Original Oneミニドライバーに搭載されているロフト角・ライ角・フェース角の調整機能(可変スリーブ)について取り上げます。
ロフト角・ライ角・フェース角の調整機能
Original Oneミニドライバーは、メタルウッドの40周年記念モデルということで、2019年に発売されているドライバーです。文字通りミニドライバーのため、ドライバーとフェアウェイウッドの融合モデル、2番ウッドなど、捉え方は一様ではないところが、このモデルの可能性を感じさせます。
ソールに記された商品名の文字にはレトロ感が漂いますが、テクノロジー面では、マルチマテリアル構造、ツイストフェース、スピードポケットが搭載され、テーラーメイドの最新技術が詰め込まれています。
調整機能については、Mシリーズと同様に可変スリーブが採用され、ロフト角・ライ角・フェース角を切り替えることができ、打ち出しの高さ、ボールのつかまりなどを調整することができます。
可変スリーブにより12通りの調整が可能!
上記の画像はM5のものになりますが、Original Oneミニドライバーにも同じ調整機能が搭載されています。
調整幅としては、標準値からロフト角が±2°、ライ角が+4°、フェース角が±4°までとなっています。
尚、テーラーメイドの調整機能は、キャロウェイやタイトリストと違ってスリーブの間に調整リングが無いタイプとなりますので、ロフト角・ライ角・フェース角が連動するシンプルな仕組みになっています。
セッティングポジションは予め12通り定められていて、その中から好みの調整内容を選ぶ形となります。
そのため、ロフト角・ライ角・フェース角をここそれぞれに自由な値に設定することはできません。
12ポジションのロフト角・ライ角・フェース角の設定値
スリーブ 表記 |
ロフト角 | ライ角 | フェース角 | スピン量 |
---|---|---|---|---|
UPRT | ±0 | 60 | スクエア | ±0 |
| | -0.75 | 59.5 | 1.5°OPEN | -150 |
| | -1.5 | 58.75 | 3°OPEN | -300 |
LOWER | -2 | 58 | 4°OPEN | -400 |
| | -1.5 | 57.25 | 3°OPEN | -300 |
| | -0.75 | 56.5 | 1.5°OPEN | -150 |
STD | ±0 | 56 | スクエア | ±0 |
| | 0.75 | 56.5 | 1.5°CLOSE | 150 |
| | 1.5 | 57.25 | 3°CLOSE | 300 |
HIGHER | 2 | 58 | 4°CLOSE | 400 |
| | 1.5 | 58.75 | 3°CLOSE | 300 |
| | 0.75 | 59.5 | 1.5°CLOSE | 150 |
ロフト角・ライ角・フェース角の調整方法
調整方法は、専用レンチを用いてゴルファーご自身で簡単に行うことができます。
- 専用レンチをソール側のポートに挿し込み、回転させてネジを緩め、ヘッドとスリーブ付きシャフトを緩めます。
- スリーブ付きシャフトを回転させ、調整したいセッティングの向きに合わせます(設定値は前章の表を参照)。
- 最後に専用レンチで締め付けて固定します。
テーラーメイドのロフト角の調整方法を詳しく解説した動画
テーラーメイドの可変スリーブの調整方法と設定の注意点について、上記の動画にて丁寧に解説されています。登場するクラブはM4ドライバーですが、同じメーカーの12ポジションのスリーブです。
ローやアップライトに変更して、弾道がどう変わるかも測定結果の数値で解説されています。
可変スリーブはロフト角を購入後に変えられることから、メリットしかないように思われる方もいます。が、実は、いくつかのデメリットと注意点があります。
例えば、ロフト角はデフォルトで9°と10.5°がありますが、どちらも9.75°に設定した場合、フェース角が変わってきます。9°の方は1.5°クローズになり、10.5°の方は1.5°オープンになりますので、弾道が同じにはなりません。
ロフト角の変更に合わせてライ角も変わりますので、調整機能付きモデルを初めて購入される方は、12種の調整内容を予め確認しておくと良いでしょう。
Original Oneミニドライバーの可変スリーブの互換性について
テーラーメイドのスリーブの互換性については、メーカーとしては互換利用したい場合、保証の対象外とされています。
ですが、ゴルフショップでは互換可能であると説明されるのはしばしばですし、ゴルフライターやプロゴルファーによるyoutube試打動画でも、互換性があるといった内容で紹介されていて、シャフトを交換して試打もされています。
現実的には互換して使えるという解釈が一般的になっています。ただし、メーカー保証がない点は心得ておきましょう。
Original Oneミニドライバーについても、Mシリーズと同じくチップ径が0.335で、互換は自己責任でということになると思います。
▼互換に関する詳しい情報は、以下の記事にまとめてありますので、リンクを載せておきます。

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