サイト内に広告が表示されることがあります

Qi10ドライバー|試打・評価|Qi LSとの3つの違い

この記事は約6分で読めます。

テーラーメイドのQi10ドライバーについて、試打・評価を取り上げます。

同シリーズでよりハードなQi10 LSドライバーとの違いについても解説します。

Qi10ドライバーとQi10 LSドライバーの違い

特徴① ウェイトの違い

▼左がQi10、右がQi10 LS

Qi10ドライバーは3機種のドライバーの中で真ん中に位置し、従来通り弾道バイアスが無いタイプのモデルです。

シリーズのスタンダードモデルと呼びたいところですが、従来であればドローモデルに位置づけられていたところにシリーズのフラッグシップモデルとなっているQi10 MAXドライバーがありますので、どちらがスタンダードかは微妙なところです。

話は戻してQi10とQi10 LSですが、ウェイトの搭載仕様には大きな違いがあります。

モデル Qi10 Qi10 LS
ソール前方 -(固定式) 18g(スライド式)
ソール後方 21g(固定式) 17g(固定式)

Qi10 LSドライバーは、従来モデルのステルス2 PLUS、ステルスPLUSと同様にソール前方にスライダー式のウェイトが搭載されています。

このウェイトを左右に移動させることで、ドロー・フェードの弾道調整が行えますので、弾道のカスタマイズが可能となっています。

一方、Qi10ドライバーにはややヒール寄りに固定式ウェイトが搭載されていますが、スライド式ではありませんので、ドロー・フェードの調整は行えません。

後方ウェイトについては、どちらも搭載されています。Qi10の方が4g重くなっていますので、慣性モーメントを大きく持たせてあります。

高MOIの効果としては、直進性・寛容性が高くなります。

なお、Qi10 LSが上級者向けなのに対して、Qi10はど真ん中のモデルということでアベレージゴルファー向けと思われがちですが、テーラーメイドはベースがアスリート志向です。

Qi10ドライバーは、高MOIによる直進性・寛容性があるとは言え、どちらかと言えばツアープロ向けのドライバーであることは踏まえておきましょう。

特徴② ライ角は2°違う

▼濃い方がQi10、薄い方がQi10 LS

こちらはクラブを正面から見た映像を重ねたものです。濃い方がQi10、薄い方がQi10 LSです。

前々作のステルスシリーズでは3機種でライ角は同じでしたが、前作のステルス2シリーズからライ角が2°ずつフローしていて3機種の違いがより分かりやすくなっています。

  • Qi10 LSドライバー:54°
  • Qi10ドライバー:56°
  • Qi10 MAXドライバー:58°

難しいモデル(LS)ほどフラットになっていますので、シャフトと地面の角度を同じにして構えた場合、Qi10よりもQi10 LSの方がアップライトになりますので、フェースが左を向くためつかまりが良くなります。

