タイトリストから2011年モデルとして発売されている910 D3ドライバーについて、試打・評価・製品の特徴について取り上げます。
目次
910 D3ドライバーの特徴
タイトリストの910シリーズは、2009年の909シリーズの後継モデルです。商品サイクルが2年毎のため、本来は奇数の11がモデル名に含まれそうですが、あえてその組み合わせの数字は避けたのではないかと思います。
そのため、907、909、910、913、915というシリーズ名になっています。
910シリーズは2種類のヘッドがある
910シリーズのドライバーは、前作の909シリーズと同じくD2・D3の2種類のヘッドがあります。
910 D2ドライバーは460ccの大型ヘッドのシャローで、打点のブレに対する寛容性があります。一方、910 D3ドライバーは445ccの小ぶりなディープ形状で、操作性・球の強さがあります。
- 910 D2ドライバー
中~低スピンで中~高弾道の460ccドライバー。重心が深く寛容性がある。 - 910 D3ドライバー
中~低スピンで中弾道の445ccドライバー。重心が浅く操作性がある。
445ccの小振りなヘッド
910D3ドライバーは、前作に当たる909D3ドライバーの440ccから5ccサイズアップしましたが、形状はディープで445ccの小振りなヘッドです。
重心距離が短く、操作性に優れていますので、弾道を操りたい上級者が使いやすいヘッドです。
また、重心深度は浅いためスピンが抑えられますので、吹け上がりを抑えたい方、低く強い弾道で飛ばしたい方に適しています。
逆に言えば、スライスが出やすい方、ヘッドスピードが遅い方、球が上りづらい方には扱い辛いと思います。
910D2ドライバーと比べると、ヒール寄りがすっきりしていますので、重心角が抑えられるヘッド形状となっています。
球のつかまりは抑えられますので、ハードヒッターが左のミスを恐れずに叩きにいけるドライバーです。
中弾道で飛ばせる
910D3ドライバーは、ディープでヘッド後方がやや持ち上がった形状となっています。
重心が低すぎないため、インパクトの際にロフト角が大きくなる動きが抑えられ、910D2ドライバーよりも打ち出しが抑えられます。
低スピン・中弾道で、球のつかまりも抑えられますので、ヘッドスピードが速い方、吹け上がりを抑えたい方、思い切り叩きたい方におすすめです。
ロフト角・ライ角調整機能を初搭載
910シリーズは、ロフト角・ライ角の調整機能が初めて搭載されたモデルです。
調整の仕組みは、多くのメーカーで採用されているロフト・ライが連動する可変スリーブとは少し異なっています。
ヘッドとスリーブの間に、調整用のリング状があり、ロフト角とライ角を別々に調整することができます。
調整値は、ロフト角・ライ角共に、-0.75°、0°、+0.75°、+1.5°に独立的に変更することができますので、4×4=16通りのセッティングが可能となっています。
910 D3 ドライバーの試打・評価
タイトリスト910 D3ドライバーを試打・評価
- 構えてみるとクセがなく、すっと構えられる。
- フェースも左を向いている感じが無く、ひっかけのイメージが嫌な方にも良い。
- ボールスピードも最近のクラブと同じぐらい出るので、今でも使える。
「どこよりも早く!新製品レポート」の試打・評価
D2よりもハード。D3は、弾道がかなり抑えられるね。
打感などの要素は、D2と変わらないかな。「パシャッ」って感じで、やはり左には行きづらくなってる。
ヘッド性能的には、吹け上がりと左を嫌うハードヒッター向け。
「ゴルフ体験主義」の試打評価
フェースですが、「910D2」に比較するとトゥヒールがやや短めで、ややディープになっていますね。
ヘッド体積がおさえられているだけあって、クラウンも気持ちコンパクトに見えます。形状的には、やはり洋ナシ形ですね。
重心位置がやや高めなせいか弾道が抑えられた感じで、「910D2」ほど球の上がりやすさは無く、ある程度HSが必要な感じ。
打感ですが、これも基本的には「910D2」同様で、ソリッド感がありはやや弾き系な感じです。音もほぼ一緒だと思います。
「どこよりも早く!新製品レポート」の試打・評価
「パシャッ」って感じの打感だね。国産メーカーの人気ドライバーのようにフェースにボールが乗っかる感じはないけど、打っていて気持ちがいい。
球筋は、中・高弾道でスピン量も少なそう。ただ、見た目ほどはつかまらないなぁ。そのあたりはタイトリストらしく、左を嫌う上級者を意識しているんだろうね。
910 D3 ドライバーの適合ゴルファー
どんなゴルファーに向いているか?
- 左へのミスを減らしたいフッカー
- 低スピン弾道で飛ばしたいゴルファー
- 弾道調整機能付きが好きな人
910 D3 ドライバーのスペック
ヘッドスペック
- ロフト角:8.5、9.5、10.5°
- ライ角:58.5°
- ヘッド体積:445cc
- クラブ重量:308g
- 標準シャフト:タイトリスト・モトーレ5.5
- フレックス:S、SR、R
- クラブ長さ:45.25インチ
シャフトラインナップ
公式サイトでは、13種類のシャフトが掲載されています。
- タイトリスト・モトーレ5.5
- ツアーAD BB 6
- ツアーAD BB 7
- フブキ K 60
- フブキ K 70
- アッタス 3 6
- アッタス 3 7
- アッタスT2 6
- アッタスT2 7
- ツアーAD DJ-6
- ツアーAD DJ-7
- ディアマナ アヒナ60
- ディアマナ アヒナ70