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飛ばないゴルフボールはいつから始まる?飛距離はどれぐらい落ちる?R&A・USGAのルール改正について詳しく解説

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ゴルフの主催団体であるR&A・USGAは、ゴルフボールの性能を抑えるべく、ルールを改正することを発表しました。

いわゆる「飛ばないゴルフボール」となることについて、ルール改正の内容、影響、新ルールのスタート時期など詳しく解説します。

飛ばないゴルフボールになる!ルール改正に向けた動き

ボールのルール改正を発表

ゴルフクラブやゴルフボールは、細かな規制があって、その範囲内の仕様・性能で製造することが義務付けられています。

最近でもゴルフクラブの長さについて(パターを除く)、従来の48インチから46インチを上限とする改正がなされました。

そして、2022年頃からインパクトの大きなルール改正がR&A・USGAにて検討されていて、2023年12月6日はボールのルール改正が発表されました。

ルール改正が必要な理由

何故このような動きがあるかというと、ゴルフ用品の性能が昔よりも劇的に高まってしまったからです。

事実、昔と今とでは飛距離や難しさ(やさしさ)は大きく変わってしまっています。

そして、今後もその動きが進んで行くことに対して、ゴルフを統括する公的な団体として、行き過ぎを抑えるべく規制改正に取り組んでいます。

実際、ドライバー一つとってみても、昔は木(パーシモン)の塊でしたが、今はチタンやカーボンを用いた空洞構造で、様々なテクノロジーが詰め込まれています。

客観的に、ベースボール、バスケットボール、サッカーといった他のスポーツと比べてみると、ゴルフは用具の違いが与えるパフォーマンスへの影響が大きく、更に、用具そのものの進化のスピードも速いと言えるでしょう。

ルール改正の内容と影響

ゴルフボールには製品の品質・性能に関して様々な規定があり、サイズ・重量の他、一定条件下でのテストにより対称性、飛距離、初速にも制限があります。

今回のルール改正では、ボールの反発性能の上限を下げる、つまり、飛ばなくする方向となります。

条件 現行 改正後
ヘッド速度 120mph 125mph
スピン量 2530rpm 2220rpm
打出し角 10° 11°

改正後ではヘッドスピードが速く、スピンが抑えられて、打ち出しが高くなっています。

より飛びやすい条件になりますので、飛距離や初速のルール上限を超えないよう、試験されるボールの方は、反発性能を下げるということになるわけです。

この改正により、どれだけ飛距離に影響が出るかですが、それについては次の章に詳しくまとめてあります。

ルール改正による影響

ルール改正になった場合、簡単に言えば「飛ばないゴルフボール」になります。そして、皆さんの関心事は、「どれぐらい飛距離が落ちるか」ではないでしょうか?

この点について、R&A・USGA自身がしっかり言及されています。

▼飛ばないゴルフボールの影響

飛ばし屋 13~15ヤード
男子プロ・上級者 9~11ヤード
女子プロ 5~7ヤード
男子アマチュア 3~5ヤード
女子アマチュア 1~3ヤード

また、飛距離ロスが出た結果について、GOLFWRXのインスタでも分かりやすい解説映像がアップされていますので紹介します。

 

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ちなみに、ELITE MALE、ELITE FEMALEに含まれるプロは、国内ではなく海外となりますので、国内プロよりも20ヤードぐらい飛距離があります。

平均的なアマチュアゴルファーであれば、男子が3~5ヤード、女子が1~3ヤードとなります。

これを大きいと見るか小さいと見るか人それぞれですが、筆者には大きく感じられます。

ルール改正の適用時期

ルール改正の時期については、R&A・USGAにより以下の通り言及されています。

R&AとUSGAは標準総合距離(ODS)によるゴルフボールの適合性テストに用いられるテスト条件を更新し、それは2028年1月から発効となります。

2027年に適合と承認される既存のボールは、ゴルファー、製造業者、そして小売店にさらなる調整時間を与えるために2030年1月になるまではレクリエーショナルゴルファーたちが引き続き使用する
ことができます。

上記の説明からすると、プロに対しては2028年、アマチュアに対しては2030年に適用されるということになります。

今でも高反発ボールというのものが存在しますので、新ルールの基準を満たさないボールは、高反発ボールということになるのでしょう。

まとめ

ゴルフボールとゴルフクラブのルール改正について取り上げました。

ルール改正が必要となる理由は理解しうるものですし、説明を聞けば最もです。

ただ、野球に目を向けてみると、バットは木製と金属、ボールは硬球と軟球があり、プロ・アマでも違うものが用いられていますし、バスケットボールでは年齢に合わせてボールサイズが異なります。

あくまで筆者の私見ですが、ゴルフもプロとアマで一律同じルールを適用する必用は無いのではないかと思います。

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