ヤマハのRMXシリーズの2024年モデルのドライバーについて、最新情報を取り上げます。
2022年モデルから2年振りのリニューアルとなり、今作ではドライバーがRMX VD/R・VD/M・VD/Xの3機種となっています。
RMXドライバー 2024年モデルは3機種
▼左からVD/R、VD/M、VD/X
こちらは、ヤマハの「RMX」シリーズの2024年の新作のドライバーです。前作の2022年モデルから2年振りのリニューアルとなります。
特徴 | |
---|---|
RMX VD/R | コントロール性能のツアーアスリートモデル。 ソール前方に横向きのスライダー式ウェイト調整機能を搭載。 |
RMX VD/M | 最適な操作性のNEOアスリートモデル。 ソール中央に縦向きのスライダー式ウェイト調整機能を搭載。 |
RMX VD/X | 直進安定性のオールアスリートモデル。 ソール後方にポジション式のウェイト調整機能を搭載。 |
ヤマハはアスリート向けの「RMX」、アベレージ向けの「inpres」という形で、対象ゴルファーによりブランドを分けています。いわば、ダンロップのスリクソンとゼクシオのようなものです。
ちなみに、R、M、Xの3モデルのネーミングは、シリーズ名の「RMX」の文字を順番に使っていて、R、M、Xの順にやさしくなっています。
▼2022年のRMXシリーズのドライバー
ちなみに、2022年モデルではVDとVD59の2種類でしたが、2024年の「RMX」は、アスリートレベルをツアー、NEO、オールの3段階に分けていますので、ゴルファー個々人の技量や弾道特性に合わせて選びやすくなっています。

RMXドライバー 2024年モデルの共通の特徴
芯の位置をフェースセンターよりも上に移動
RMXシリーズのドライバーには、「Bull’s-eye Face」と呼ばれる新たなフェースが採用されています。
フェースセンターよりも少し上に芯の位置が設けられているのが最大の特徴です。
「少し上」という位置は、最も飛距離が出るポイントとされていますが、初速性能だけに着目するとフェースセンターが最も最適です。
芯を少しだけ高くすることにより、最も飛ぶ位置と最も初速性能が高い位置を合わせ、より最大飛距離を産み出しやすくなっています。
「少し上」で自然に捉えやすいデザイン
最も飛距離が出るポイントはフェースセンターの「少し上」ですが、ゴルファーは自然とフェースセンターで捉えようとする傾向があります。
RMXシリーズのドライバーは、「少し上」でのインパクトをゴルファーの技量に任せるのではなく、意識せずに打てるよう、クラウン形状とフェースデザインを設計してあります。
ロフト角の調整性能が進化
RMXシリーズには以前からロフト角・ライ角の調整が可能な可変スリーブが採用されています。
従来まではロフト角±1°までの4段階の調整機能でしたが、2024年モデルでは±2°までの8段階の調整機能に進化しています。
ポジション | -2 | -1 | STD | 1 | 2 | 1 | UPRT | -1 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロフト角 | -2 | -1 | 0 | 1 | 2 | 1 | 0 | -1 |
ライ角 | 1.5 | 0.5 | 0 | 0.5 | 1.5 | 2.5 | 3 | -2.5 |
ロフト角だけでなく、ライ角も-2.5~3.0°までに調整幅が広がっていますので、より自由度の高い弾道のカスタマイズが可能となっています。
▼2022年モデルのロフト角調整機能

