スリクソンの2024年の「ZXiシリーズ」アイアン。
アイアンは従来通りの全3タイプのラインナップとなっています。
各タイプの弾道や形状の違い、特徴、スペック、発売日、発売価格など詳細をまとめました。
ZXiシリーズのアイアンは3タイプ
※ZXi4、ZXi5、ZXi7
スリクソンの2024年モデルは「ZXi」です。
ながらく続いたZシリーズは2020年からZXシリーズとなっていますが、終了ではなく名称が変わっただけで、Zシリーズは続いています。
発売年 | シリーズ名 |
---|---|
2008年 | ZX-700 |
2009年 | ZX-30、ZR-800 |
2010年 | Z-TX |
2012年 | Z25 |
2014年 | Z45 |
2016年 | Z65 |
2018年 | Z85 |
2020年 | ZX |
2022年 | ZX MKⅡ |
2024年 | ZXi |
▼歴代Z・ZXシリーズのアイアン

2020年のZXへの改称の後、2回目のリニューアルとなりますので、2024年のZXiは3作目となります。
ラインナップは前作、前々作と同じ3タイプで、ZXi4、ZXi5、ZXi7となります。
- ZXi4アイアン:中空構造のステンレスアイアン
- ZXi5アイアン:ボディーのみ軟鉄で、打感と飛距離性能と寛容性が共存
- ZXi7アイアン:軟鉄鍛造のハーフキャビティアイアン
今作でも9のモデルはありませんので、マッスルバックをお望みの方は、恐らく来年の2025年にZ-FORGED Ⅱアイアンがリニューアルされるものと思われますので、そちらをお待ちいただく形になると思います。
ZXiシリーズ アイアン3タイプの形状の違いを比較
ネック形状の違い
※ZXi4、ZXi5、ZXi7
上図をみるとZXi4アイアンとZXi5アイアンではグースの付け方に違いがあり、ZXi4アイアンの方がオフセットが大きく見えますが、実はFP値はほぼ同じです。
ZXi7アイアンはFP値が少しだけ大きく、つかまりを抑えたよりきれいなストレートネックとなっています。
ソール形状の違い
※ZXi4、ZXi5、ZXi7
一番左のZXi4アイアンは中空構造が採用されていますので、下方だけでなく上方も厚みがあり、ソール面も最も平たんに近く、寛容性・ダフりにくさが感じられる形状となっています。
一方、一番右のZXi7アイアンは軟鉄鍛造の一枚物で、トップブレードもソールも薄い形状になっています。弾道をコントロールしたい方、ターフを取るタイプのスイングの方に適しています。
ZXi5アイアンは中間ながらもZXi7に近く、セミアスリート~アスリート向けのアイアンです。
ZXiシリーズ アイアン3タイプの特徴の違いを比較
製法・構造の違い
モデル | ZXi4 | ZXi5 | ZXi7 |
---|---|---|---|
構造 | 中空 | キャビティ | ハーフキャビティ |
フェース | マレージング (鍛造) |
クロムバナジウム (CNC) |
軟鉄 (鍛造) |
ボディ | ステンレス (鋳造) |
軟鉄 (鍛造) |
軟鉄 (鍛造) |
ZXi4アイアンは、従来通り中空構造が採用されています。バックフェースはキャビティ形状にもなっていて、飛び・寛容性・球の上がりやすさ・ダフリにくさが備わっています。
ZXi5アイアンは、シリーズの真ん中のモデルです。アスリート向けアイアンとしてはロフトが少し立っていますので(7番で31°)、飛び系に寄せてあります。
ZXi7アイアンは、軟鉄鍛造ハーツキャビティで、3モデルの中で最も打感が良いアイアンです。Z-FORGED Ⅱアイアンとの大きな違いとして、トゥ側にタングステンを搭載していますので、上級者向けながらミスに対する許容性が備わっています。
スペックの違い
モデル | ZXi4 | ZXi5 | ZXi7 |
---|---|---|---|
ロフト角 | 28.5° | 31° | 32° |
ライ角 | 62° | 62° | 62° |
長さ | 37.25″ | 37.25″ | 37″ |
FP | 3.5mm | 3.5mm | 3.9mm |
上表は7番アイアンのスペックを比較したものです。
ZX4iアイアンは28.5°の設定で、ゼクシオXアイアンと同じで、ゼクシオ13アイアンより0.5°寝ています。つまり、ゼクシオ系とほぼ同じで、ここ最近のアイアンの傾向の中では飛び系と言っても良いぐらいのフェースの立ち方です。
ただ、ゼクシオ13アイアン、ゼクシオXアイアンはFP値が大きく、つかまりの良さがありますので、飛距離性能以外の部分では、ZXi4アイアンの方がアスリート感があります。
ZXi5アイアン、ZXi7アイアンは、ロフト角が30°を超えていて、飛距離性能を抑えてあります。高さを出して、しっかり狙いに行くゴルファー向けです。
ZXi4アイアンの特徴・評価
特徴・評価
- シリーズ最大の飛距離性能と寛容性。
- 新素材のソフトステンレスをボディに採用し、スリクソン史上最高の打感。
