバー。4機種の中で唯一、可変スリーブが搭載されておらず、ヘッドスピードが遅めの方向け。
パラダイムシリーズのドライバー 全4機種の違いを比較
パラダイムシリーズのドライバー4機種について、スペック、テクノロジー、弾道の違いをまとめました。
ヘッド形状の違い
中央のパラダイムXとMAX FASTは、ヘッド後方が長く、フェース面もスクエアで、4機種の中でやさしさが際立って感じられます。
右から2番目のパラダイム◆◆◆はヒール側がすっきりしていて、フェース面も逃げ顔で、左へのミスを抑えたいハードヒッターに好まれる形状です。
こちらは横から見た映像です。日本モデルでは公式サイトで公開されていなかったため、USサイトのものを引用しました。そのため、MAX FASTの映像はありません。
中央のパラダイムXが最もシャローで、球の上がりやすさと寛容性の高さを備えた形状です。
右の◆◆◆はディープで膨らみがあり、浅重心の低スピン、下目打点の低い打ち出しが出やすい形状となっています。
スペックの違いを比較
モデル | PARADYM | PARADYM X | PARADYM ◆◆◆ |
PARADYM MAX FAST |
---|---|---|---|---|
ロフト角 | 9,10.5,12° | 9,10.5,12° | 8,9,10.5° | 9.5,10.5,12.0° |
ヘッド体積 | 460cc | 460cc | 450cc | 460cc |
ライ角 | 59° | 60° | 57° | 59.5° |
長さ | 45.5″ | 45.5″ | 45.5″ | 45.75″ |
ヘッドサイズは、◆◆◆のみ10cc小さく操作性を持たせてあり、ロフト角も唯一8°が用意され、逆に12°がありません。
ライ角は、パラダイムXのみ60°でアップライトになっています。60°よりフラットにして構えると、ヘッドがトゥアップしてフェース面が右を向くため、基本のドローバイアス以上につかまりが良くなりそうです。
テクノロジーの違いを比較
モデル | PARADYM | PARADYM X | PARADYM ◆◆◆ |
PARADYM MAX FAST |
---|---|---|---|---|
ウェイト重量 | 後方に13.5g | 後方に3g | 前方に2g、後方に14g | 後方に5g |
ウェイトタイプ | スライダー | 固定 | 固定 | 固定 |
JAILBREAK AI | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
AI FACE | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
可変スリーブ | 〇 | 〇 | 〇 | - |
全モデルでフォージドチタンフェース、360°カーボンボディの基本構造が採用されています。
キャロウェイではお馴染みのJAILBREAK、AI FACEも全モデルに採用されています。
大きな違いはウェイトにありまして、ノーマルなパラダイムドライバーにのみスライダー式のウェイト調整機能が搭載され、ドロー・フェードの弾道調整が可能となっています。
パラダイム◆◆◆ドライバーでは、前に2g、後方に14gのウェイトが搭載されていて、前後を入れ替えることで低スピン性能と操作性を高めることができます。
弾道の違いを比較
モデル | PARADYM | PARADYM X | PARADYM ◆◆◆ |
PARADYM MAX FAST |
---|---|---|---|---|
打ち出し | 中~高 | 高 | 低 | 高 |
スピン量 | 中 | 低~中 | 極低 | 中 |
弾道バイアス | ニュートラル | ややドロー | ニュートラル | ドロー |
パラダイムシリーズのドライバーの共通の特徴・テクノロジー
360°カーボンボディー
PARADYMの最大の特徴として注目したいのは、360°カーボンシャーシです。
同時にフォージドチタンのカップフェースが採用されていまして、その後ろ側がカーボンモノコックとなっています。
テーラーメイドがフェースを軽くしたのとは対照的な構造で、この点についてはマーク金井氏がなるほどと思われる解説をされていますので、その動画を以下に載せておきます。
▼フェースの重さ・軽さの影響を解説しているところから再生されます
10年程前のFTツアードライバーと同じ構造が採用されていて、これが振りやすさを生み出すと解説されています。
いずれにしてもカーボン化が進んでいますので、中央から後方にかけて大幅な軽量化が進んでいて、更なる最適重心が実現されています。
新形状のJAILBREAKは軽量化と安定性が進化
GBB EPIC以来、JAILBREAKは、形状進化を遂げながらも搭載され続けていて、キャロウェイのドライバーを文字通り支えています。
新たなJAILBREAKは、33%の軽量化、そして、新たな形状となり水平方向とねじれ方向の両面で安定性を生み出してくれます。
パラダイムシリーズのドライバーの試打・評価
パラダイムのシリーズのドライバー全4機種を、3upCLUBの3名のゴルファーが試打されています。
動画の後半では、メーカーの担当者がいないところで座談会されていますので、より本音のトークが語られています。
パラダイム ドライバーの特徴・スペック
特徴
こちらはPARADYMシリーズのドライバーのノーマルタイプです。
ソール後方には移動式ウェイトシステムが搭載されていて、ドロー・フェードの調整が可能となっています。
ウェイト重量は13.5gで、USモデルのデータでは平均で12ヤードの弾道調整が可能とされています(USモデルはウェイトが15g)。
対象ゴルファーとしては、ローグST MAX、ローグST MAX LSのユーザーがターゲットとなります。

