スリクソンのZXi MAXドライバーについて、製品の特徴、試打した感想・評価を取り上げます。
ZXi MAXドライバーの特徴
特徴① 球は上がりやすく、捩れない
出典・参考:dunlop.co.jp
ZXi シリーズのドライバーは、TR、LS、ノーマル、MAXの4タイプあります。
これまでとはタイプ分けのネーミングがガラリと変わっていますので、継承関係は分かりにくいところはありますが、LSが7、ノーマルが5と言われています。
つまり、MAXは従来にはなく、全く新たなタイプということになります。
最大の特徴はウェイトがセンター後方の最深部に搭載されている点で、MAXという名前らしいウェイト配置です。
ヘッドはスリクソンとしては平べったく見え、球の上がりやすさに優れています。そして、深重心なだけあって、寛容性が高く球が捩れにくいのも特徴です。
こう説明すると、他社のMAXと同じで、やさしいドライバーと捉えられそうですが、アスリートブランドのスリクソンのためか、そう一筋縄ではいかない面も持っています。
特徴② 意外にも、つかまりが良いタイプではない
ヘッド形状は丸型で平べったく、ヒール寄りも体積がありますので、MAXという名前からしても、つかまりの良さをイメージしてしまいます。
しかし、後方が重たく重心位置が深いためか、つかまりが良いモデルではありません。特に、MAX=右に行かない というイメージとは、どちらかと言えば反対です。
この後で紹介する試打動画の中でも、右ではなく「左に行かない」と評価されています。
「MAX=やさしい=つかまる・上がる」と連想しがちですが、上がるけど、つかまりが良いわけではない点は、しっかり踏まえておきましょう。
特徴③ ZXi、XXIO Xが競合モデル
*出典:dunlop.co.jp
ダンロップによるドライバーのマトリクス表によると、ZXi MAXの近くにいるのは、ZXi(ノーマル)とXXIO Xです。
つまり、この3つは対象ゴルファーが近く、競合関係にあるモデルと言えます。
- XXIO Xドライバー
- ZXi MAXドライバー
- ZXiドライバー
このマトリクスの中で、XXIO XとZXi MAXは横並びになっていて、つかまり重視と直進性重視と補足説明されています。
ヘッドの操作性という点では、若干、ZXi MAXの方が良い方に配置されていますが、これはスイングタイプによって逆転する可能性があります。
特にスリクソンを選ぼうとする方は、多かれ少なかれアスリート寄りと考えると、後方が重たいタイプは得意ではない方が多いかもしれません。特に、トップでフェースが開くタイプの方は、つかまりや操作性は感じにくい可能性があります。
もう1点、XXIO XはさすがにXXIOブランドだけあって、SRIXONとはフィーリングが異なります。
XXIO Xは、比べると弾き・金属音がありますので、フィーリングを重視される方は、試打して確認しておきたいポイントです。

ZXi MAXドライバーの試打・評価
試打ラボしだるTVの石井プロが、ZXi MAXドライバーを試打されています。試打クラブは、ロフト角が9.0°、シャフトがDiamana ZXi50 Sです。
- スタンダーのZXiと見た目は似ているが、全然違うクラブ。
- ZXi MAXは左に行かない。ZXiはちょっとつかまる。
- 球が曲がらない、捩れないのはZXi MAX。
- 左に行かないが、従来の7とは違う。
ZXi MAXドライバーのスペック
クラブスペック
- ロフト角:9.0、10.5°
- ライ角:59.0°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.75インチ
- ウェイト:14g(後方)
シャフトスペック
シャフト | フレックス | 重量 | トルク | 調子 |
---|---|---|---|---|
Diamana ZXi50 | S | 50 | 5.5 | 中 |
〃 | SR | 48 | 5.5 | 中 |
〃 | R | 46.5 | 5.5 | 中 |
VENTUS ZXi6 | S | 59 | 4.3 | 中元 |
〃 | SR | 57 | 4.4 | 中元 |
VENTUS ZXi5 | S | 52.5 | 5.8 | 中元 |
〃 | SR | 50.5 | 5.8 | 中元 |
ZXi MAXドライバーの発売日・発売価格
ZXi MAXドライバーの発売日は、2024年11月9日です。発売価格は以下の通りとなっています。
- Diamana ZXi50:85,800円
- VENTUS ZXi6:85,800円
- VENTUS ZXi5(特注):85,800円
