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SPEEDER NX BLUE・GREEN・BLACKの違いを比較

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フジクラから発売のスピーダーNXシリーズのシャフトについて、初代から3代目までのBLUE・GREEN・BLACKの違いを詳しくまとめました。

NXシリーズは女子プロゴルファーに人気があり、アマチュアゴルファーからも注目されています。

3種類のシャフトの違いを把握することで、自分にあったシャフト選びに役立つ内容となっています。

スピーダーNXシリーズのシャフトは3種類

▼上からBLUE、GREEN、BLACK

スピーダーNXは、長らくシリーズが続いていたスピーダー EVOLUTIONの後継シリーズです。

EVOLUTIONシリーズ(通称、エボ)は走り系シャフトとして女子プロゴルファーからの評価が非常に高いシャフトでしたが、2020年の7代目で終了となり、2021年からはNXシリーズとなています。

▼発売年と特徴

発売年 シャフト 特徴
2021年 SPEEDER NX
(BLUE)
中調子のタイミングの取りやすさ、安定性を維持。
しっかりと球がつかまり、高初速・高弾道。
2022年 SPEEDER NX GREEN ダウンスイング中の逆しなりを抑え、振りやすさがボールスピードに転換。
先端剛性を高め、より強い弾道が打てる。
2023年 SPEEDER NX BLACK 先端部から中間部にかけトルクを締め、操作性をアップ。
オフセンターヒット時のボールのバラつきを軽減。
飛距離と安定性を高い次元で両立。

NXシリーズも毎年リニューアルされていて、2021年には初代(BLUE)、2022年には2代目(GREEN)、2023年には3代目(BLACK)が発売されています。

VENTUSで言えば、シャフトのカラーは特徴を表す傾向にありますが、NXシリーズではカラーと特徴が真反対のモデルもあります。この点も含めて3モデルの違いを解説していきます。

【調子】BLACKは先中、BLUE、GREENは中

つかまり・上がりやすさは、BLACKが一番

  • BLUE(2021):中調子
  • GREEN(2022):中調子
  • BLACK(2023):先中調子

シャフトの特徴を知る上で、最も分かりやすいスペックが調子です。ただ、調子自体は数値化されておらず、どこにしなりポイントがあるかを5種類で示すため、ざっくりとしたスペックではあります。

それでも、BLUE、GREENは中、BLACKは先中と違いを持たせてあります。

BLACKは、BLUE、GREENと比べて先(ヘッド)側がしなりやすくなっていますので、いわゆるヘッドが動きやすいシャフトです。

シャフトは先が動きやすい程、インパクトの際にヘッドがアッパー方向に動きやすくなります。その結果、球のつかまり、上がりやすさが高くなります。

つまり、BLACKはつかまりと上がりやすさを求めるゴルファーに向いていますので、スライス傾向がある方、ヘッドスピードが遅くて球が上がりきらない方、バックスピンが入りづらい方に適しています。

BLUEとGREENの比較

では、BLUEとGREENのつかまり・球の上がりやすさについてですが、GREENはBLUEと比べて先端剛性を高めてありますので、先側のシャフトの動きはBLUEの方が大きくなります。

つまり、つかまりと球の上がりやすさは、以下の順になります。

BLACK > BLUE > GREEN

BLACKは、先端剛性を高めてある

先側にしなりポイントがあると、つかまり、球の上がりやすさが優れる一方で、ヘッドが暴れやすかったり、当たり負けすることがネガティブポイントとして挙げられます。

BLACKはこの点について、先中調子でありながら、先端剛性に工夫を凝らしていて、ネガティブポイントを抑えています。

先端部分の曲げ剛性を従来の先調子系よりも高めることで当たり負けせず、インパクト時のブレを抑制し、左右のバラツキを軽減。

BLACKは、先調子系シャフトの弱点に手を施していますので、通常の先調子系とは違うという意味で、敢えてハードなイメージのBLACKというカラーが当てられています。

それでも、BLUE、GREENとの違いを考えれば、REDの方が分かりやすかったかなとは個人的には思います。

【BUTT径】GREENが太く、BLACKが細い

BUTT径の比較

重量クラス フレックス BLUE
(2021)
GREEN
(2022)
BLACK
(2023)
40 R2 15.05 15.10 15.00
R 15.10 15.15 15.05
SR 15.15 15.20 15.10
S 15.20 15.25 15.15
50 R 15.15 15.15 15.15
SR 15.20 15.20 15.20
S 15.25 15.25 15.25
X 15.30 15.30 15.30
60 SR 15.30 15.35 15.25
S 15.35 15.40 15.30
X 15.40 15.45 15.35
70 S 15.40 15.50 15.35
X 15.45 15.55 15.40

