テーラーメイドのQi10シリーズに追加されたQi10 MAX LITEドライバー。
10K慣性モーメントのQi10 MAXドライバーの軽量バージョンです。
評価、スペック、Qi10 MAXドライバーや同じく軽量モデルのステルスグローレとの違いなど詳細をまとめました。
Qi10 MAX LITE(ライト)ドライバーを3つのポイントで解説!
特徴① Qi10 MAXドライバーの軽量版!楽に振れる!
▼左からQi10 MAX LITE、Qi10 MAX
Qi10シリーズの発売の翌月にして、早速、追加された「Qi10 MAX LITEドライバー」。
ウェイトやグリップなどで軽量化が図られていて、最大の特徴は軽さとなっています。
▼Qi10 MAX LITEとQi10 MAXの重量の違い
モデル | Qi10 MAX LITE | Qi10 MAX | |
---|---|---|---|
クラブ重量 | S | 281g | 310g |
R | 277g | 304g | |
シャフト | S | 47g | 48g |
R | 43g | 43g | |
バックウェイト | 20g | 30g | |
グリップ | 33.5g | 47.5g |
クラブ重量はSスペックで29g、Rスペックで27gまで軽量化されていますが、バックウェイトとグリップだけで23.5gの軽量化が図られていますので、殆どがこの部分によるものと言って良いでしょう。
ちなみにバランスはD3.5(RはD3)からD0まで下がっていますので、かなりヘッドの重量感が抑えられています。
ヘッドの重みが負担に感じられていた方は、楽に振ることができますので、スイングが安定する、ヘッドスピードが上がって飛距離が出るといった効果が期待できます。
Qi10 MAX LITEドライバーは、クラブ重量もヘッド重量感も軽い!
特徴② 同じ軽量モデルのステルスグローレとの住み分けは、振りやすさとつかまり
軽量モデルと言えばステルスとグローレの融合モデルの「ステルスグローレドライバー」の存在もあります。
ステルスグローレドライバーは、Sで278g、Rで272gとなっていますので、Qi10 MAX LITEドライバーよりも3~5gさらに軽量になっています。
ただ、Qi10 MAX LITEとステルスグローレでは、重さ以上に決定的な違いが大きく2つあります。
一つは弾道バイアスです。Qi10 MAX LITEはドローバイアスを謳っておらず、真っすぐ飛ばすことに特化したモデルです。一方、ステルスグローレはドローバイアスデザインになっていますので、球のつかまりに優れています。
弾道が左右の偏りなく散りやすい方はQi10 MAX LITE、スライスばかり出る方はステルスグローレが適しています。
スライスを抑えたい方は、ステルスグローレがオススメ!
もう一つはクラブ長さです。Qi10 MAX LITEドライバーは45.25インチと標準的なものよりも0.25インチの短尺ですが、ステルスグローレドライバーは46インチと長尺設定になっています。
長さの差は0.75インチありますので、振り感はかなり違いがあります。短いクラブで楽に安定したスイングを好む方はQi10 MAX LITEドライバー、長いクラブで飛距離アップを図りたい方はステルスグローレドライバーが適しています。
さらに長さの違いはバランスにも影響しているようで、Qi10 MAX LITEドライバーはD0とかなりヘッドの重量感が抑えられていますが、ステルスグローレはD3で、3ポイントの違いがあります。
Qi10 MAX LITEドライバーの方が、軽さを感じながら楽に振ることができます。
短尺か長尺かで、振り感もメリットも大きく変わる!
特徴③ スペックがやや限定的!ロフト角は10.5°のみでSRスペックは無い!
スタンダードモデルのQi10 MAXドライバーは9°・10.5°・12°の3種類、ステルスグローレドライバーは9.5°・10.5°の2種類のロフトスペックがあります。
しかし、Qi10 MAX LITEドライバーのロフト角は、10.5°のみの1スペックとなっています。
さらに、シャフトフレックスは、通常のクラブではS・SR・Rの3種類ありますが、Qi10 MAX LITEドライバーはSとRの2種類のみとなっています。
クラブ特性と対象ゴルファーを考えれば、9°や9.5°は無くても影響が少ないように思いますが、SRが無い点は影響を受ける方が少なくなさそうです。
SRが無いのはUSの影響なのか分かりませんが、やや選択肢が狭められている点は、ジャストフィットを探す上でややネックになる方が出て来そうです。
Qi10 MAX LITEドライバーのデザイン
Qi10 MAX LITEドライバーは、デザイン的な違いも持たせてあります。
カーボンクラウンとカーボンソールにはブラックではなくネイビーカラーになっていて、全体的に青味が掛かった美しさがあります。
さらに、後方のカーボンコンポジットリングについても、通常のシルバーからホワイトになっています。
Qi10 MAX LITEドライバーのスペック
▼可変スリーブ(ロフト角・ライ角、ウェイト)の使い方
▼ウェイト調整機能の使い方
クラブスペック
- ロフト角:10.5°
- ライ角:58°
- ヘッド体積:460cc
- クラブ長さ:45.25インチ
- 標準シャフト:スピーダーNX BLUE FOR TM
- フレックス:S、R
シャフトスペック
シャフトは専用開発のスピーダーNX BLUE FOR TMが採用されています。
フレックス | シャフト重量 | クラブ重量 | トルク | バランス | 調子 |
---|---|---|---|---|---|
S | 約47g | 約281g | 6.5 | D0 | 先中 |
R | 約43g | 約277g | 7 | D0 | 先中 |
Qi10 MAX LITEドライバーの発売日・発売価格
Qi10 MAX LITEドライバーの発売日は、2024年3月22日です。
発売価格は、標準シャフトのスピーダーNX BLUE FOR TMで99,000円(税込み)です。標準重量のQi10 MAXドライバーと比べると、3,300円(税込み)高額となっています。
当記事執筆時点では、ステルスグローレドライバーのメーカー公式サイトでの掲載価格が39,930円となっていますので、右へのミスに不安がある方、そして、予算を抑えたい方は併せて検討したい魅力的な価格です。