ブリヂストンのBシリーズの2023年モデル、B-Limited B1 LS・B1 ST・B2 HT ドライバーの3機種について、最新情報を取り上げます。
目次
Bシリーズ 2023年モデルのドライバーは3機種
こちらは、ブリヂストンのBシリーズの2023年の新作のドライバーです。前作が2021年に出ていますので、2年振りのリニューアルとなります。
≫ 堀川未来夢がB1 STドライバー 2023を試打・解説!ツアーB XD-3から5年振りに移行決定
上図の左から、B-Limited B1 LSドライバー、B1 STドライバー、B2 HTドライバーの3機種です。
モデル | 特徴 |
---|---|
B-Limited B1 LS | <カスタム専用モデル> ヘッド体積455cc。 B1 STよりさらに低スピンのプロユースモデル。 |
B1 ST | ヘッド体積455cc。 強弾道と操作性が特徴で、左を恐れず強く飛ばせる。 |
B2 HT | ヘッド体積460cc。 高弾道とつかまりの良さが特徴で、右に逃がさず強く飛ばせる。 |
B3については、公式サイトで2022年のモデルが掲載されたままとなっていますので、前作と同じく翌年の2024年にリニューアルされるのではないかと思われます。
B-Limited B1 LS・B1 ST・B2 HTドライバーの共通の特徴
フェース面での滑りを抑える、スリップレス・バイト・ミーリング
Bシリーズ2023年モデルのドライバーは、フェース面にレーザー処理による網目状のミーリングがしっかり入っています。
これはフェース面にしっかり食いつかせることでボールの滑りを抑え、スピン量も抑えてくれる働きがあります。
通常、「溝=スピン増」のイメージがあると思いますが、アイアンやウェッジなどのロフトがあるクラブでは増えるものの、低ロフトの場合、スピンをかける力と抑える力の両方が働いて、スピン量は抑えられます。
Bシリーズのドライバーは、低スピンによる強弾道が特徴となっています。
フェース面の高反発エリアを広げる、SP-COR
ブリヂストンのウッドではお馴染みのSP-COR(サスペンション・コア)が、今回のモデルにも搭載されています。
フェース面を裏から点で支えることで、中心部の反発性能がルール上限を超えないように抑えつつ、周辺部の反発性能を高めてくれます。
スイートエリアが広がることで、打点ブレに強く、飛距離ロスがが出にくくなります。
B-Limited B1 LS・B1 ST・B2 HTドライバーのヘッド形状の違い
クラウン形状
左のB-Limited B1 LSは、ストレッチが短く小ぶり感が強めになっています。プロユースモデルで低スピン性能を最も高めたモデルです。
B1 STもストレッチが短く低スピン性能と操作性を感じられるヘッド形状です。
B2 HTは後方の最深部がヒール側に寄っていて、トップラインもストレートで、しっかり球をつかまえて飛ばせるイメージが湧いてきます。
横からのヘッド形状
こちらはヘッドを横から見た映像を並べたものです。
縮尺は一致していませんのでサイズ感は比較できませんが、形状の違いは確認することができます。
右のB2 STは、後方に長く伸びていて、重心を深くする意図が伺える形状です。重量配分も低い位置に集まりますので、球の高さを出す効果もあります。
反面、B-Limited B1 LSとB1 HTは、厚みを持たせたディープな形状になっていますので、浅重心で低スピン性能を高めた形状になっています。
フェース形状
こちらは正面から見たフェース形状の映像を並べたものです。
B2 HTと比べると、B-Limite B1 LSとB1 STはシャフトの軸線が芯に近い方向に寄せられているように見えます。
重心とシャフトが近いと、重心距離が短くなりますので、ヘッドの開閉をしやすくなり、弾道の操作性が高くなります。
B-Limited B1 LS・B1 ST・B2 HTドライバーの弾道・特徴の違い
弾道の違い
モデル | B-Limited B1 LS | B1 ST | B2 HT |
---|---|---|---|
バイアス | ややフェード | ややフェード | ややドロー |
高さ | 低~中 | 中 | 中~高 |
つかまり | 小 | 中 | 大 |
スピン | より低 | 低 | 中 |
テクノロジーの違い
モデル | B-Limited B1 LS | B1 ST | B2 HT |
---|---|---|---|
フェース | ややオープン | ややオープン | ニュートラル |
前方ウェイト | 台座:4g、6g スクリュー:2g、8g |
スクリュー:2g、6g | - |
後方ウェイト | - | 6g(移動式) | スクリュー:2g、8g |
可変スリーブ | 〇 | 〇 | 〇 |
スリップレスバイトミーリング | 〇 | 〇 | 〇 |
SP-COR | 〇 | 〇 | 〇 |
スパインスタビライザー | 〇 | 〇 | - |
フレクションレイヤー | - | - | 〇 |
D.B.D | - | - | 〇 |
B-Limited B1 LSとB1 STはソール前方に、B2 HTはソール後方に、左右に重量が異なるウェイトが装着されています。
これらのウェイトは入れ替えることができ、つかまりの強さを切り替えることができます。
また、B1 STに関しては、ソール後方に3つのポジションに移動可能なウェイトが搭載されていて、ドロー・フェードの切替が可能です。
スペックの違い
モデル | B-Limited B1 LS | B1 ST | B2 HT |
---|---|---|---|