スペック
- ロフト角:9、10.5、12°
- ライ角:59°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.5インチ
パラダイムX ドライバーの特徴・スペック
特徴
こちらはドローバイアスのパラダイムX ドライバーです。海外では、「X」がドローや高MOIの意味に使われることが多いのが特徴です。
ノーマルタイプとの違いとしては、ソール後方にはドロー・フェードの調整タイプではなく、3gの固定式のウェイトが搭載されています。
フェースはスクエアで、地面を這うようなシャロー形状となっていますので、高弾道・高慣性モーメントのやさしいタイプのドライバーです。

スペック
- ロフト角:9、10.5、12°
- ライ角:60°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.5インチ
パラダイム◆◆◆ ドライバーの特徴・スペック
特徴
こちらはPARADYMドライバーのトリプルダイアモンド(◆◆◆)バージョンです。
◆◆◆が付くモデルは、ツアープロ用のモデルということになりますので、上級者向けのモデルとなります。
ヘッド体積はノーマル、Xよりも10cc小さい450ccのディープで、フェースは逃げ顔で、左を嫌うヘッドスピードが速いゴルファーに適しています。
重心が浅く、操作性にも優れていますので、意図した弾道を打ちたい方に好まれます。
ウェイトはソール後方に14g、前方に2gとなっていまして、これを入れ替えることで低スピン性能と操作性を更に高めることができます。

スペック
- ロフト角:8、9、10.5°
- ライ角:57°
- ヘッド体積:450cc
- 長さ:45.5インチ
パラダイム MAX FAST ドライバーの特徴・スペック
特徴
こちらはMAX FASTタイプのドライバーで、軽量・つかまりの良さが特徴のモデルです。
アジア市場専用に開発されていることから、USモデルには無いモデルとなります。クラブ重量は276~280gで、国内で人気のゼクシオと同クラスの重量帯となります。
ヘッドが重く感じられる方、なかなかヘッドスピードが出ない方が、楽に振れるドライバーです。なお、他のクラブよりロフトが大きく、0.25インチ長尺になっている点も、高弾道と長さを活かした飛距離が出やすくなっていて、MAX FASTの特徴となっています。

スペック
- ロフト角:9.5、10.5、12°
- ライ角:59.5°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.75インチ
パラダイムシリーズのドライバーの発売日・発売価格
パラダイムシリーズのドライバーの発売日は、2023年2月24日です。
発売価格はモデルにより以下の通りとなっています。
<PARADYM ドライバー>
- VENTUS TR 5 for Callaway:¥96,800(税抜価格¥88,000)
- Tour AD CQ-5:¥116,600(税抜価格¥106,000)
- SPEEDER NX GREEN 50:¥116,600(税抜価格¥106,000)
- Diamana GT 50:¥116,600(税抜価格¥106,000)
<PARADYM Xドライバー>
- VENTUS TR 5 for Callaway:¥96,800(税抜価格¥88,000)
- Tour AD CQ-5:¥116,600(税抜価格¥106,000)
- SPEEDER NX GREEN 50:¥116,600(税抜価格¥106,000)
- Diamana GT 50:¥116,600(税抜価格¥106,000)
<PARADYM ◆◆◆ドライバー>
- TENSEI 55 for Callaway:¥96,800(税抜価格¥88,000)
- Tour AD CQ-6:¥116,600(税抜価格¥106,000)
- SPEEDER NX GREEN 60:¥116,600(税抜価格¥106,000)
- Diamana GT 60:¥116,600(税抜価格¥106,000)
<PARADYM MAX FASTドライバー>
- SPEEDER NX 40 for Callaway:¥96,800(税抜価格¥88,000)
PARADYMシリーズの全モデルラインナップ
<ドライバー>
- PARADYM ドライバー
- PARADYM Xドライバー
- PARADYM ◆◆◆ドライバー
- PARADYM MAX FASTドライバー
<フェアウェイウッド>
- PARADYMフェアウェイウッド
- PARADYM Xフェアウェイウッド
- PARADYM ◆◆◆フェアウェイウッド
- PARADYM MAX FASTフェアウェイウッド
<ハイブリッド>
- PARADYMユーティリティ
- PARADYM Xユーティリティ
- PARADYM MAX FASTユーティリティ
<アイアン>
- PARADYMアイアン
- PARADYM Xアイアン
- PARADYM MAX FASTアイアン
「PARADYM」の意味
「PARADYM」は「パラダイム」と読めると思いますが、実際のバラダイムの綴りは「PARADIGM」です。
MAVRICK→MAVRIKのように、「PARADYM」はキャロウェイによる造語となります。
そこで気になってくるのは、「PARADYM/PARADIGM」が意味する内容です。
パラダイム(paradigm)とは、特定の時代や分野において支配的な規範となる「物の見方や捉え方」のこと
*引用:kaonavi.jp
今回のニューモデルにこの名前をあてた意味は、2通りありそうです。
「今のゴルフ界の常識を、キャロウェイが具現化するとこうなる」というものっか、または、「これまでにないゴルフクラブの新たな常識が出来上がった」というものです。
世界でゴルフ界を牽引するキャロウェイとしては、後者の方が格好が良いですね。特に、テーラーメイドは素材がwood→metal→carbonと変わり、次世代フェーズに入ったと高らかに宣言していますので。
まとめ
キャロウェイの2023年モデルと思われる「PARADYM(パラダイム)」の最新情報を取り上げました。





