ヤマハのinpres UD+2ドライバーの2020~2021年モデルについて、最新情報を取り上げます。
目次
inpres UD+2ドライバー 2021年の特徴
3代目となるinpres UD+2
inpres UD+2は、ヤマハのインプレスシリーズに2016年後期に追加されたモデルです。左から初代、2代目と並び、一番右が3代目となるニューモデルです。
UD+2は「Ultra Distance、2番手上」を表していて、ドライバーからアイアンまで、飛距離を重視した分かりやすい特徴が支持され、ドライバー、アイアン共にゼクシオ単独と言っても良かったマーケットに風穴を開けたモデルです。
ドライバーは、「超低重心」「大重心角」が特徴で、スライサー、飛距離を伸ばしたいアマチュアゴルファーに支持されています。
重心角は更にアップして34.5°に
インプレスUD+2ドライバーの最大の特徴とも言えるのが、大きな重心角です。最近のクラブは重心角を大きくしたモデルが増えていますが、それでも30°を超えたモデルは大きいと言えます。
前作の2019年モデルは、33°でしたので、新作では1.5°アップしています。
重心角が大きいと、ヘッドが自然と返りやすくなりますので、インパクトでよりフェースをスクエアにして迎えやすくなり、スライス防止に効果がある重心設計です。
筆者が把握している限りでは、現行モデルとしてはPRGRの egg EXTREREドライバーについで重心角が大きなドライバーです。
ここがポイント
- ヘッドの返しが苦手、遅れ気味の方におすすめ
≫ egg Extremeドライバーの最新情報まとめ!思い切り叩ける
インプレスUD+2ドライバーは、スライスを抑えたい方に、是非、試してもらいたいドライバーの1つです。
慣性モーメントが大幅にアップし、まっすぐ飛ばせる
ヘッドのブレにくさを表す慣性モーメントが4,650から5,020g・cm2にアップし、前作と比べて約8%向上しています。
打点がズレても、よりヘッドがブレにくく安定しますので、直進性の高い弾道が出やすくなっています。
ここがポイント
- フェースを広く使っていて、打点が定まりづらい方におすすめ
新構造のSPEEDBOXがボールをボール初速をアップ
新たなテクノロジーとして、SPEEDBOXという独特な構造が採用され、フェース周辺の剛性が高められています。
上図の通り、クラウン・ソールのフェースの直ぐ後ろに、深さ1.5mmのボックス状のへこみが搭載されていまして、ヘッド後方への振動の拡散が抑えられ、インパクトエネルギーが効率的にボールに伝えられます。
SPEEDBOXの効果について、メーカー発表では従来モデルと比べて+1.6m/sの初速アップとされています。
ちなみに、一般的には、ボールスピードが1.6m/sアップすると、飛距離が約6ヤード前後伸びると言われています。
フェース位置はややグース気味でつかまりが良い
もう一つ注目したい点として、シャフトとヘッドの位置関係が挙げられます。
一般的なドライバーは、フェースが前に出ていますが、インプレスUD+2ドライバーでは、フェースのトップラインがシャフトの中心軸に近いところにあり、飛球線方向に対して後ろに下がった位置になっています。
これは、オフセットドライバーと呼ばれる形状で、フェースが後ろにある分、インパクトタイミングが遅くなりますので、フェースを返す時間が確保され、よりボールをしっかりつかまえやすくなっています。
しっかりつかまえることで、スライス改善に加え、飛距離アップにもつながります。
inpres UD+2ドライバー 2021年の試打・評価
inpres UD+2ドライバー 2021を前作と試打・比較
- 基本性能は前作と変わらず、曲がらない、つかまる、上がる。
- 慣性モーメントが5000を超えていて弾道が曲がらない。RMX220の系統を受け継いでいる感じがする。
- (関プロが使うと)30ヤードぐらいつかまる。
- フェアウェイウッド、ユーティリティも重心が低くて、驚くぐらい上がる。
- スライサーで、ヘッドスピードは40m/s未満がターゲット。
- 普段210ヤードぐらいのスライサーが、10.5°のR、SRを使うと良い。
- デザインは、高級感が無い感じがする。フェースの後ろの凸凹デザインは、アライメントになって真っすぐ構えやすい。
inpres UD+2ドライバー 2021を前作と試打・比較
- 前作と打感が違う。キーンと弾く感じはするが、品が良い(言葉で説明できないそうでう)。
- 球が殆ど曲がらない。前作の方が球を操る感じがある。
- つかまりは、前作の方がつかまる。
- フェースを開いてインパクトしても、スライスせず真っすぐ飛ぶ。
- ドローを狙うと、大きくドローする。
- カット打ちの方、スピンが多い方が、スイングを変えずに使える。
- 構えた時に、スピードボックスが見えることについては、ヘッドの長さを逆に感じなくて良い。
- ヘッドスピード40m/sいかないぐらいのスライサーに良い。
inpres UD+2ドライバー 2021を有村知恵が試打・評価
- ヒールで打ってもフェアウェイの真ん中に飛んでいる。
- 5ヤード幅ぐらいに全部真っすぐ飛ぶ。
- フェアウェイを外すことがあるのかと思うぐらい直進性がある。
inpres UD+2ドライバーの公式動画
ヤマハゴルフによるインプレスUD+2の公式動画です。
inpres UD+2ドライバー 2021年のスペック
基本スペック
- ロフト角:9.5、10.5°
- ライ角:61°
- フェース角:0°
- ヘッド体積:460cm3
- シャフト:Air Speeder for Yamaha M421d
- クラブ長さ:45.75インチ
- フレックス:S、SR、R
- クラブ重量:275g(R)
クラブ重量はRスペックで275gですので、ターゲットユーザーが被りそうなゼクシオよりも軽めになっています。
一般的なドライバーよりも20gほど軽くなっていますので、アベレージゴルファー向けのクラブが重いと感じる方は、楽に振れることで力みが取れ、ヘッドスピードがアップして、打点のバラツキが減る効果が期待できそうです。
シャフトスペック
標準シャフトは、Air Speeder for Yamaha M421dです。
フレックス | S | SR | R |
---|---|---|---|
バランス | D5 | D4 | D4 |
重量 | 53 | 48 | 43 |
トルク | 5.6 | 6 | 6.2 |
調子 | 中 | 中 | 中 |
inpres UD+2ドライバー 2021年の発売日・発売価格
inpres UD+2ドライバーの発売日は、2020年10月16日です。発売価格は80,000円(税抜き)です。