ロフト角 | 9° | 9.5°、10.5° | 9.5°、10.5° |
ライ角 | 57° | 57° | 59° |
ヘッド体積 | 455cc | 455cc | 460cc |
長さ | - | 45.25″ | 45.25″ |
クラブ重量(S) | - | 308g | 296g |
低スピンを特徴にしているB1系2種は、ヘッド体積が455ccとやや小ぶりになっています。ヘッド形状もディープなため、サイズ・形状の両面から低スピン性能を産み出しています。
ロフト角については、B1 STとB2 HTで9.5°と10.5°から選択することができます。
一方、プロユースのB-Limited B1 LSは9°のみとなっていますので、自分でしっかり高さを出せる方向けとなります。
Bシリーズ 2023年モデルのドライバーの試打・評価
B1 STドライバーを堀川未来夢プロが解説
堀川未来夢プロは、これまで長年ツアーB XD-3ドライバーを使ってきましたが、遂にしっくりくるドライバーが見つかったことをyoutubeで報告されています。
移行するのは、Bシリーズ2023年モデルのB1 STドライバーです。
両方のドライバーを試打しながら、打音、弾道の違いなどを解説されています。
B-Limited B1 LSドライバーの特徴
特徴
B-Limited B1 LSドライバーは、3機種の中で、唯一のプロユースモデルです。
その特徴は、B1 STドライバーをより低スピンにしていて、後方の移動式ウェイト調整機能を取り除いてあります。
ヘッド体積はB1 STと同じ455ccですが、後方ウェイトが無い分、重心が前に寄ることで、低スピン性能と操作性がより優れています。
後方のウェイト調整機能はありませんが、左右の装着ウェイトはスクリュー形状の2g、8gに加えて、その台座部分も4g、6gでどちらも左右の交換が可能です。
これにより4種類のウェイトパターンがあり、つかまり、操作性を調整することができます。
クラブスペック
- ロフト角:9°
- ライ角:57°
- ヘッド体積:455cc
- スクリューウェイト:2g、8g
- ウェイトパーツ(台座):4g、6g
B1 STドライバー
特徴
B1 STドライバーは、前述のB-Limited B1 LSドライバーのベースとなっているモデルです。ちなみに、STは、Strong Trajectory(強弾道)の略です。
低スピン性能と操作性の高さが特徴のモデルで、ややオープンフェースで左を恐れずに叩けるタイプのドライバーです。
3機種の中でウェイト調整機能が最も充実していて、前方の左右のウェイトは入れ替えることでつかまり、操作性を切り替えることができ、後方のウェイトは3つのポジションがありドロー・フェードの調整が可能です。
ちなみに堀川未来夢プロはこちらのモデルを使用していて、後方ウェイトは完全に取り外して鉛で調整されています。
クラブスペック
- ロフト角:9.5、10.5°
- ライ角:57°
- ヘッド体積:455cc
- 長さ:45.25インチ
- 前方ウェイト:2g、6g
- 後方ウェイト:6g
シャフトスペック
シャフト | フレックス | クラブ重量 | バランス | 長さ |
---|---|---|---|---|
VENTUS BS6 | S | 308g | D3 | 45.25 |
TENSEI Pro Blue 1K 60 | S | 307g | D3 | 45.25 |
SPEEDER NX BLACK 60 | S | 311g | D3.5 | 45.25 |
B2 HTドライバー
特徴
B2 HTドライバーは、ウェイトが後方に寄せられていて、B1系ドライバーよりも重心を深くしてあります。その分、寛容性と弾道高さが備わっています。
ちなみに、HTは、high Trajectory(高弾道)の略です。
D.B.D(ドローバイアスデザイン)が採用されていて、ドロー仕様になっていますので、右へのミスが出やすい方がストレートに打ちやすいドライバーです。
B1系ドライバーよりも弾道は高く、スピンも入りますので、高弾道が出やすくなっています。
後方ウェイトは、左右で重量が異なっていますので、入れ替えることで、つかまりの強さを切り替えることができます。
クラブスペック
- ロフト角:9.5、10.5°
- ライ角:59°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.25インチ
- 後方ウェイト:2g、8g
シャフトスペック
シャフト | フレックス | クラブ重量 | バランス | 長さ |
---|---|---|---|---|
VANQUISH BS50 | S | 296g | D2 | 45.25 |
〃 | SR | 294g | D2 | 45.25 |
〃 | R | - | - | - |
SPEEDER NX BS40w | - | 286g | D2 | 45.5 |
TENSEI Pro Blue 1K 50 | S | 299g | D2 | 45.25 |
SPEEDER NX BLACK 50 | S | 300g | D2 | 45.25 |
B-Limited B1 LS・B1 ST・B2 HTドライバーの発売日・発売価格
B-Limited B1 LS・B1 ST・B2 HTドライバーの発売日は、2023年9月8日です。
発売価格はモデルにより異なります。
- B-Limited B1 LSドライバー:88,000円(VENTUS BS6)
- B1 STドライバー:88,000円(VENTUS BS6)
- B2 HTドライバー:85,800円(VANQUISH BS50)