- 従来の「4」では出来なかったロフト・ライの調整が可能に
新素材のソフトステンレスがボディに採用されていて、打感の良さが備わっています。また、ロフト・ライの調整も可能となっている点も、従来モデルから進化したポイントです。
ゼクシオと同等に立てたロフトによる飛距離性能、中空+キャビティバックによる球の上がりやすさと寛容性で、少し球を操作したいアベレージゴルファーが扱いやすいアイアンです。
スペック
番手 | ロフト | ライ角 | 長さ | FP |
---|---|---|---|---|
4番 | 21 | 60.5 | 38.75 | 2.7 |
5番 | 23 | 61 | 38.25 | 2.9 |
6番 | 25.5 | 61.5 | 37.75 | 3.2 |
7番 | 28.5 | 62 | 37.25 | 3.5 |
8番 | 33 | 62.5 | 36.75 | 3.8 |
9番 | 38 | 63 | 36.25 | 4.1 |
PW | 43 | 63.5 | 35.75 | 4.5 |
AW | 49 | 63.5 | 35.75 | 5 |
SW | 56 | 63.5 | 35.75 | 5.8 |
ZXi5アイアンの特徴・評価
特徴・試打・評価
- 飛距離、操作性、寛容性をバランス良く備えたアイアン。
クロムバナジウム鋼フェースによる飛距離性能、軟鉄鍛造ボディによるフィーリングを備えています。
ロフトは31°とアスリートモデルとしては少し立っていて、球筋の操作を楽しみたいアベレージゴルファー、中級者、クラブに助けて欲しい上級者に程よいアイアンです。
他メーカーの競合モデルとしては、テーラーメイドのP790アイアン、PINGのi530アイアンあたりが挙げられます。


スペック
番手 | ロフト | ライ角 | 長さ | FP |
---|---|---|---|---|
4番 | 22 | 60.5 | 38.75 | 2.7 |
5番 | 24 | 61 | 38.25 | 3 |
6番 | 27 | 61.5 | 37.75 | 3.2 |
7番 | 31 | 62 | 37.25 | 3.5 |
8番 | 35 | 62.5 | 36.75 | 3.8 |
9番 | 39 | 63 | 36.25 | 4.1 |
PW | 44 | 63.5 | 35.75 | 4.5 |
AW | 50 | 63.5 | 35.75 | 4.9 |
SW | 56 | 63.5 | 35.75 | 5.3 |
ZXi7アイアンの特徴・評価
特徴・評価
- 柔らかいS15Cを用いた打感最高のアイアン。
- バックフェースの肉厚部を拡大し、吸い付く打感を実現。
軟鉄鍛造アイアンでは、通常、S20C、S25Cが使われますが、ZXi7アイアンでは強度的に難しいとされる柔らかいS15Cが用いられています。
これにより、吸い付くような極上の打感が実現されています。
3モデルの中で最もヘッド形状がシャープで、ダウンブローで打ち込んでいくタイプのアスリートゴルファーに適しています。
スペック
番手 | ロフト | ライ角 | 長さ | FP |
---|---|---|---|---|
3番 | 20° | 60 | 39 | 3 |
4番 | 22° | 60.5 | 38.5 | 3.3 |
5番 | 25° | 61 | 38 | 3.4 |
6番 | 28° | 61.5 | 37.5 | 3.7 |
7番 | 32° | 62 | 37 | 3.9 |
8番 | 36° | 62.5 | 36.5 | 4.4 |
9番 | 41° | 63 | 36 | 4.8 |
PW | 46° | 63.5 | 35.5 | 5.1 |
AW | 51° | 63.5 | 35.5 | 5.4 |
SW | 57° | 63.5 | 35.5 | 6 |
ZXiシリーズ アイアン3タイプの発売日・発売価格
ZXiシリーズのアイアン3タイプの発売日は2024年11月9日です。
発売価格はモデル・シャフト・により異なります。
モデル | ZXi4 | ZXi5 | ZXi7 |
---|---|---|---|
Diamana ZXi for IRON | 143,000円 28,600円 |
158,000円 264,00円 |
|
N.S.PRO 950GH neo | 137500円 27500円 |
151,800円 25,300円 |
|
N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 | 151,800円 25,300円 |
151,800円 25,300円 |
|
N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 | 151,800円 25,300円 |
||
ダイナミックゴールド | 145,200円 24,200円 |
※上段は6本セット(5~9、P)、下段は単品