笹生優花が2024年の全米女子オープンで優勝を成し遂げました。2021年にも同大会で優勝していますので、2度目という快挙です。
本記事では、笹生優花の最新クラブセッティングについて取り上げます。優勝時に使っていたドライバーはキャロウェイのプロパーモデルということで、注目されています。
笹生優花が2度目のプレーオフを制して、メジャー初優勝
笹生優花選手🥇🏆表彰式
「それからキャディと、家族…家族に感謝します。前回の優勝は母への🇵🇭今回は父への🇯🇵恩返しになったと思います」#GOYUKA#笹生優花#全米女子オープン#USWomensOpen pic.twitter.com/HKPrFtOlV9
— ゴルフネットワーク⛳ (@golfnetwork_jp) June 2, 2024
2021年の全米女子オープン以来、長らく優勝から遠ざかっていましたが、久しぶりの優勝は同じ大会でとなりました。
全米女子オープンでの複数回の優勝は笹生優花が16人目で、メジャー2勝も日本勢として初となりますので、大変な快挙です。
笹生優花の用具契約
笹生優花は、以前、三浦技研、ピレッティと用具契約していて、1回目の全米女子OP優勝時にはピレッティの高級パターが品薄になりました。
しかし、2022年にキャロウェイと総合用具契約を結んでいて、クラブセッティングはがらりと様変わりしています。
以前はテーラーメイドのウッド、三浦のアイアン、ピレッティのパターといった具合に、メーカーの縛りなくチョイスしていましたが、現在は、キャロウェイ1色となっています。
優勝から遠のいていたのも用具がガラリと変わったことが影響していたのかと想像してしまいそうですが、2023年には2位・3位が2回ずつと復調の兆しを見せていたので、クラブとの相性も良くなってきたのかもしれません。
2024年の笹生優花のクラブセッティング
キャロウェイ パラダイム Ai SMOKE ◆◆◆ドライバー
キャロウェイとの契約前は、テーラーメイドのM5やSIM2 MAXを使用していました。
2022年からキャロウェイを使い始めていて、ローグST、パラダイム、パラダイム Ai SMOKEとその時の最新モデルを取り入れていて、いずれも◆◆◆(トリプルダイアモンド)をチョイスしています。
全米女子OP2勝目では、パラダイム Ai SMOKE ◆◆◆ドライバーを手にしていて、低スピンの操作性があるタイプが好みのようです。
<スペック>
- ロフト角:9°
- シャフト:IMIDE AND SUNS プロトタイプ


キャロウェイ パラダイム フェアウェイウッド
フェアウェイウッドは初代パラダイムを使い続けています。
ロフト角は以前は15°のものを手にしていることもありましたので、コースにより設定と言うより番手を入れ替えているようです。
<スペック>
- ロフト角:16.5°
- シャフト:ディアマナ ZF60 X

キャロウェイ APEX UW
フェアウェイウッドのもう一本は、大きなシャローヘッドが使いやすいと好評のAPEX UWです。
初代(2022)と2代目(2024)がありますが、初代を使い続けているようです。
<スペック>
- ロフト角:19°

キャロウェイ APEX CBアイアン(2024)
ロングアイアンはキャロウェイでも人気のAPEXシリーズのハーフキャビティタイプです。
ミドルから下はAPEX MBを選択していますので、難しいロングでは寛容性のあるタイプを敢えて選んでいます。
<スペック>
- 番手:4番・5番
- シャフト:NSプロ プロトタイプ

キャロウェイ APEX MBアイアン(2021)
アイアンは、やや古めのAPEX MBアイアン 2021年モデルを使用しています。
最新の2024年がある中、敢えて3年前のモデルを使い続けていますので、しっくりきているのでしょう。
<スペック>
- 番手:6~9番
- シャフト:NSプロ プロトタイプ
キャロウェイ JAWS FORGEDウェッジ
ピッチングとアプローチはJAWS FORGEDウェッジです。
このモデルは2021年と2023年の2種類ありますが、新しい方の2代目です。
<スペック>
- ロフト角:46°、50°
- シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー105

