ONOFF KURO 黒 ドライバー 2023について、ロフト角・ライ角、ウェイトの2種類の調整機能について解説します。
また、過去モデルとのスリーブの互換性についても取り上げます。
ONOFF KURO 黒 ドライバー 2023は、2種類の調整機能を搭載(ロフト角・ライ角・フェース角、ウェイト)
ONOFF KURO 黒 ドライバー 2023は、前作の2021年モデルと同様に、OTCSと呼ばれるネックの可変スリーブ、XCBTと呼ばれるソール・グリップのウェイトによる2種類の調整機能が搭載されています。
OTCS(ロフト角・ライ角・フェース角)
OTCSは、Onoff Trajectory Control Systemの略で、可変スリーブによる頂角機能です。
スリーブには8種類のポジションが用意されていて、ロフト角・ライ角・フェース角の組み合わせが変わることで、弾道の切替が可能です。
XCBT(ウェイト)
XCBTは、ウェイトスクリューと呼ばれるネジ状のウェイトを、そのものの重量を変えたり、装着場所を入れ替えることで重心を調整する機能です。
ウェイトはソールに3つ、グリップエンドに1つあり、4つのウェイトは全て重量が異なるため、ヘッドの重心調整だけでなく、クラブ全体のバランス調整も可能です。
OTCSによるロフト角・ライ角・フェース角の調整機能
OTCSの仕組み
前作同様、シャフトの先端にはOTCSスリーブと呼ばれるパーツが搭載されています。
日本ではカチャカチャ式と呼ばれるタイプのもので、スリーブをヘッドに挿し込む向きを変えることにより、ロフト角・ライ角・フェース角を調整することができます。
OTCSの調整内容
OTCSスリーブには、予め8つのポジションが用意されていて、その中から選択することで、ロフト角・ライ角・フェース角を切り替えることができます。
▼スリーブの表記と調整内容
ロフト角とフェースは±1.0°、ライ角は-2.0°(フラット)の調整が可能です。
なお、組み合わせは予め決まっていますので、3種類の角度を個々に変えることはできません。
例えば、ロフト角だけ+1.0°にして、ライ角とフェース角はそのままということはできません。
OTCSの調整方法
ロフト角・ライ角・フェース角の調整は、ヘッド専用のトルクレンチを用いて行います。
ヘッドのソール面側に、スリーブを固定するためのネジの穴がありますので、そちらにトルクレンチを挿し込んで、反時計回りに回転させて緩めます。
シャフトがスリーブごと外れますので、切り替えたいポジションをヘッドの「・」のマークに合わせて挿し込み、再びトルクレンチを用いて時計回りに回転させて締め付けます。
OTCSスリーブの互換性
2022AKAモデルと2022KUROモデルは互換性がありますが、前モデル2020AKA、RD5900-Cモデルとの互換性はございません。
ONOFFでは、2020年のAKAからOTCSスリーブが採用されています。
ただ、スリーブの互換性については、2020年のAKAと2022年のAKAでは互換性がありません。
なお、2021年のKUROと2022年のAKAは互換性がありますので、互換性の境い目は、2020年と2021年以降ということになります。
つまり、2020年に発売の2機種(AKA、RD5900-C)を除いて、2021年以降のモデルで互換性があります。
XCBTによるウェイト調整機能
XCBTの仕組み
XCBTは、Cross Balance Technologyの略で、ONOFFならではの画期的なウェイト調整機能です。
通常、ウェイト調整機能はソール面に搭載されていますが、ONOFFではソールだけでなくグリップエンドにもウェイトを搭載しています。
ソールに3つ、グリップエンドに1つで、合計4つのウェイトがあり、重量がそれぞれに異なっている為、入れ替えるだけでヘッドの重心、クラブバランスを切り替えることが可能です。
XCBTの調整内容
ウェイトは、デフォルトでソールに2g(バック)、3g(トゥ)、5g(ヒール)、グリップエンドに7gとなっています。
つまり、ヘッド側は合計10g、グリップ側が7gとなっています。
グリップとヘッドのウェイトを交換
グリップウェイト | ヘッドウェイト | バランス |
---|---|---|
7g | 10g(2g+3g+5g) | D1 |
5g | 12g(2g+3g+7g) | D3 |
3g | 14g(2g+5g+7g) | D4.5 |
2g | 15g(3g+5g+7g) | D5.5 |
グリップ側のウェイトはデフォルトで7gですが、これをヘッド側の2g、3g、5gのものと入れ替えることで、クラブバランスを調整することができます。
デフォルトでグリップ側は最も重くなっていますので、これを軽くしていくことで、バランスは4.5ポイントまで増やすことができます。
ヘッドウェイトをローテーション
ヘッド側にはトゥ、バック、ヒールの3つのウェイトがあります。これらのウェイトをローテーションさせることで、弾道を調整することができます。
基本的に、トゥ側を重くすることでフェード、ヒール側を重くすることでドローになり、バックを重くすることで高弾道、軽くすることで低弾道になります。
XCBTの調整方法
▼左下がグリップ用、右上がソール用のトルクレンチ
XCBTも、OTCS(可変スリーブ)と同様に、専用のトルクレンチを用いてウェイトの脱着を行います。
なお、ヘッドのウェイトにはヘッド専用のトルクレンチ、グリップのウェイトにはグリップ専用のトルクレンチがありますので、それぞれ使い分けて脱着を行います。