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ZX5ドライバーとZX7ドライバーの違いを徹底解説

投稿日:2020年9月4日 更新日:

▼後継のZX MK2のドライバーの違いについては、下記記事をご覧下さい。

ZX5 MKⅡ・ZX5 MKⅡ LSドライバーの最新情報まとめ!試打・評価・スペック・発売日・発売価格

 

スリクソンから発売のZX5ドライバーとZX7ドライバーについて、違いを解説します。

ZX5ドライバーとZX7ドライバー

スリクソンのZXシリーズ(旧Zシリーズ)では、名前に「5」が付くモデル、「7」が付くモデルの2種類があります。Zシリーズの最初の頃は、これに「9」が付くモデルがありましたが、ここ数年は2種類となっています。

「5」のモデルの方は、「ヘッドサイズ・投影面積が大きい」、「弾道が高い」、「寛容性が高い」、「直進性が高い」、「つかまりが良い」といった特徴があり、やさしい方で中級者向けと言われています。

反対に「7」のモデルの方は、「ヘッドサイズ・投影面積が小さい」、「低スピン」、「操作性が高い」といった特徴があり、難しい方で上級者向けと言われています。

ただ、最近では上級者のニーズも変化してきていて、やさしい、難しいといったざっくりとした分類は、当てはまりにくくなっています。

例えば今回のZXシリーズでは、松山英樹プロが「5」のシリーズであるZX5ドライバーを使っていますので、一概に「7」がアスリート向けの難しい方とは言えなくなっています。

ZX5ドライバーは弾道が高く、ZX7ドライバーは弾道が抑えられる

※左がZX5ドライバー、右がZX7ドライバー

ヘッド形状を比べると、左のZX5ドライバーの方が奥行きが長く取られていて、シャローになっています。

ウェイトもソール後方の奥深いところに装着されていますので、深低重心設計となっていますので、球が上りやすく、直進性に優れています。

一方、ZX7ドライバーの方は、奥行きが浅く、ヘッド後方も少し持ち上がっています。ウェイトもZX5よりも浅目に装着されていますので、重心が深過ぎ、低過ぎになっていません。

このタイプの重心配分のヘッドは、低スピンでライナー性の強い弾道で飛ばすことができます。

操作性が高いのはZX7ドライバー

※左がZX5ドライバー、右がZX7ドライバー

左のZX7ドライバーは、きれいな洋ナシ型のヘッド形状で投影面積が小さく、操作性に優れています。意図した弾道を繰り出したい中・上級者に好まれるヘッド形状です。

オートマチックにつかまり過ぎないため、左を恐れずに思い切り叩きたい方、ヘッドスピードが速い方に適しています。

ZX7ドライバーと比べると、ZX5ドライバーはボールのつかまり感があります。とはいえ、スリクソンはアスリートゴルファー向けブランドですので、「ほんのりつかまる」ぐらいに捉えると調度良いと思います。

メーカーのプレスリリースでは、「しっかりつかまる」という説明もありますが、初心者向けのモデルではありませんので、スライスが治る・スライサーがドローボールを打てるといったものとは違います。

従来モデルと比べると、どちらも寛容性がアップ

ZX5ドライバーとZX7ドライバーで比較すると、打点がバラついた時の弾道のブレが抑えられるのは、深重心のZX5ドライバーの方です。

なお、従来モデルと比較した場合、ZX5、ZX7ドライバーのいずれも慣性モーメントはアップしています。

従来モデルとの比較 ZX5ドライバー ZX7ドライバー
投影面積 3%アップ 1%アップ
重心深度 11%アップ 4%アップ
慣性モーメント 9%アップ 3%アップ

Z585からZX5に、または、Z785からZX7に移行される方は、スイートエリアが拡大していることも相まって、寛容性がアップしています。オフセンターヒット時に、クラブに助けられる度合が高まります。

調整の自由度が高いのはZX7ドライバー

ZX5、ZX7ドライバー共に、ロフト角・ライ角の調整機能、ウェイトの調整機能が搭載されています。

ロフト角・ライ角の調整機能は同じですが、ウェイト調整機能については、ウェイトの搭載位置と個数が異なりますので、調整の自由度に違いがあります。

ZX5ドライバーは、ウェイトがソール後方の中央に1つですので、調整できるのは重量変更によるバランスです。

ZX7ドライバーの方は、左右に搭載されていますので、右左の重量バランスを変えることで、ドロー・フェードの調整を行うことができ、左右均等に重量増・減を行えばバランスの調整も行えます。

ZX5ドライバーとZX7ドライバーのスペック比較

モデル ZX5ドライバー ZX7ドライバー
ロフト角 9.5/10.5° 9.5/10.5°
ライ角 59° 59°
ヘッド体積 460cc 460cc
クラブ長さ 45.25″ 45.25″
クラブ重量 304g 309g
ヘッド形状 シャロー ディープ
ウェイト 1つ(8g) 2つ(8g、4g)
バランス D2 D2
打ち出し
スピン量

ロフト角のラインナップ、ライ角、ヘッド体積、クラブ長さなどの基本的なスペックは同じです。

ヘッド形状やウェイトの配置・数に差がありますので、弾道や調整自由度に違いがあります。

ZX5ドライバーとZX7ドライバーのシャフトの違い

シャフトについては、公式サイトではオリジナルシャフト1種類のみ掲載されていますが、プレスリリースでは3種類ずつ掲載されています。

ZX5ドライバーのシャフト

シャフト フレックス 調子 重さ(g) トルク
Diamana ZX 50 S 49 6.6
SR 47 6.8
R 45 6.9
Speeder Evolution 569 Ⅶ S 先中 52.5 4.8
Diamana TB 50 S 中手元 53.5 5

ZX7ドライバーのシャフト

シャフト 硬度 調子 重さ(g) トルク
Diamana ZX 60 S 55 5.4
SR 52.5 5.5
Tour AD HD 6 S 62.5 3.1
Diamana TB 60 S 中手元 60.5 3.7

まとめ

ZX5ドライバーとZX7ドライバーの違いについてまとめました。

搭載されているテクノロジー等については、別記事にまとめてありますので、リンクを載せておきます。

【何処よりも早い】スリクソン ZX5・ZX7ドライバーの最新情報まとめ

 

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