キャロウェイ JAWS RAWウェッジ
サンド、ロブは同じJAWSシリーズでもJAWS RAWを選択しています。
公式サイトではブラックバージョンが紹介されていますが、実際の映像を見るとクロームです。
しかしこの寄せは圧巻ですね。
中の人が勝手に選ぶ全米女子オープン3日目の「ショット・オブ・ザ・デイ」は笹生優花選手17番ロブショット✨
「シブコの10秒」もよかったですが、岡本綾子さんも絶賛のバンカー超え逆目フロップは「マキロイかな🤔」と思う切れ味でした👏👏👏#GOYUKA#笹生優花#全米女子オープン#USWomensOpen pic.twitter.com/BPG3IXxquv
— ゴルフネットワーク⛳ (@golfnetwork_jp) June 2, 2024
<スペック>
- ロフト角:56°、60°
- シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー105

オデッセイ Ai-ONE MILLED THREE T DB
▼映像は「AI-ONE MILLED THREE T」の「S」
パターはピレッティの高級モデルを使っていることで知られていましたが、キャロウェイと総合契約を結んでいますので、オデッセイのものに移行しています。
「AI-ONE MILLED」シリーズは、AI設計によるミルドインサートとウェイトを搭載した超高慣性モーメンのパターです。
市販ではTHREE T Sというものがありますが、笹生優花のモデルはTHREE T DBのため、ダブルベントの特別仕様モデルだと思われます。
2021年の笹生優花のクラブセッティング
テーラーメイド SIM2 MAXドライバー
ドライバーは、テーラーメイドのSIM2 MAXドライバーを使っています。
以前は、同じくテーラーメイドのM5ドライバーを使っていることが知られていましたが、SIMと飛び越えてSIM2に移行したようです。
MシリーズまではM3、M5といった小ぶりなアスリート向けドライバーを使っていた選手が、SIMやSIM2シリーズでは投影が大きい方のMAXタイプを使うケースが良く見られます。
小ぶりなアスリート向けモデル自体も、やさしい方向にシフトしているにも関わらず、プロがよりやさしい方を選ぶ傾向は、最近のドライバーに対するニーズの変化を如実に表しています。

キャロウェイ MAVRIKフェアウェイウッド(3番、5番)
ドライバーと打って変わって、フェアウェイウッドとユーティリティはキャロウェイのモデルを使っています。ウッド系は恐らく用具契約していないのではないかと思います。
使っているのはキャロウェイのMAVRIKフェアウェイウッドです。
スペック
- ロフト角:15°(3番)、18°(5番)

キャロウェイ MAVRIK MAXユーティリティ(4番)
ユーティリティおフェアウェイウッドと同じくキャロウェイのMAVRIK MAXユーティリティです。
同じMAVRIKシリーズですが、フェアウェイウッドはスタンダードタイプなのに対して、ユーティリティはMAXタイプを選択しています。
三浦技研 TC-101アイアン(5番~PW)
アイアンは用具契約を結んでいる三浦技研のモデルを使っています。国内でも定評のある玄人向けのメーカーで、モデルは2020年のTC-101アイアンです。
笹生優花が使っているものは、微調整が行われていて、ライ角を2度フラットにして左へ出過ぎないようになっています。
タイトリスト ボーケイ SM7 ウェッジ(48°、56°、60°)
ウェッジはツアープロに人気のあるタイトリストのVOKEY SMシリーズです。
SM7は今平周吾も使う人気モデルです。
ピレッティ エリート ポテンザ ツアーオンリー GSS
パターはピレッティと用具契約を結んでいます。使用しているのは、同社のエリート ポテンザ ツアーオンリー GSSです。
笹生優花のものはハンドスタンプが押されていますので、世界に1本のパターということになります。