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ZXi TRドライバーとZXi LS ドライバーの違いを徹底解説|特徴と対象ゴルファー

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スリクソンのZXi TRドライバーとZXi LSドライバーについて、違いを解説します。

ZXi TRドライバーとZXi LSドライバー

▼左がZXi TRドライバー、右がZXi LSドライバー

スリクソンのZXiシリーズは、前作から1タイプ増えて全4タイプとなっています。ZX、Z85シリーズでは2タイプでしたので、以前と比べるとより細かなニーズに合わせているため、その分、対象ゴルファーも絞られています。

モデル 概要
ZXi MAX 高MOIによる寛容性と直進性。
ZXi 寛容性と適度な操作性。
(ZX5 MKⅡの後継)
ZXi LS 寛容性と超低スピン。
(ZX5 MKⅡ LSの後継)
ZXi TR 操作性と低スピン。
(ZX7 MKⅡの後継)

テーラーメイドやキャロウェイと事情が違うのは、スリクソン自体がアスリートゴルファーを対象としているため、極端に優しいもの、アベレージゴルファー向けのものがない点にあります。

その中でもTRとLSはよりハードなタイプのため、主に上級者の方でどちらが適しているか悩まれる方が多いようです。

本記事では、それぞれの違いが顕著な特徴を一つずつ上げていきますので、その要素が必要かどうかを判断していくと、TRとLSでどちらがより自分に適しているかが分かる内容となっています。

▼全4タイプの違い・特徴は下記記事にまとめてあります。

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飛距離が出るのはZXi LSドライバー

ZXi TRとZXi LSの大きな違いの1つに、ウェイト配置が挙げられます。

ZXi TRはソールのやや後方に2つあるのに対して、ZXi LSはソール前方と後方に分かれています。

そして、デフォルトでは前側が10g、後方が4gで、前側を重くした浅重心になっています。

これにより、低スピン性能が高くなり、打ち出しが抑えられ、強い弾道が出やすくなります。

つまり、低く強い球で飛ばしたい方には、こちらのモデルが適しています。

なお、LSの名の通り、最も低スピン性能が優れていますので、スピン量が少なくて悩まれている方、球が浮かなくて悩まれている方は、逆に飛距離が落ちることとなります。

操作性があるのはZXi TRドライバー

モデル ZXi TR ZXi LS
ロフト角 9.0°/10.5° 9.0°/10.5°
ライ角 59.0° 59.0°
ヘッド体積 450cc 460cc
長さ 45.75″ 45.75″

ZXiシリーズのドライバーはスペックがほぼ統一的で、ライ角まで同じ設定になっています。

しかし、ヘッド体積だけはZXi TRドライバーのみ450ccとややこぶりになっています。ちなみにこれは継承関係にあるZX7 MKⅡドライバーと同じ値です。

*出典:dunlop.co.jp

ヘッドシェイプもディープで重心距離が短く設定されていて、シャープに振り抜きやすく、機敏なヘッド操作がしやすくなっています。

つかまりが抑えられるのはZXi TRドライバー

他メーカーでは低スピン(LS)タイプが最もフェードバイアスなのが一般的ですが、ZXiシリーズでは異なっています。

ざっくりとアスリート志向の強さで並べると、以下の順になります。

TR > LS > スタンダード > MAX

ここが上級者がTRとLSのどちらが良いか迷わせる理由となっています。

そして、つかまりに関して言えば、TRが最も抑えられていて、意外にもMAXも抑えられています。

▼ZXi TRドライバー

ZXi TRドライバーは、アドレスした時のフェースの見え方が逃げ顔になっていて、ヘッド特性としても4タイプの中で最もつかまりを抑えてあります。

きれいな洋ナシ型で、ひっかけを避けたい上級者に適しています。

ちなみに、ZXi MAXドライバーの場合は、超高MOIで後ろが重たい設計になっています。恐らくこのことが影響して、ヘッドターンが大きいゴルファーにとっては、切り返し後にヘッドを戻す時に後ろの重さが影響して、フェースを戻しにくくなっていると思います。

そのため、左への行きづらさを合わせて操作性も求める場合、ZXi MAXドライバーは適していません。

総合的に扱いやすいのはZXi LSドライバー

ZXi TRドライバーは、操作性があり、つかまりが抑えられていて、ZXi LSドライバーは低スピン・低弾道で飛距離が出ます。

中・上級者ゴルファーにとって扱いやすいのは、ZXi TRドライバーのように思われそうですが、筆者としてはZXi LSドライバーの方をオススメしたいです。

ZXi LSドライバーは、前作ではZX5 MKⅡ LSドライバーにあたるもので、なかなかこのモデルの位置づけというか解釈は難しいとも言われていました。

ただ、今作では前作ほどつかまり過ぎる感じがなく、そもそもがアスリート向けのシリーズのため操作性も備わっています。そして何より、低スピンにより飛距離が出やすい点が最大の魅力です。

上級者としては、球の強さを取るか(LS)、操作性を取るか(TR)、悩まれるポイントだと思いますが、TRの方は球が上がって飛距離ロスが出やすい感が否めません。

LSの方が程よくやさしさがある点も、プラスに働くゴルファーが多いように思います。松山英樹プロが手にしたのもTourを意味するTRではなくLSだったことも、なかなか興味深い事実です。

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