ゼクシオ12(トゥエルブ)ドライバーとゼクシオ11(イレブン)ドライバーの違いについて取り上げます。
目次
ゼクシオ12ドライバーとゼクシオ11ドライバー
左が2022年モデルの12代目ゼクシオ12ドライバー、右が2020年モデルの11代目ゼクシオ11ドライバーです。
11代目は従来とは異なり直線的なデザインが多様され、シャープで若向けを図った印象を受けます。12代目も良く見ると直線が用いられていますが、4代目と10代目を足し合わせたような、従来までのゼクシオ感が戻ってきました。
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やさしたとシャープさが程よく感じられて、個人的には良いデザインだと思います。
ゼクシオ12とゼクシオ11のコンセプトの違い!
ゼクシオ11のコンセプト
ゼクシオ11では「芯の拡大」に加えて、「理想的なトップポジション」が挙げられています。
メカニズムとしては、ウェイトプラステクノロジーと呼ばれるカウンターバランスが採用されていて、手元側を重くすることでヘッドが軽く感じられ、スイングが安定して正確になるというものです。
ゼクシオ12のコンセプト
一方、ゼクシオ12では「翼のXXIO」と謳われていて、Activ Wing(アクティブ ウィング)と呼ばれる空力コントロールの仕組みが搭載されています。
一般的な空力は、空気抵抗を抑えてヘッドを走らせますが、ゼクシオはこれとは反対なのが興味深いところです。
ダウンスイングの際にはヘッドに様々な力が加わり、トゥダウン、フェースオープンといったヘッドのブレが生じやすくなっています。
ゼクシオ12ドライバーは、クラウンのネック寄りにアクティブウィングと呼ばれる突起構造を設けることで、ヘッドのブレを抑える方向に空気抵抗が働いて、スクエアを維持したままスイングしやすくなっています。
どちらも正確なスイングをアシスト
ゼクシオ11、ゼクシオ12に搭載されているテクノロジーは、どちらも正確で安定したスイングを導くためのテクノロジーです。
ゼクシオ12では、ゼクシオ11のウェイトプラステクノロジーが引き続き搭載されていますので、そこへ空力制御も加わって、更にスイングが正確で安定しやすくなっています。
スピード一辺倒の海外メーカーに対して、スイングの正確さ・安定感に着目するところは、さすがゼクシオといったところです。
ゼクシオ12ドライバーは、ヘッド重量が3gアップ、クラブ重量が2gアップ
▼ゼクシオ12とゼクシオ11の重量比較
モデル | ゼクシオ12 | ゼクシオ11 |
---|---|---|
クラブ重量 | 282g | 280g |
ヘッド重量 | 199g | 196g |
シャフト重量 | 36g | 37g |
グリップ重量 | 31g | 30g |
バランス | D4 | D2 |
ゼクシオは長らく軽量化の一途を辿っていましたが、カウンターバランスが採用されたゼクシオ11から重量アップに転じ、ゼクシオ12では更に2gアップの282gとなっています。
ヘッド重量だけに着目すると、ゼクシオ12ドライバーは3g重くなっていて、運動エネルギーを高めて飛距離を伸ばす意図が込められています。
重量がアップしたとは言え、ゼクシオ12ドライバーは282gですから、一般的なドライバーと比べて15~20g軽量で、まだまだ軽量クラブの部類に属します。
なお、ヘッドの重たさを示すバランスは、ゼクシオ12がD4なのに対して、ゼクシオ11はD2です。2ポイント軽くなっていますので、ヘッドの重量負荷が気になる方は、ゼクシオ11ドライバーの方がより扱いやすいと言えます。
ゼクシオ12ドライバーは、リバウンド・フレームを搭載
リバウンドフレームは、スリクソンで初めて搭載された撓みを大きくするテクノロジーです。
剛性に抑揚を付けた多層構造になっていて、やわ・かた・やわ・かたと繰り返すことで、大きく撓んでボールスピードをアップしてくれます。
ゼクシオのレギュラーモデルに搭載されるのは、ゼクシオ12が初めてとなります。
ヘッド形状の違い
左がゼクシオ12、右がゼクシオ11です。どちらも460ccの大型・丸型ヘッドで、やさしさとつかまりを感じながら構えやすくなっています。
ヒール寄りの体積はゼクシオ12の方がしっかり確保されていて、つかまりをより強く感じられます。
ネック寄りのアクティブウィングは、上から見ると異物感や違和感は感じられません。
カラーの違いはゼクシオ11の方が鮮やか、ゼクシオ12の方がシックな印象がありますので、このあたりは好みが別れそうです。
こちらは正面からのフェース形状を並べてみたもので、左がゼクシオ12、右がゼクシオ11です。
ゼクシオ12の方がフェースがやや四角系で、トゥ側に高さを設けられているように見えます。
ゼクシオ12の方はフラット気味に構える方には、打面が広く感じられて扱いやすそうです。
ゼクシオ12ドライバーとゼクシオ11ドライバーのスペック比較
ゼクシオ 12 | ゼクシオ 11 | |
---|---|---|
ロフト角(°) | 9.5/10.5/11.5 | 9.5/10.5/11.5 |
ライ角(°) | 59 | 59 |
ヘッド体積(cc) | 460 | 460 |
クラブ長さ(インチ) | 45.75 | 45.75 |
クラブ重さ(g)R | 282 | 280 |
ヘッド重量 | 199g | 196g |
シャフト重量 | 36g | 37g |
グリップ重量 | 31g | 30g |
バランス | D4 | D2 |
スペックを比較してみると、ロフト角・ライ角・ヘッド体積・長さといった基本的な設定値は同じです。
ゼクシオ12は、運動エネルギーを高めるべくヘッド重量を3g重くしていまして、クラブ重量も2g増となっています。
ゼクシオ12ドライバー・ゼクシオ11ドライバーの試打・評価