RMXドライバー VD/R、VD/M、VD/Xの違い
ウェイト調整機能の違い
▼左からVD/R、VD/M、VD/X
3機種のドライバーには、全てに移動式のウェイト調整機能が搭載されています。
ただ、搭載位置と機構には違いを持たせてあって、ドライバーの特徴、調整内容にも違いがあります。
モデル | 位置 | 機構 | 調整内容 |
---|---|---|---|
RMX VD/R | ソール前方 (横方向) |
スライダー | ドロー・フェード |
RMX VD/M | ソール中央 (縦方向) |
スライダー | 弾道高さ |
RMX VD/X | ソール後方 (横方向) |
ポジション | ドロー・フェード |
VD/RとVD/Mは、スライダー式が採用されていますが、スライドする方向に違いがあります。
最もアスリート向けのVD/Rは横方向のスライドで、ドロー・フェードの調整なのに対して、VD/Mは縦方向のスライドで、弾道高さの調整となっています。
3機種の中で最も優しいVD/Xは、予め定められた4つのポジションに移動させるタイプで、ドロー・フェード・センター・高MOIとなっています。
ヘッド形状の違い
▼左からVD/R、VD/M、VD/X
投影は、やさしいモデルになるにつれ(R→M→X)、ヒール寄りの肉付きが良くなり、丸型に近づいています。
最もアスリート向けのVD/Rは、小ぶりな洋ナシ形状で、左のミスを消したい方、操作性を求める方に好まれる形状です。
反対に最も優しいDV/Xは、アスリート向けモデルとしてはかなり丸型に近い形状になっています。他の2モデルと比べて、慣性モーメント、球の上がりやすさ、つかまりを求める方に好まれる形状です。
トップラインも唯一オフセット形状になっていますので、こちらもつかまりの良さを高めてくれます。
▼左からVD/R、VD/M、VD/X
こちらはヘッドを横から見た映像です。
最もアスリート向けのVD/Rは、後方が持ち上がっていてハイバックのディープ形状になっています。
このタイプのヘッドは、低スピン・強弾道が特徴で、思い切り叩きたいハードヒッターに適します。
最も優しいVD/Xは、後方が長く下がっていて、打ち出しの高さと寛容性を持たせた形状になっています。
RMXドライバー VD/R、VD/M、VD/Xの試打・評価
RMXドライバー2024年モデル3機種を打ち比べ比較
RMX VD/R、VD/M、VD/Xのドライバーとアイアンを打ち比べされています。
VD/Rは445ccとかなり小ぶりで、試打でも1300、1400台の低スピンになっていて、300ヤード超えの低く強い球が出ています。
RMX VD/Rドライバーの特徴
こちらのRMX VD/Rドライバーは、ソール前方にウェイト調整機能が搭載されていて、低スピン性能と操作性、そして、ドロー・フェードの弾道調整が特徴です。
ヘッド体積はこのモデルのみ445ccに抑えられていて、洋ナシ形状の逃げ顔で、左へのミスを無くしたい方が、思い切り叩きに行きたい方に適しています。
使用プロ
- 今平周吾
クラブスペック
- ロフト角:9.5、10.5°
- ライ角:58°
- ヘッド体積:445cc
- 長さ:45.5インチ
- 調整機能:スライダー式ウェイト、可変スリーブ

RMX VD/Mドライバーの特徴
こちらのRMX VD/Mドライバーは、ソール中央に縦方向のウェイト調整機能が搭載されていて、VD/Rよりも弾道高さ、つかまり、スピンを持たせてあります。
他の2機種がドロー・フェードの調整なのに対して、弾道の高低の調整を行うタイプとなります。
VD/Rよりもやさしさい方に寄せてありますが、それでも逃げ顔でつかまりを抑えてあるタイプとなりますので、こちらも十分アスリート向けとなります。
使用プロ
- 植竹 希望
- 神谷 そら
クラブスペック
- ロフト角:9.5、10.5°
- ライ角:58°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.5インチ
- 調整機能:スライダー式ウェイト、可変スリーブ

RMX VD/Xドライバーの特徴
こちらのRMX VD/Xドライバーは、ソール後方にウェイト調整機能が搭載されていて、弾道の高さ、つかまり、スピンを最も持たせたタイプとなります。
ウェイト調整機能は、VD/R・VD/Mと機構が異なっていて、あらかじめ用意された4つのポジション(DRAW・高MOI・CENTER・FADE)へ脱着して移動させるタイプとなります。
クラブスペック
- ロフト角:9.5、10.5°
- ライ角:58°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.5インチ
- 調整機能:ポジション式ウェイト、可変スリーブ
RMXドライバー VD/R、VD/M、VD/Xの発売日・発売価格
RMX VD/R、VD/Mドライバーは、発売日が2023年10月20日で、RMX VD/Xドライバーは、発売日が2023年10月6日です。
発売価格は、RMX VD/Rドライバーが105,600円~、RMX VD/M、VD/Xドライバーが92,400円~となります。

