テーラーメイドのQi10 LSドライバーについて、試打・評価を取り上げます。
前作に当たるステルス2 PLUSとの違いについても解説しますので、Qi10 LSドライバーの特徴や位置付けが分かる内容となっています。
Qi10 LSドライバーとステルス2 PLUSドライバーの違い
特徴① ヘッド形状がシャープ!スピードが出やすい
▼左がQi10 LS、右がステルス2 PLUS
Qi10 LSとステルス2 PLUSは、どちらも460ccですがシャープな洋ナシ型のヘッド形状で、見た目は非常によく似ています。
移行される方は構えた時の違和感はほぼ無いと思いますが、投影はやや小ぶりになっています。
ヘッドの動かしやすさという点では、Qi10 LSの方が優れています。一般的には、操作性が高いタイプの方がつかまりが弱いと評されることが多いですが、スイングタイプによっては反対の結果が往々にして出ます。
ヘッドを自分で返して捉えにいく度合いが強い人は、Qi10 LSの方がつかまえやすく、反対にヘッドの開閉が少ないタイプの人は、ステルス2 PLUSの方がつかまりを感じられると思います。
いずれにしても、Qi10 LSの方がヘッドがシャープになっていますので、振りやすさもQi10 LSの方に分があり、その分、ヘッドスピードも出しやすく飛距離アップに直結しやすいでしょう。
特徴② ウェイト調整レンジはコンパクトに
▼左がQi10 LS、右がステルス2 PLUS
どちらのモデルもソール前方にスライダー式のウェイトが搭載されていて、ドロー・フェードの調整が可能となっています。
ただ、Qi10 LSドライバーの方は、今まで見たことが無いぐらいウェイト移動のレールが半分ぐらいの短さになっています。
移動範囲の大きさは、ドロー・フェードの調整幅の大きさと直結します。
これまでM5、SIM、ステルスでウェイト移動を大きく行っていた方は、移動範囲が狭くなったことによる弾道調整幅への影響は予め踏まえておくと良いでしょう。
特徴③ 標準シャフトは0.25インチ短尺
カスタムで組まれる方はシャフト長さを自由に設定できますので関係ありませんが、オリジナルカーボンで購入される方は、ステルス2 PLUSと比べると長さに違いがあります。
Qi10 LS | ステルス2 PLUS | ||
---|---|---|---|
Diamana SILVER TM50 | 45.5″ | Diamana TM50 (’23) | 45.75″ |
Tour AD VF-6 | 45.25″ | Tour AD CQ-6 | 45.25″ |
SPEEDER NX BLACK 60 | 45.25″ | SPEEDER NX GREEN 60 | 45.25″ |
Diamana WB 63 | 45.25″ | Diamana GT 60 | 45.25″ |
どちらも標準シャフトはDiamanaですが、ステルス2 PLUSでは45.75インチなのに対して、Qi10 LSでは45.25インチになっています。
クラブ長さに差がありますので、オリジナルシャフトで購入される方は、この点を踏まえておきたいところです。
Qi10 LSドライバーの試打・評価
Qi10 LSドライバーをトラックマンで計測試打・評価
試打クラブは、Qi10 LSドライバー 10.5°/ディアマナ SILVER TM50 Sです。
- ノーマルと比べるとヘッドが小さく見える。ヒールがよりしゅっとしていて洋ナシ型。
- シリーズの中で、打感が一番柔らかい。フェースに乗ってボールが潰れている感じがして打感が良い。
- ライ角が54°でかなりフラット。テーラーメイドはプロゴルファーとか上手な人など、つかまり過ぎを嫌う人向け。
- つかまえた時に、スピンが少ない高さを抑えた強い球が出る。
- 飛距離性能は高いし、スピンが入らない。前作より曲がりが抑えられている。
- ステルス2から大きく変わった感じは無いが、全体的に良くなっている。
Qi10 LSドライバーの特徴をゴルフライターが解説
▼Qi10 LSの解説(25:57)から再生
- LSはノーマルよりも更にハード。
- 小ぶりに感じる洋ナシ型のヘッド。
- ノーマルよりもつかまらず左に行かない。
- ただ、ヘッドがシャープで振りやすいので、自分でつかまえに行けるので、人に寄ってつかまる・つかまらないは違いが出やすい。
- LSという名にふさわしく、Qi10シリーズの中で一番の低スピンで、飛び性能が一番高い。
- ステルス2 PLUSと特性が似ていて、Qi10 LSと劇的な違いは出なさそう。
Qi10 LSドライバーのスペック
▼可変スリーブ(ロフト角・ライ角、ウェイト)の使い方
![](https://driver.jpn.org/wp-content/uploads/2024/02/qi10_ajst.jpg)
▼ウェイト調整機能の使い方
![](https://driver.jpn.org/wp-content/uploads/2024/02/qi10_ls_w.jpg)
クラブスペック
- ロフト角:8、9、10.5°
- ライ角:54°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.5インチ
シャフトスペック
<Diamana SILVER TM50>
硬さ | シャフト重量 | クラブ重量 | トルク | 調子 | バランス |
---|---|---|---|---|---|
R | 55 | 304 | 4.3 | 中元 | D2 |
SR | 57 | 306 | 4.0 | 中元 | D2.5 |
S | 60 | 310 | 3.6 | 中元 | D3 |
<Tour AD VF-6>
硬さ | シャフト重量 | クラブ重量 | トルク | 調子 | バランス |
---|---|---|---|---|---|
S | 65 | 314 | 3.3 | 中元 | D4 |
<SPEEDER NX BLACK 60>
硬さ | シャフト重量 | クラブ重量 | トルク | 調子 | バランス |
---|---|---|---|---|---|
S | 65.5 | 312 | 3.8 | 先中 | D3.5 |
<Diamana WB 63>
硬さ | シャフト重量 | クラブ重量 | トルク | 調子 | バランス |
---|---|---|---|---|---|
S | 61 | 309 | 3.1 | 元 | D3.5 |
Qi10 LSドライバーの発売日・発売価格
Qi10 KSドライバーの発売日は、2024年2月2日です。発売価格は、標準シャフトのDiamana SILVER TM50で99,000円(税込)、Tour AD VF-6で112,200円(税込)、SPEEDER NX BLACK 60とDiamana WB 63で110,000円(税込)です。
![](https://driver.jpn.org/wp-content/uploads/2023/11/qi10_d_all_3.jpg)