こちらは3シャフトのBUTT径を整理した表です。

重量帯とフレックスのラインナップは、3シャフトで同じ内容になっていますので、BUTT径の数値を比較することができます。

同じ重量帯・フレックスで見ると、太さに違いを持たせてあり、以下の順となっています。

GREEN > BLUE > BLACK

2代目のGREENが太く、BLACKが細くなっています。

弾道への影響

BUTT径が太くなると、グリップ側が太くなることに繋がります。

グリップが細い・太いは、リストターンに影響が出ると言われていますので、これにより弾道の傾向にも違いが生み出されます。

グリップが太い程、リストの動きが安定して、スイングや打点のブレも生じにくくなります。

その結果、弾道は安定しやすく、方向性は左へのミスが抑えられ、反対にスライスが出やすくなります。

弾道の安定性は、以下の順となります。

GREEN > BLUE > BLACK

反対に、つかまりは以下の順となります。

BLACK > BLUE > GREEN

BLUE・GREEN・BLACKの選び方

スピーダーNXは、スピーダーEVOLUTIONの後継モデルだけあって、基本的に走り系でつかまりと球の上がりやすさを備えたシャフトです。

その意味では、同じFujikuraのVENTUSと対極を成すシャフトとも言えます。

スピーダーEVOLUTIONがそうであったように、スピーダーNXが女子プロゴルファーから早速支持を集めているのも、VENTUSとの特徴の違いが挙げられます。

そして、つかまりと球の上がりやすさという共通の特徴を持つ3シャフトについてそのポジショニングを付けるとすると、以下の通りとなります。

  • BLUE(2021):中
  • GREEN(2022):弱
  • BLACK(2023):強

試打する機会があるのであれば、まずはノーマルなBLUEを確認した上で、つかまり・上がりやすさを強めるのか(BLACK)弱めるのか(GREEN)を判断されると良いでしょう。

BLUE・GREEN・BLACKのスペック

スピーダー NX(BLUE)のスペック・試打評価

モデル 硬さ 重量 トルク 調子 長さ Tip径 Butt径
SPD NX 40 R2 45.5g 5.4° 46″ 8.5 15.05
R 47g 15.1
SR 48.5g 15.15
S 50g 15.2
SPD NX 50 R 51.5g 4.6 15.15
SR 53g 15.2
S 54.5g 15.25
X 56g 15.3
SPD NX 60 SR 62g 3.7 15.3
S 63.5g 15.35
X 65g 15.4
SPD NX 70 S 73g 2.9 15.4
X 74.5g 15.45
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スピーダー NX GREENのスペック・試打評価

モデル 硬さ 重量 トルク 調子 長さ Tip径 Butt径
SPD NX GREEN 40 R2 48.0g 5.7° 46″ 8.5 15.1
R 49.5g 15.15
SR 51.0g 15.2
S 52.5g 15.25
SPD NX GREEN 50 R 54.5g 4.9° 15.15
SR 56.0g 15.2
S 57.5g 15.25
X 59.0g 15.3
SPD NX GREEN 60 SR 65.0g 3.8° 15.35
S 66.5g 15.4
X 68.0g 15.45
SPD NX GREEN 70 S 76.0g 3.0° 15.5
X 77.5g 15.55
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スピーダー NX BLACKのスペック・試打評価

モデル 硬さ 重量 トルク 調子 長さ Tip径 Butt径
SPD NX BLACK 40 R2 46.5g 5.6° 先中 46″ 8.5 15
R 48.0g 15.05
SR 49.5g 15.1
S 51.0g 15.15
SPD NX BLACK 50 R 53.5g 4.9° 15.15
SR 55.0g 15.2
S 56.5g 15.25
X 58.0g 15.3
SPD NX BLACK 60 SR 64.0g 3.8° 15.25
S 65.5g 15.3
X 67.0g 15.35
SPD NX BLACK 70 S 75.0g 2.9° 15.35
X 76.5g 15.4
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