スリクソンのZX MKⅡシリーズは、ZX5がノーマルタイプとLS(低スピン)タイプが発売され、ZX7と合わせて3機種のラインナップとなっています。
特に、低スピンを求めつつ、寛容性も欲しい方には、ZX5 MKⅡのLSは、ジャストマッチな特性となっています。
試打ラボしだるTVさんにて、ZX5 MK2 LSドライバーをじっくり試打している動画が興味深い内容でしたので、取り上げます。
ZX5 MKⅡ LSドライバーをじっくり試打した動画
こちらが、ZX5 MKⅡ LSドライバーをじっくりと試打している動画です。
ZX5 MK2のノーマルタイプや前作ZX5との違い、シャフトを変えた場合の違いなど、色々な角度で評価されています。
ちなみに、試打者の石井プロは、ZX MKⅡ3機種の中で買うとすれば、ZX5 MK2 LSドライバーを選ぶとのことです。
動画での試打の様子を踏まえつつ、特に注目したいポイントをまとめました。お時間がある方は動画をご覧頂ければと思います。

ポイント① LSの方が、打感が柔らかく、フェースは開きやすい
ZX5 MKⅡのノーマルタイプとLSタイプは、ウェイトの位置に違いがあるものの、ヘッド形状そのものは同じではないかと言われています。
ただ、動画の中では形状の違いを感じられるとのコメントもあり、ウェイト部分以外にも若干の違いがあるのかもしれません。
いずれにしても最も大きな違いはウェイト位置にありまして、ノーマルタイプがソール後方、LSタイプがソール前方となっています。
いくら形がほぼ同じと言えど、ウェイト位置が明らかに違うとクラブ設計としては全くの別物になります。
LSの方が打感が柔らかい。ムチッとする感じがする。
ノーマルの方が弾き感が強い。
打感については、ノーマルタイプよりもLSタイプの方が柔らかいと評価されています。
そして、ヘッドを設置した時にも違いがありまして、LSの方が開いて右に向くと指摘されています。
重心位置の違いは重心角にも大きく影響しやすく、浅重心のLSタイプの方は、フェースが開きやすいということのようです。
なお、球のつかまりについては、前作のZX5を含めて、大きな違いは無いとも評価されています。
ポイント② 球はノーマルもLSも上がりやすい
浅重心になると、球が低く強くなる傾向になります。
そのため、低スピンタイプのドライバーを選択すると、打ち出しが低く、低スピンで揚力が抑えられ、キャリーが出にくくなってしまうという方も少なくありません。
ZX5 MK2 LSドライバーは、球の上がりやすさが備わっていますので、一般的なLSタイプの低スピン・低打ち出しより、キャリーが出やすいドライバーです。
ドライバーは、低スピンが重要といった風潮がありますが、最適なスピン量というのは、ヘッドスピードや打ち出しによって変わりますので、必ずしも万人にとって低スピンが重要ではありません。
実際、スリクソンによる解説でも、球の上がりやすさは、ZX5 MKⅡ>ZX5 MKⅡ LS>ZX7 MKⅡとなっていますので、「球が上がりづらいが吹けるのを抑えたい」という方にとって、ZX5 MKⅡ LSはこれまでに有りそうで無かったドライバーです。
ポイント③ 球が曲がらない
ZX5 MKⅡ LSドライバーは、低スピンでありながら、寛容性の「5」のモデルの為、球の曲がりにくさが備わっています。
キャロウェイの「MAX LS」が出た時は、相反する特徴が足しあわされていて戸惑いの声もありましが、最近は寛容性を重視する傾向にありますので、スリクソンの「MAX(寛容性)」+「LS(低スピン)」は、最近のニーズに応えたドライバーだと言えます。
競合・類似モデルとしては、曲がらない代名詞とも言えるPINGのGシリーズ、G430 MAXドライバーを挙げられていますので、安定性に対する評価の高さが伺えます。
まとめ
スリクソンの新たな低スピンタイプ、ZX5 MKⅡ LSドライバーについて、抑えておきたいポイントを3点取り上げました。
これまでにない「寛容性」+「低スピン」のドライバーで、そこには「球の上がりやすさ」「つかまり」といった要素も、従来の一般的な低スピンタイプと比べると備わっています。
寛容性はそのままに、スピン量だけ抑えたいという方には、是非、試打してもらいたいドライバーです。

