2020年・2021年モデルのドライバーで、小ぶりなヘッドのモデルをおすすめ順にランキング形式で紹介します。
ここ数年、アスリート向けモデルと言われているドライバーも、軒並みヘッドサイズが460ccになり、大型化が進んでいますので、ランキングの順位は、ヘッド体積が小さいもの、次に、460ccのドデカヘッドでも形状がディープで小ぶりに見えるものを選びました。
対象となるドライバーは、各メーカーの公式サイトやカタログにて現行モデルとして掲載されているモデルとなります。そのため、商品サイクルが長いモデルについては、発売が数年前のものが含まれることもあります。
第1位 タイトリスト TSi4ドライバー(430cc)
タイトリストのTSiシリーズから発売の4のモデル、TSi4ドライバー。
メーカー各社がアスリート向けでも460cc化を進める中、かつてのスリクソンの「9」のモデルのように小ぶりなヘッドで有り続けています。
ヘッドの特徴としては、上級者が期待する通りの低スピン性能と操作性があり、ハードヒッターが思い切り叩けるドライバーです。
TSからTSiになって変わった点としては、フェース素材にATI425チタンというゴルフ業界で初の素材が用いられていて、打感が吸い付くようにさらに良くなっています。

第2位 ヨネックス EZONE GT435ドライバー(435cc)
ヨネックスのEZONE GTドライバーは、435と455の2種類のヘッドがあり、数字はヘッド体積を表しています。
EZONE GT435ドライバーは、435ccのディープフェースで、ヘッド後方が少し持ち上がっています。
重心が低過ぎず、深過ぎないヘッド形状になっていて、低スピンで打ち出しの高さも抑えられます。
フェース面には縦研磨が施されていて、横方向のスピンが生じにくく、弾道が左右にブレるのを抑えてくれます。

第3位 本間ゴルフ ツアーワールド TR440ドライバー(440cc)
本間ゴルフのツアーワールド TR20ドライバーは、440と460の2種類あります。
ヘッド体積が440ccのTR20 440ドライバーは、ディープでヘッド後方がはっきりと持ち上がったハイバック形状です。
最近は、この形状のドライバーが減っていますので、ハイバック形状を好む上級者には貴重なモデルです。
ソールウェイトは、前方に3g、後方に9g、ヒール寄りに3gがデフォルトで搭載されていて、位置を変えることで弾道の調整を行うこともできますし、オプションで別重量に交換することも可能です。

第4位 PING G425 LSTドライバー(445cc)
G425シリーズから発売の低スピンタイプ、G425 LSTドライバーです。
PINGのGシリーズもスタンダードタイプが460ccとなり、ヘッドの大型化採用が進んでいますが、G425 LSTドライバーは前作よりも5cc小ぶりな445ccとなっています。
小ぶりになっても慣性モーメントのアップは図られていますので、低スピン性能は保ちつつ、ミスへの許容性を高めた形となっています。
前作よりも球のつかまりも良くなっていますので、より打点にシビアな結果を求める方は、敢えてG410 LSTドライバーという選択もあります。

※前作に当たるG410 LSTドライバーは、ヘッド体積450ccで、同様に小ぶりで低スピン・高操作性のドライバーです。

第5位 ヤマハ RMX 120ドライバー(455cc)
ヤマハのRMXシリーズからはRMX 120とRMX 220の2種類のドライバーが発売されています。
数字の小さい方がより上級者向けのモデルで、RMX 120ドライバーは、ヘッド体積が455ccで、やや小ぶりとなっています。
RMXの1のモデルは、116、118と445ccサイズでしたが、120で10ccアップの455ccとなっています。
慣性モーメントを大きくする方向に進んでいて、RMX 120ドライバーは、球のつかまり、ミスへの許容性が高くなっています。
小ぶりでありながら、適度なやさしさを求める方には適していますが、よりハードさを求める方は、2018年モデルのRMX 118ドライバー、2016年モデルのRMX 116ドライバーを中古ゴルフショップなどで探されると良いかもしれません。

第6位 キャロウェイ EPIC SPEEDドライバー(460cc)
EPIC SPEEDドライバーは、キャロウェイの2021年モデルのスタンダードモデルです。
ヘッド体積は460ccですが、MAVRIKのスタンダードモデルと同様に空力設計のサイクロンシェイプが採用されていて、ハイバック形状に仕上がっています。
投影が小さく作られていますので、スピード重視で飛距離性能が高く、操作性も備えています。
なお、EPICと聞くと、2019年モデルの強烈な金属音を思い浮かべる方もいると思いますが、2021年のEPICは打音・打感が大幅に改善されています。

第7位 テーラーメイド SIM2ドライバー(460cc)
テーラーメイドのSIM2シリーズから発売のアスリート向けモデル、SIM2 ドライバーです。ヘッド体積は460ccです。
新たにアルミ素材が採用され、クラウンだけでなくソールもフルカーボンが実現され軽量化が進められています。
素材・構造が大幅に変わったにも関わらず、大ヒットした前作のSIMと打感や打音で大きな違いがなく、前作よりも低重心・深重心が実現されています。
低スピン性能・寛容性に優れていますが、前作からの違いとして、ドロー・フェードの弾道調整機能が外された点が挙げられます。
ドロー・フェードの調整を求める方は、前作のSIM ドライバーを選択されると良いと思います。

第8位 スリクソン ZX7ドライバー(460cc)
スリクソンのZXシリーズからはZX5とZX7の2種類のドライバーが発売されています。ヘッド体積は460ccです。
外観はとても良く似ていますが、ZX7の方がよりアスリート向けで、より洋ナシ型です。
以前の「7」のモデルはヘッド体積も小さかったのですが、年々、大型化が進み、2018年から全てのヘッドが460ccになっています。
とは言え、「7」のモデルの特徴は維持されていて、操作性に優れ、強い球で飛ばしやすいドライバーです。

まとめ
小ぶりなヘッドのドライバーについて、オススメのモデルをランキング形式で紹介しました。
ヘッド体積の460cc化が進んでいて、460cc未満のヘッドは、年々、少なくなっていますが、低スピン・操作性を求める上級者のニーズはありますので、ディープ・ハイバックのヘッド形状は維持しながらリニューアルされています。