特徴③ Qi10の方がシャローで深低重心

▼左がQi10、右がQi10 LS

こちらはヘッドを横から見た映像を並べたものです。

左のQi10の方が薄く、後方も低く抑えられていますので、比較すると深重心・低重心になっています。

右のQi10 LSの方はヘッドに厚みがあるディープ形状で、後方も持ち上がったハイバックになっています。

▼左がQi10、右がQi10 LS

上から見たヘッド形状は、どちらも逃げ顔の洋ナシ形状ですが、右のQi10 LSの方が小ぶりでシャープになっています。

Qi10の方が直進性・寛容性に優れ、Qi10 LSの方が操作性・低スピン性能に優れています。

ちなみに弾道としては、つかまりを持たせてあるQi10ドライバーでもフェードバイアスです。

右に出やすい方が使うと、真っすぐセンターに飛ばすのに苦労すると思いますので、Qi10、Qi10 LS共に、自力でつかまえきれる方向けのドライバーです。

Qi10ドライバーの試打・評価

Qi10ドライバーをトラックマンで計測試打・評価

試打クラブは、Qi10ドライバー 9.0°・10.5°/ディアマナ BLUE TM50 Sです。

  • ステルス、ステルス2と比べると、打感は弾き感・爽快感がある。金属と言われても分からない。カーボンの打感が好きだった人はびっくりすると思う。顔は上級者好みになっている。
  • Qi10 MAXより操作感があって、スピンが少し抑えられる。
  • ステルス2から極端に変わったところはない。少し曲がらなくなって、少しスピンが入る。
  • 球は打ち出しが高くて上がりやすい。極端にロースピンで難しかったところから変わっている。弾いてる分、スピンが入る。
  • 球筋のコントロールをしない人は、MAXで良い。

Qi10ドライバーの特徴をゴルフライターが解説

▼Qi10の解説(22:13)から再生

  • ノーマルだが結構なフェードバイアス。つかまりが良いクラブではない。
  • 低スピンで棒玉になりやすい、飛距離性能が高い。
  • 洋ナシ型で適度な操作感があり、大きさも有るので安定感もあり、バランスの良いヘッド。
  • 他メーカーで言うとTSR3ぐらいハードでシャープ。上級者向けの雰囲気がある。
  • スライス傾向が強い人、つかまえに行くとチーピンになりやすい方は、右左に行きやすい。
  • カーボンフェースでありながら打感・打音は爽快感がある。
  • ヘッドスピード45~6m/sでもロフト10.5°が良さそう。

Qi10ドライバーのスペック

▼可変スリーブ(ロフト角・ライ角、ウェイト)の使い方

Qi10 LS・Qi10・Qi10 MAXドライバーのロフト角・ライ角・フェース角の調整機能を徹底解説!スリーブの互換性は?
Qi10 LSドライバー・Qi10ドライバー・Qi10 MAXドライバーに搭載されているロフト角・ライ角・フェース角の調整機能(可変スリーブ)について取り上げます。 Qi10 MAXドライバー 楽天市...

▼ウェイト調整機能の使い方

Qi10 LSドライバーのウェイト調整機能について徹底解説【調整例の基本3種+タイガーウッズ他ツアープロのウェイト設定例】
Qi10 LSドライバーに搭載されているウェイト調整機能について、調整の仕組み・調整方法・具体的な調整例・実際のツアープロの調整例を、詳しく取り上げます。 Qi10 LSドライバー 楽天市場 Amaz...

クラブスペック

  • ロフト角:9、10.5、12°
  • ライ角:56°
  • ヘッド体積:460cc
  • 長さ:45.5インチ

クラブ長さについては、標準のDiamana BLUE TM50以外の3本は45.25インチと0.25インチ短尺です。

シャフトスペック

<Diamana BLUE TM50>

硬さ シャフト重量 クラブ重量 トルク 調子 バランス
R 54 301 4.9 D1.5
SR 56 303 4.6 D1.5
S 58 307 4.3 D2

<Tour AD VF-6>

硬さ シャフト重量 クラブ重量 トルク 調子 バランス
S 65 313 3.3 中元 D3.5

<SPEEDER NX BLACK 60>

硬さ シャフト重量 クラブ重量 トルク 調子 バランス
S 65.5 311 3.8 先中 D3

<Diamana WB 63>

硬さ シャフト重量 クラブ重量 トルク 調子 バランス
S 61 308 3.1 D3

Qi10ドライバーの発売日・発売価格

Qi10 KSドライバーの発売日は、2024年2月2日です。発売価格は、標準シャフトのDiamana BLUE TM50で95,700円(税込)、Tour AD VF-6で108,900円(税込)、SPEEDER NX BLACK 60とDiamana WB 63で106,700円(税込)です。

Qi10 ドライバー 3機種 2024の試打・評価|全3機種の違いを比較|スペック・発売日・発売価格
★2024年1月9日更新:メーカー公式情報を反映 テーラーメイドの2024年の最新モデル「Qi10」シリーズが正式に情報公開されました。 ドライバーは前作同様の全3機種のラインナップになっていて、既に...

 

タイトルとURLをコピーしました