タイトリストのTSiシリーズに、新たにTSi1ドライバーとTSi4ドライバーが追加となりました。
新たに追加された2種類のドライバーについて、最新情報をまとめます。
≫ TSi2・TSi3ドライバーの最新情報まとめ!TSi3は移動式ウェイトを搭載
タイトリストのTSiドライバーは、全部で4モデルに!
タイトリストから2020年に発売されたTSiシリーズは、前年のTSシリーズの後継、いわば2代目となります。
発売当初は、TSi2ドライバー、TSi3ドライバーの2モデルでしたが、2021年になって、市場での予想通り、TSi1ドライバー、TSi4ドライバーが追加されました。
位置付けは前作のTSと同様に、TSi1ドライバーが軽量で高弾道モデル、TSi4ドライバーが小ぶりなディープフェースの低スピンモデルです。
TSi1・TSi2・TSi3・TSi4ドライバーの概要
▼モデルの概要と特徴比較
モデル | ヘッド体積 | 打ち出し | スピン量 | ウェイト調整 | ロフト角調整 |
TSi1ドライバー | 460cc | 高 | 中 | × | 〇 |
TSi2ドライバー | 460cc | 高 | 低 | × | 〇 |
TSi3ドライバー | 460cc | 中 | 低 | 〇 | 〇 |
TSi4ドライバー | 430cc | 中 | 超低 | × | 〇 |
4つのドライバーははっきりと特徴が異なっています。
TSi1ドライバーは超軽量・深重心で高弾道、TSi2ドライバーは寛容性・直進性に優れたモデル、TSi3ドライバーは調整自由度が高く低スピンの強弾道、TSi4ドライバーは小ぶりで操作性に優れた超低スピンモデルです。
特徴①:航空宇宙で使われる強靭素材をフェースに採用
TSi1・TSi4もTSi2・TSi3と同じくフェースに新たな素材が用いられています。
航空宇宙の分野でも使われているATI 425チタンが採用されていて、ゴルフ業界では初めてとなります。
「フェースのどこで打っても驚きのボールスピードを発揮」と説明されていまして、飛距離性能と寛容性が備わっています。
特徴②:空力設計
最近のドライバーヘッドはエアロデザインが再び流行になっているようで、タイトリストでも空力が取り入れられています。
クラブヘッドの空力性能が大きく向上していて、メーカーの言葉を借りれば「誰もが大きなボールスピードの向上を実感する」とのことです。
ある程度のヘッドスピードがないと、空力効果は得られないという意見もあるようですが、「実感」できると言われると、振ってみたくなります。
特徴③:マルチMOIを実現
慣性モーメントはゴルフクラブの寛容性・安定性を表す上で頻繁に使われます。
一般的には、左右方向の値だけを指すケースが多いですが、TSiシリーズのドライバーでは、上下・左右・前後のMOIを解析して最適化されています。
TSi1・TSi4ドライバーの発売日・発売価格
TSi1・TSi4ドライバーは、USタイトリストで公式サイトに掲載されていますが、当記事執筆時点で日本の公式サイトでは掲載がありません。
USでのTSi1・TSi4ドライバーの発売日は2021年2月26日です。発売価格はデフォルトで$549となっていますので、位置1ドル=105円で換算すると57,000~58,000円となります。
TSi1ドライバーの特徴
こちらがTSi1ドライバーです。TSi2ドライバーと似ていて、ソール後方の中央に固定ウェイトが搭載されていて、深重心設計となっています。
USサイトではクラブ重量に関する言及がありませんが、「ultra-lightweight」「super-lightweight」と表現されていて、前作のTS1ドライバーと同じく、超軽量のドライバーです。
軽いクラブで楽に振りたい人、ヘッドスピードが落ちて来た人に適しています。
CHECK!特徴
- クラブ重量が軽く、楽に振り抜ける
- 打ち出しが高く、適度にスピンが入り、高弾道で飛ばせる
深重心設計で高慣性モーメント
ソールの後方の一番奥深いところに、固定ウェイトが搭載されています。
慣性モーメントが大きくとられていますので、ミスに対する許容性が高く、直進性の高い弾道がでやすくなっています。
クラブ重量の軽さも相まって、ヘッドが重くて打点がブレやすいという方は、弾道が安定しやすくなります。
シャローで高弾道で飛ばせる
シャローフェースになっていて、ウェイトもソール後方に搭載されていますので、打ち出しが高くなります。
タイトリストのドライバーは低スピンのものが多いですが、TSi1ドライバーはスピンが程よく入りますので、他のモデルと比べてバックスピンによる揚力も得られます。
弾道が上がりにくい方に適しています。
TSi1ドライバーのスペック(USモデル)
- ロフト角:9.0、10.0、12.0°
- ライ角:59.0°
- ヘッド体積:460cc
シャフトスペック
シャフト | 硬さ | 重量 | トルク | 弾道 |
ALDILA ASCENT40 | R3 | 46g | 8.5° | 高 |
〃 | R2 | 46g | 8.3° | 高 |
〃 | R | 46g | 8.2° | 高 |
〃 | S | 46g | 8.0° | 高 |
ALDILA ASCENT 50 | R2 | 46g | 5.7° | 高 |
〃 | R | 46g | 5.5° | 高 |
〃 | S | 46g | 5.4° | 高 |
TSi4ドライバーの特徴
こちらがTSi4ドライバーです。ソール前方にウェイトが搭載され、浅重心設計となっています。
ヘッド体積は430ccと唯一小ぶりで、ヘッド形状もディープで操作性が高く、思い切り叩きたいゴルファー向けのドライバーです。
CHECK!特徴
- 操作性に優れた小ぶりなディープヘッド
- 低スピンの強い弾道で飛ばせる
ディープフェースで操作性が高い
TSi4ドライバーは、ヘッド体積が430ccで、最近の一般的なドライバーと比べるとかなり小ぶりです。
ディープフェースで奥行きが短く、操作性を求める上級者に好まれるヘッド形状です。
前方ウェイトによる浅重心設計移動式ウェイトにより弾道を調整できる
ウェイトはソール前方のフェースの直ぐ後ろに、固定ウェイトが1つ搭載されています。
浅重心設計となっていて、スピン量が抑えられます。
打ち出しも低く、強いライナー性の弾道で飛ばしたい方に適しています。
TSi4ドライバーのスペック(USモデル)
- ロフト角:8.0、9.0、10.0°
- ライ角:58.5°
- ヘッド体積:430cc
シャフトの種類
USの公式サイトでは8種類のシャフトが掲載されています。
- HZRDUS Smoke Yellow 60
- TENSEI AV White RAW 65/75
- Kuro Kage Black DC 50/60
- Tensei AV Blue RAW 55/65
- Project X HZRDUS Smoke Black RDX 60/70
- Tour AD DI-5/6/7/8
- Tour AD IZ-5/6/7/8
- Tour AD XC-5/6/7/8
TSi1・TSi4ドライバーのまとめ
TSi1ドライバー、TSi4ドライバーについて、最新情報を取り上げました。
前作のTSシリーズと同様の特徴を持っていますので、1~4までの位置づけ、対象ゴルファーが分かりやすいラインナップとなっています。
特にTSi1ドライバーは、タイトリストでは珍しい超軽量クラブですので、これまでゼクシオが程よいクラブだった方には有難いモデルです。