タイトリストの話題の新シリーズ、TSから発売のTS2、TS3ドライバーについて、上級者が打ち比べした結果を取り上げます。
TS2ドライバーとTS3ドライバー
タイトリスト内に新たにTSプロジェクトが立ち上げられ、「スピード」に拘ってゼロベースで作り上げた新ブランドのTS。従来の917、915といったツアープロ目線のモデルとは全くことなり、飛びが追求されたモデルです。
TS1、TS2、TS3、TS4の4種類が発売されていまして、本記事では、TS2とTS3に絞って、上級者向けの目線で取り上げます。TS2は高い弾道・低スピンのアベレージ向け、TS3は中弾道・低スピンのアスリート向けと言われています。4つのモデルの詳しい特徴については、以前にまとめてありますので別記事をご覧ください。
TSドライバーの全モデルを徹底比較!TS1、TS2、TS3、TS4
TS2ドライバーとTS3ドライバーをプロゴルファーがじっくり試打
試打ラボさんによる試打動画です。TS2、TS3のどちらも300ヤードを超えていまして、特にTS3の方は何度も300ヤードを超えています。
タイトリストと言えば、上級者に好まれるモデルで、飛距離性能はもう一つな印象がありましたが、TSドライバーは飛距離性能に優れています。
動画の前半はTS3ドライバーを純正シャフトのTour AD 60(S)で試打しています。まず注目したい点はミート率です。1.5を何度も超えているのは、プロの技量が高いことは勿論ありますが、TS3ドライバーの反発性能が優れていると言えそうです。
スピン量は3000rpmを超えたのが一度だけで、全体的に2500ぐらいに抑えられています。バックスピンが抑えられた力強い弾道で飛んで行くので、基本的にヘッドスピードが速い人向けではありますが、43m/sぐらいの試打でも同じような数字が出ていますので、ヘッドスピードが安定して43を超えてくる人であれば扱えそうです。
なお、この次に紹介する動画では、同じくTS2とTS3の両方を試打していますが、TS3の方が弾道がバラついているように見えます。TS3は操作性に優れているため、逆に言えば、スイングや打点のバラつきに対して、オートマチックに助けてくれる度合いが低くなります。
ここが重要!ポイント
- TS3ドライバーは、普段、弾道が低くない、ヘッドスピードが43m/s以上ある、打点のバラつきが少ない方に、お勧めのモデルです。
- TS2ドライバーの方が少しフックが入り、つかまりがある。ミスヒットに対して強さがある。
TS2ドライバーとTS3ドライバーを思い切り叩いて試打
ヘッドスピードが50m/sを超える万振りマン。TS2ドライバーとTS3ドライバーを思い切り叩いて試打しています。残念ながら計測数値はありませんが、弾道や音などしっかり確認できます。
TS2の方が籠った音、TS3の方が高音の金属音が響いています。この打音の違いは意外にもイメージと逆です。たしかに試打ラボさんもTS2の打音は乾いているとコメントされてました。
弾道は、TS2の方は打ち出した後に、上にやや吹け上がる感じがありますが、TS3は高さが抑えられて飛んで行きます。やはり、球が上がりづらいという方は、TS3を普段のロフトスペックで選択すると思うように高さが得られないかもしれません。
なお、弾道の高さについては、SURE FIT ホーゼルで調節することもできます。タイトリストの調整機能はリングの組み合わせでロフトとライを独立的に調節できるところが、自由度が高く特徴的です。
万振りさんも、TS2の方がややつかまるとコメントされています。弾道をみるとほんのりフックがかかる感じ、TS3は逆に少し逃げる感じに見えます。ただ、「アベレージ向けでつかまる=スライスが改善する」に近い意味の場合がありますが、そこまでのお助け効果を期待するものではないようです。上級者が言う「すこしだけつかまると楽」という程度のようです。
- TS2の方がややつかまり、TS3の方はやや逃げる。
- 弾道高さはTS2の方が吹け上がり、TS3は高さが抑えられて飛んで行く。
- 打音はTS3の方が響く。
まとめ
TS2ドライバーとTS3ドライバーについて、上級者が試打した動画を2本取り上げました。ヘッドスピードが速い人向けの試打動画となりますので、上級者・ヘッドスピードが速い人がTS2、TS3でどちらを選ぼうか迷われている時に参考にして頂ければと思います。